経済なんでも研究会

激動する経済を斬新な視点で斬るブログ。学生さんの就職準備に最適、若手の営業マンが読めば、周囲の人と差が付きます。

実感とかけ離れた 物価指数

2022-03-24 07:39:26 | 物価
◇ 上昇率がわずか0.9%にとどまる不思議 = スーパーやコンビニの棚に並ぶおびただしい数の商品。そのなかで「値上がりしていない品物は?」と問われたら、考え込んでしまうだろう。なにしろパンやうどん、バターや食用油、みそや醤油に至るまで、次々と値上がりした。さらに電気やガス代、ガソリンや灯油、とにかく値上げラッシュ。普通の人の感覚では、もうインフレがやってきている。

ところが総務省が発表した2月の消費者物価は、総合指数が前年比で0.9%しか上昇していない。価格変動が激しい生鮮食品を除く指数は0.6%の上昇にとどまっている。物価は1%も上がっていないのだ。費目別にみると、食料品は全体で2.8%の上昇、光熱・水道は15.3%も上がった。しかし価格が下がった費目もあるため、全体の物価指数はあまり上がらない。

値下がりした費目をみると、家具・家事用品が0.8%の下落。大きいのは通信で、なんと33.8%も下がっている。これは菅前首相が携帯電話の通信料金を大幅に下げさせたため。これだけで、消費者物価指数を1.5ポイントも押し下げた。ただし、この押し下げ効果は4月から消滅する。この結果、4月以降の物価指数は2%を超す上昇になるとみられている。

だが、それにしても庶民感覚とのかい離は大きすぎる。その1つの原因は、たとえば食料品の10000分の2626、光熱・水道の10000分の693というウエイトの付け方にあるのでは。また毎日のように消費する食料やエネルギーと、金額は大きいが支出頻度が極めて低い住宅や自動車の取り扱い。改善の余地はないのだろうか。

        ≪23日の日経平均 = 上げ +816.05円≫
 
        ≪24日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
          

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