股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

泣くな赤鬼

2019年12月11日 13時33分55秒 | 映画評論ナ行
製作年:2019年
製作国:日本
日本公開:2019年6月14日
監督:兼重淳
出演:堤真一,柳楽優弥,川栄李奈,竜星涼,堀家一希,キムラ緑子,麻生祐未
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城南工業野球部の監督を務め、鬼のように厳しい指導と陽に焼けた赤い顔から赤鬼先生の異名を持つ小渕隆(堤真一)は、甲子園出場目前まで部を導くが、惜しくもかなわなかった。それから10年、小渕は50代になり野球への情熱も衰えていた。ある日病院を訪れた彼は、教え子だった斎藤智之(柳楽優弥)と再会する。そこで、野球のセンスに恵まれながらも高校を中退した彼が結婚し家庭を築いている一方、末期ガンで余命半年だと知る。
作家・重松清の短編集「せんせい。」に収められた一編を原作にしたヒューマンドラマ。高校野球部の監督だった教師と教え子の再会を描く。メガホンを取るのは『キセキ -あの日のソビト-』などの兼重淳。『クライマーズ・ハイ』などの堤真一、『ディストラクション・ベイビーズ』などの柳楽優弥、『恋のしずく』などの川栄李奈らが共演した。

余命僅かな教え子と、その教師の絆を描いた本作。野球のセンスがありながらも教師である小渕に反抗的な態度を取り高校を中退した智之。10年後に病院で再会した2人だったが、智之は余命半年と告げられていた。堤真一を始め、柳楽優弥や川栄李奈など俳優たちの繊細な演技力が素晴らしかったです!若気の至りだったり反抗期だったり、不良がカッコいいと思う10代の頃の感情って誰しもがあると思います。誰もが間違えたり失敗したりして大人になっていく。それが遠回りだったとしても、何年経とうが、人生はやり直しが出来るのだと考えさせられる作品でした。人間はいつか必ず死ぬ。だからこそ、やり残したことを生きているうちにしなければ後悔してしまうだろう。「あの時、ああしていれば。あの時、こっちの道を選択していれば。」なんてこと、よくある(笑)赤鬼先生のような真っすぐにぶつかってきてくれる先生がいたら良いな。「本気だから叱るんだ!」という言葉がグサッときました。
シンプルなストーリーでありながら、人と人との繋がりを丁寧に描かれた良作でした。野球経験者の人にはさらに感動できる作品だと思います。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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