京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京のASAP」

2019-05-24 09:45:51 | 時計修理

5月24日金曜日大安。
明日北野天満宮の天神市。どうやら晴れそうです。
土曜日の天神市なので皆さん気合が入りますね~。
「ASAP」AS SOON AS possible! 出来るだけ早く行ったもの勝ち。

時計修理のASAPでは水入り事故の時計でしょう。これから暑くなると多くなると増える修理。
これが持ち込まれると修理費用の問題でちょっと困るが可及的速やかに処理が必用なのでとりあえず水を抜きます。
酸化が進み錆で部品が使えなくなる。非常に大がかりな修理になることが多い。
ちなみにロレックスならケース交換で10万円以上とほぼ倍の費用になります。

一番手っ取り早い処理は冷凍庫に入れて凍らせることだ。ほかの急ぎの仕事を終わらせてからいざ向き合います。
ところが海外旅行の際に水がはいったら冷凍庫があるホテル内の厨房に依頼してみましょう。

工房に来る水入り事故の時計は意外とショパール、カルティエなどドレスウオッチが多い。
時計を服のポケットに入れたまま洗濯機に入れてしまう事故です。
気が付いたら時計まで洗濯して干してしまった。
 この修理パターンでメーカー送りになると5万円コース。
工房では文字盤とキャリバーを取り外して乾燥させて組み立ててからメーカー送り。これで1万円ほど節約できます。
水入りの場合、裏ブタを開けた直後の臭いでおよその被害状況が分かります。あきらめないで専門店に持ち込みましょう。

ところが普及品の場合、2万円程度の修理費用がもったいない場合が多い。
今や時計は使い捨ての時代、せいぜい予算は2000円程度なら出せる人が殆どです。
このまま時計が死んでしまうのはもったいない。そこで時計師の意地もあって即座に針を抜いて文字盤とキャリバーを分解してそれぞれ乾燥させます。
あたらしい電池を入れて組み立て簡単修理の完成。時間は2000円と15分。これで2年以上生存していたらラッキーか?
もちろん水入り直後か冷凍庫保存の場合は助かる率は高い。

阪神タイガースの矢野監督。連日冷や汗の連続で時計の防水性が心配です。
三重県出身の西君が先発。彼は花粉アレルギー持ちなのだ。
 横浜戦の初戦、横浜名物の光化学スモッグ、PM2,5など大気汚染が不安要素でしょう。
矢野監督の顔と時計が曇って来たら冷凍庫保存しましょうね~。
今日は1回阪神タイガースの攻撃が始まるころまでの営業。お早めにお越しください。






コメント
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