先日も書いたけれども、年末大掃除ならぬ片付けの真っ最中。掃除はやっぱり畳などがないので、掃除機でプーと家中をかけるとそれで終わり。あっけないものだ。それよりも頭を悩ませるのが片付け。
断舎利が流行って早数年。今年は魔法のお片付けなどなど、片付け本が大流行り。友人の一人もその類の本を読んで夢中になったそうだ。私は数年前ドイツ帰りの主婦が起業した掃除代行業(確か、フルオグルッペとかいう名前)の人が書いた掃除の本を読んで、ドイツ式の暮らしとはさぞ優雅だろう、なんて片付けなどとは全く無縁のことを考えたものだ。その本では、すぐできるので毎日掃除しなさい、というのがメインメッセージでした。
確かに、使った後はさっと拭く、がきれいに暮らすこつだとその本から学びました。台所や洗面台、などはそうやってすぐふく習慣をつけようとしました。でも、そうやって水で洗い流す度に考えちゃうことがあるんです。洗面台だと、まず顔を洗う、洗面ポールを洗う、とするとこの私の顔の皮脂が混じった汚い水は私の家からなくなって、うまく家はきれいになったけど、この水は排水管を通って下水に流れ、その後近くのあの川に流れていき、そこから海に流れ・・・・・
なんてね。やっぱり究極的にはきれいじゃない!海に流れてきれいに浄化されるといいのですが。
話がそれました。それで、片付けですが、3年前のリフォームの時トラックに2台分くらい捨てました。ギャーと言う感じ。子育てしたら、それくらいはどこの家でも物が増えちゃうんですね。そしてきれいになった我が家で夫と二人、これからはすっきりした家で住めると喜んでいたのですが、やはり不安は的中し、また物がどんどん増えてきました。
豊かさとは物が増えること、とは昔の貧乏だった日本人がアメリカの「奥様は魔女」というコメディードラマを見て憧れて思ったことなんでしょう。私もすっかり消費文化に毒されて、すぐに買い物をしてしまいます。そして、「捨てる」 これはれっきとしたアメリカの消費文化です。
「良いものを大切に長く使う」 これが日本の伝統文化
物が少なかった時代の知恵とも言えなくもないですが、今となっては「捨てる」ことを見つめなおして、大切に使う、ことを考えてみたいと思います。