船場吉兆、博多店でも使い回し おかみ「知らなかった」(共同通信)
高級料亭船場吉兆(大阪市)の本店で客の食べ残しを使い回していた問題で、代理人の弁護士が7日、博多店(福岡市)も食べ残しを客に提供していたと明らかにした。食べ残し提供は湯木正徳前社長(74)の指示で、刺し身を盛り直して出したこともあったという。創業者の故湯木貞一氏の三女でおかみの湯木佐知子社長(71)が、当時は使い回しの事実を全く知らなかったと弁護士に説明しているという。
ここでは「知らなかった」と言うことですが、「食べ残し」ではなく「残された『お料理』としてほしい」とか「もったいない」とか「手つかずの料理は食べ残しとは違う」とか、色々と奮っているようです。何だこの言い訳は、たまげたなぁ。
ところで皆さん、料亭に行ったことはありますか? 一口に料亭と言っても、厳密に「これは料亭」「これは料亭ではない」とか登録されているわけでもないでしょうから、普通の人でも頑張れば利用できそうな自称料亭もありそうですけれど、「高級」と銘打たれた料亭の場合はいかがでしょうか? 高級料亭に行ったことはありますか?
疑問符が続きますが、食事を目当てに料亭に行く人ってどれくらいいるのでしょうか? その辺の食堂でしたら食事のために来店する人がほぼ100%、ならば料理で勝負するところですが、食事のために料亭に行く人ってどれだけ? その店が高級になればなるほど、密談や接待のための「場」としての役割が求められるのであって、料理は添え物に過ぎません。料理は飾りに過ぎないのなら、そこで手を抜いても役割を放棄したことには当たるまいよ、と。
料亭ならぬ割烹でさえそう、一人で食事に行くならともかく、こと宴会となると酷いものです。宴会の「場」としての役割が主であって料理は小道具の一つ、食い残しも大量に発生します。騒ぐだけ、飲むだけで出された料理にはロクに手をつけない人も多いですよね? 残り物が大量に発生するわけです。もったいない! そのくせ、食べもしないのに箸でぐちゃぐちゃかき混ぜるような輩もいるわけです。料理人の立場としたらどうですか? せっかく丹誠込めて料理を作っても、それを味わうよりも酒を飲むだけ、騒ぐだけ、密談するだけ、そういう客を目の前にしたらどう思いますか? 私が料理人だったら、どうせ食わない客にまともな料理を出すのはもったいない、そう思います。どうせ食わないのなら、残飯でも出してやれ、と。食を求めてやってきた客ならいざ知らず、相手は接待のため密談のためにやってきた客です。それに真心込めて尽くすほど私は献身的じゃありませんぜ。
それはさておき、「高級」と銘打たれるような料亭の利用客は決して庶民じゃありません。それどころか正反対です。高級料亭の常連客とは特権階級すなわち庶民の敵達です。政界のお偉いさん、財界のお偉いさん達が密談と接待に励むのが料亭です。そこで食べ残しが使い回されていたとして、我々庶民が何を憤ることがあるのかと、私は問いたいくらいです。小泉元首相が来店した? よし、とっておきの残飯を出せ。経団連の御手洗会長が来店する? よし、残飯をかき集めておけ。醜い豚どもには残飯がお似合いだ! もし船場吉兆が来店するお偉方に残飯を食わせていたというのなら、私は吉兆に惜しみない喝采を送ります。
でも確かに、小泉や安倍や御手洗といった連中には、毒とは言いませんが残飯で十分でさあね。少しは(特に御手洗は)貧乏人の苦しさを考えろというところです。
思わず笑ってしまいました。応援ポチ!
ご挨拶が遅れました。愚樵と申します。玲奈さん経由でだったと思いますが、一度覗きにきて、それ以来ボチボチ拝見しています。
いつも面白く読ませていただいてます。
私は出されたものはきっちり食べる人なのですが、会社の宴会などでも大量の食べ残しが出たりして、「日本ってこんなに贅沢できる国だったっけ?」とよく思ったものです。
「吉兆」の事件を見て、まず一番に思ったことがこのことでした。確かに問題は問題ですが、あれだけ食べ残しが出るのを見てると…そのうちしっぺ返し来るぞ、とも思ってしまうわけで。
なんか上手くまとまりませんでしたが、これからもよろしくお願いします。
客は『船場吉兆』というブランド(信用)に対して
割高なお金を払っているわけです。
今回の問題は、原価を切るために、商道徳に反することをしたことです。
客の『身分』や『社会階層』は関係ありません。
この行為は、別の客に納車されたが、使われずに返品された『中古車』を
出荷されたばかりの『新車』として売るようなものです。
自動車は工業製品ですから、機能上は問題ありませんから、
食品に比べれば、問題は少ないかも知れません。
しかし、そういった不正は許されざることです。
自分がその立場に立ったときにどう判断するか、
自分には関係のない世界の事だから、喝采を送るというのは、
挑発的なブラックユーモアとしても、
笑ってすませられる範囲を超えているのでは?
全くおんなじ事をニュース見ながら思ってました。
「んなもんワシらに関係無いやんけ、どうでもええわそんなこと。他にもっと取り上げやなあかんニュースが一杯あるやろう」であります。
これに怒る一般庶民はブランド信仰を崩されることへの恐怖感の裏返しなんですかね。そんなもんに縋ってるアンタらがアホなだけやろと思うんですが。
にしてもブログ主さんの感覚はワタシの感覚と似ているなぁ。
周囲から変人扱いされたりトモダチが少なかったりしませんかぁ^^;
親子丼で鶏肉だけきれーに残してある器が運ばれてきたりして『だったら卵丼頼めよバーロー』とか思っちゃったりもするわけですが。
『食べ物と食べ物を作ってくださった人に感謝せんかー!』とか叫びたくなることもありますが。
でも私は仕事に手は抜きませんぜ。
バイトといえども誇りはある。
労働と労働者を分離するのが資本主義の性質といえど、そしてその只中で賃金を得ているといえども!
低賃金労働者にだってな! 仕事にかける情熱くらいあるんだよ!
バカにすんな!
まだ酒が抜けきってない。
ちょっと変なことを書いてるかもしれませんけど、恥をさらすためにもこのまま投稿します。
料亭ともなると私には縁遠い世界ですが、店が高級になるほど食事に手がつけられないケースが増えていくイメージがありますね。安い店ほど、残さず食べられているような。それはさておき、政財界のお偉いさんや戦前派の連中にはもう、マッカーサー元帥払い下げの煙草入り雑炊でも食わせてやりたいところです。それをやったら偽装じゃなくてヒーローですよ!
>愚樵さん
応援ありがとうございます。先月9日に小泉、小池、前原と経団連前会長の奥田で勉強会結成のための会談があったそうですが、その時の料亭が吉兆だったようです。船場ではない別の吉兆だそうですが、むしろその吉兆でも食べ残しが活用されていればな……などと思う次第です。
>おさふねさん
こちらこそ、よろしくお願いします。それはさておき、食べ残しは本当に多いですね。宴会の時など特に食べ残しが多いわけで、他人事ながら苛立ったり。ある意味で食べ残す客に最初から食べ残しを出すのは調理者の意趣返しでしょうか?
>案の運さん
ブランドに金を払っているだけの相手なら、なおさら中身に拘る必要はありませんね。単に非難する材料を探している人にとっては別なんでしょうが。
ちなみに、未使用返品された工業製品を新品として売るのは普通のことであって別に不正でも何でもありませんよ。他人の咎を必死で探している人にとってはそうでもないのかも知れませんけれど。
>kamaさん
ブランド信仰は庶民にこそ強かったりもしますから、そのブランドイメージが揺らいだことに苛立つのかも知れませんね。中身よりもブランド、自分の感覚よりも世評で判断したがる人にとっては、このブランドの崩壊や表示の偽装は死活問題なのでしょう。ちなみに友人とは政治的、社会的な話は全然出来ませんねぇ、変人扱いされる前に、全くの無関心ばかりでそういう方向に話が進まないのです。
>すてはん@十連勤明けさん
おつかれさまです。ちなみに私は後で自分の首を絞めない限りにおいて手を抜くことを心がけております。でもなんでしょうか、情熱を持って仕事をしているからこそ、ロクに料理に手をつけない客には食べ残しでも出してやろうとか、「貴様に食わす飯はない! 残飯でも食ってろ!」とか、そんな気分になる瞬間ってありません? 私のように適当にやってますと、どんな客でも適当に流しちゃいますけれど。
「残り物のコメントネタを他に流用」って??
http://anarchist.seesaa.net/article/95533940.html
定義
上流階級とは 自分たちの食べ残しを食べあう階級である。 (ピアスの辞典)
た
通りすがりの梅と申します。
船場吉兆の記事を探していて
こちらにたどり着きました。
「もし船場吉兆が来店するお偉方に残飯を食わせてい たというのなら、私は吉兆に惜しみない喝采を送り ます。」
ここ、とっても同意できます。
しかしながらリンク先の記事を見た感じだとどうも
逆に一般人には特に残飯。。。みたいな気がしてな
りません。自分は高級料亭に行ったことありません
が、近年の食品偽装のニュースを見るたびに
「ファミレスも料亭も食材に大差はないんじゃない
のか…」と思ってしまいます。
長文失礼しました・
そう言えば悪魔の辞典の「豚」はこんなでしたね。
>食欲の旺盛さと活発さの点で、人類と密接な繋がりのある動物。
>ただ、食欲の規模は人間に劣る。人間と違って、豚は豚を食わないから。
……人間を食い物にする政財界の豚に意図的に残飯を食わせたのなら、これほど痛快な事件はないのですが。
>梅さん
ランチメニューもあったのですね。ブランドに反発する私としては「行きつけの店のカレーの方が絶対に旨い!」と主張したいところですが、それはさておき煮込み料理ともなりますと、誤魔化しも簡単ですから、あり得る話ですね。終戦後は米軍が残飯を配って、それが「マッカーサー元帥払い下げの雑炊」と言われていたとも聞きますが、これはもしや御手洗会長払い下げの???