京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「ネコの歯ぎしり時間」

2023-02-26 08:42:12 | 時計修理

冬型の気圧配置だというのにこのお天気、マリンパーク公園に来て見ると日差しがきつい。私は既に日焼けで真っ黒け!この姿のままで京都に帰るとスキー日焼けに見てくれるでしょう。写真にゴマ粒のように見えているのは近所の保育園児のお散歩集団です。広い砂浜で砂遊びやりたい放題の恵まれた贅沢な子供たちですね~。

ウクライナ戦争が始まって一年。国内のメディアでは歴史的戦争の要因になったオバマ、メルケルの責任追及が無いのが不思議。発端になった2014年ロシアによるクリミア併合時のアメリカ大統領オバマ。この人が何もしなかった結果ウクライナの悲劇が起きたと思う。つまりアメリカ大統領オバマが沈黙を守ってロシアの行為を認めたことで今の大統領はおじいさんのバイデンだ!今がチャンスと今回のプーチンが戦争に踏み切ったのでしょう。同じ民主党のバイデンもアメリカが戦争に参加することはないと初めから明言したことで拍車がかかりました。ヨーロッパの盟主ドイツでも東ドイツ出身のメルケル時代にその前兆もありました2012年に起きた中国半日暴動で当時のドイツが日本の市場から中国サイドに軸足を移したことがわかる。反日暴動当時、フォルクスワーゲンの販売店で「尖閣諸島は中国の領土」という看板が突然上ります。これは販売店の店長の独断で出来ることではない中国市場を優先させる共産国優遇の国家戦略がよくわかる一幕でした。その二年後2014年のクリミア併合ではロシアのクリミア問題よりロシアへのエネルギー依存を優先させ当然のようにウクライナのNATO、EU加盟申請には反対しました。この2014のアメリカ、ドイツの両首脳の政治判断の結果プーチンは悠々と両国に橋を架けてウクライナの併合を進めた。習近平は中国も南シナ海含む太平洋を自国の領土化に向かいました。結果としてオバマとメルケルはどちらのユニフォームを着ていたのかね~?

クリミア併合はドイツ、アメリカ企業の中国生産が急激に進んだターニングポイントになりました。クリミア併合、イスラム国野放し、クルド人、ウイグル人の人権問題は無かったことになりイージス艦一隻をぷかぷか浮かべた失笑ものの「航海の自由作戦」、この一年のウクライ戦争での犠牲者に対し政治責任は重いと思う。

私たち時計修理屋が困ったことにディーゼル、ニクソン、タイメックス、ハミルトン、ユンハンス、チェッペリンは殆どが中国製、スントも含め中国製の時計が欧米のブランドとして販売されてトラブルも増えました。ユーザーサイドから見ると「どうしてヨーロッパの時計がこんなに簡単に壊れるの時計屋の技術が問題なのだ!」電池交換もネジの頭がコロッと取れて芯だけが残る事故が多い。中国製の素材とチャイナピッチのネジが使われているのが原因。スントの電池交換では以前コイン500円玉で簡単に開けられたはずが今では開けるだけでも難しいモデルになりました。一般の時計店ではトラブルが頻繁に起きるのでお断りする店が増えたことで初期にバイヤーとして導入した責任を感じる。スントをお持ちの人は時折コインで開けて隙間のゴミをとることをお勧めします。

特にドイツ製品では自国のブランドイメージがこんなに簡単に落ちていくことより瞬間の利益を優先させた責任は重い、ドイツの中国製目覚まし時計は針が樹脂製なので気温の変化で曲がって止まることが多いなどこれからの精密製品の業界は大変なのだ。

中国の市場では東京規模の都市は10個ある、福岡、名古屋規模の都市は100個ある。あなたがアメリカ、ドイツの政治家ならどうする?当分、時計師の歯ぎしりが続くようです。

コメント
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