CNNによれば、アメリカ合衆国ミシガン州選出のティム・ウォルバーグ共和党下院議員が、今年3月25日に地元ミシガン州で行った演説の中で、パレスチナ自治区ガザ地区に対して人道支援のために仮設の港を建設する等の支援を「打ち切るべきだ」「びた一文使うべきではない」と主張した上、「手っ取り早く終わらせるため、長崎や広島のような」爆弾を投下すべきだ、と発言したという。
この発言についてウォルバーグ議員本人はツイッターへの投稿で、核兵器の使用を示唆したわけではなく「比喩だった」と主張しているそうだ。「戦争が早く終わるほど、戦渦に巻き込まれる罪のない人々の命は減る」としている。
原爆については、日本ではアメリカよりも一年近く遅れの映画『オッペンハイマー』公開で賛否の議論が喧しいが、岸田総理は、訪米してバイデン大統領と面談した以上は、面と向かって、「手っ取り早く終わらせるため、長崎や広島同様に原子爆弾を投下すべき」というウォルバーグ下院議員発言に対して抗議するのが当然と思うのだが。
写真は、ニューオリンズの第二次世界大戦博物館の展示の「爆弾の写真」。