京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京の無常時間」

2020-09-28 09:39:17 | 時計修理

9月28日月曜日。先勝。
安井金比羅宮「櫛祭り」の日。普通なら祇園、花見小路周辺で行列が通る日。
今朝の支払いで今月の支払い分はすべて終了。今日はめでたいウイニングランの日。
ところがこのコロナ禍でそんな浮かれた気分も吹き飛びます。
出費の項目。
電気ガス使用料、NTT通信費、新聞図書費などの中で「交通費定期代」が一番悔しい項目です。
地下鉄継続定期券11000円を機械に吸い込まれる時の無常観、悔しさはなんとも言えない気分になる。
「ここではないどこかへ」「今の社会は入院生活のようなものだ」第一次大戦後、スペイン風邪の無常観がよくわかる。
この年令になっても「青い鳥症候群」になるなさけない瞬間です。
「また、来月、ひと月も工房に通うんだなぁ~!」
券売機で定期券が更新できるので便利になったが夜の地下鉄の独りぼっちは寂しものだ。
係のきれいなお姉さんから「ありがとうございます」と言われたいね~。

環境問題騒ぎで車を捨てた。断捨離ブームでスキー、ゴルフ、キャンプ道具はたまたヤマハのアップライトピアノも捨てた。
アルマーニ、GUCCI、CHANELなどのスーツ、ジャケット、ネクタイから靴まで現役時代の思い出グッズは全部捨てた。
残ったのは廃屋のような築年不詳の京町家工房だけ。まだ辛うじて社会とつながっています。
これも処分。
島原半島にある実家でチェロの弦を抑えられるまで、またジャガイモ畑で残りの時間を過ごすか?
演奏会の予定もない。メトロノームに合わせる練習も他の楽器と合わせることもないので機械を止めています。

「CMWクラスの時計修理技術を持つなら世界中どこでも食べていける。」時計業界の都市伝説。
ここ京都では何とか食べていけた!次は長崎・島原半島のバスが1時間一本のアクセスの場所で試してみたい。
やりたいことは山ほどあるがコロナ禍で足踏み中で時間がとっとと過ぎていくのが空しいね~。

長崎中華街の「中秋祭り」も中止。
年寄りが食べたらすぐに下痢になるとわかっていても食べたい。お祭りで「はとし」と「冷たく冷えた恵比寿ビール」も見送り。
今年は中止で健康そのものなのが悲しい。

「我が星や どこに旅寝や 天の川」一茶。
今日も6時までよたよた営業!お待ちしております。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする