京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「猫かぶり時間」

2022-08-12 09:02:50 | 時計修理

8月12日金曜日。明日13日はお盆の入り。

長崎ではお盆になると食事など日常の生活習慣をお墓で送ります。子供たちはお墓で食事をしたり遊んだり、花火はこの日だけは解禁される。子供たちは好きなだけ花火を買える日。毎年お盆になると1万円の予算で花火を買っていました。これは少ないほうで子供が多い家族は3万円程度でしょう。近所のスーパーでは花火販売ワゴンコーナーが盛大に並んでいます。大人たちは火事が怖いので水が必要、ふもとの水場と往復しながら運びます。大人たちのビール、お酒、ワイン、氷までにこやかに運ぶ。子供たちは花火、大人は宴会。

先日お墓の掃除だけは終えたが今日はお供え物をお墓まで担ぎ上げる。この仕事は家族全員が分担してやっていましたが今は私とネコの二人暮らし。ねこっかぶりできるネコの手のハナちゃんは幸せ者だ。

長崎のお盆15日には清霊流し。京都の五山の送り火は16日と一日の差があるのが不思議。この15日が最終日なので残った花火、爆竹がにぎやかに使われます。長崎市内だけではなく長崎県全域の行事なのでここ島原半島でも同じように開催されます。長崎県の15日のお天気が気になる日々、亡母の初盆では台風直撃!こんな年もありました。暴風雨で航空機が欠航、頼りにしていた親戚がこれない、一人強風で吹き飛ばされそうな中三点確保で登る。ふと先を見ると同じようなお墓参りの人が結構続いていることに気がつく。生涯思い出に残る危ないお墓参りでした。

子供のころ楽しい思い出、お盆のお墓参り。ところが近所のお墓に刻まれた命日が同じ昭和20年8月9日前後。当時の悲惨な光景を想像する、原爆の悲劇は続きます。いつか血液の病気になる日が来ると子供の頃から覚悟して生きる、体の不調が続くとどうしても被爆の影響を考えてしまう。

終戦直後中国から帰国、花の21年組みで警察官に(使い捨て大量採用)採用された父は投下地が所轄の浦上署で勤務していました。その後、定年退職の60歳を前後して当時の同僚たちが次々にガンに侵され亡くなっていく。新幹線の駅が出来た長崎駅周辺も浦上署の管轄です。駅でおまわりさんを見たら父親を思い出す、ガン発生後闘病生活7年頑張ったのが仲間の最後の一人でした。12月25日クリスマスの日に逝った。爆心地周辺ではキリスト者が多く生活していた地区でした。エリ・エリ~!(神よ、神よ)神様に見放されたキリスト者の悔しさ、空しさが戦争なのだ。「どうしてアメリカさんは浦上に教会の真上に~?」

今日はお墓掃除ラッシュの日!行って来ますね~こ。

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