まるぞう備忘録

無題のドキュメント

「ないない尽くし」からの「悪戦苦闘」。からの。

2023-04-24 08:54:24 | 今日のひとり言

防災カレンダー

兵庫県西脇市







地方の小さな酒蔵が、世界的に有名な日本酒を作ることが出来るまでのエピソードは興味深いお話でした。

「いまでこそこうした評価を受ける酒を造っておりますが、私が旭酒造を継いで3代目の社長になった1984年当時、私たちの蔵では、地域のマーケットを対象に何の特徴もない安酒を売っていました。

山口県岩国市という人口10万足らずの小さな地方都市の中でさえ、酒蔵としての売り上げ順位は4番目に過ぎませんでした。販売競争に負けて過去10年間で売り上げが3分の1になってしまっていたのです。技術もない、売り上げもない、しかも所在地は猛烈な過疎にあえぐ山間の僻地へきちにある、という三重苦にあえいでいたのです。
(略)
そこで私は、大量に飲んで酔っ払う快感から、良い酒を少量飲むことによる心理的充足への脱皮を求めて、純米大吟醸専業の酒蔵へと舵かじを切ったのです。これにより大きな意味で社会からの好感も得ることができ、獺祭が若者や女性を中心に受け入れられるようになったのです。

しかしこれは、いまになって思うと「負け組」の酒蔵であったがゆえにできたことでした。勝ち組であれば、それまでの自分の酒を否定できなかったのではないかと考えます。」




ないない尽くしは塞翁が馬の土壌。

 そんな中、酒造りで一番重要ともいえる杜氏さんたちが全員辞めてしまい、社員4人だけで日本酒を作ることになった。経験がないため、醸造試験場のデータなどを元に数値化しながら試行錯誤を繰り返したこと。
 日本酒に適した御米を入手するために、地元の農協ではなく、自分たちで御米の入手ルートを開拓したことが、今の成功の大きな理由となっていること。


・営業基盤がない
・ブランドがない
・経験(杜氏職人たち)がない
・原料(農協)ルートがない

 という状態だからこそ、逆に知恵を絞らざるを得なかった。
 知恵を絞って、悪戦苦闘した結果、塞翁が馬となった。
というお話でした。



 しかしこの話のポイントは「地方の無名の酒蔵が、日本や世界で最も有名なお酒を作るまで成長した」というところではありません。
 「ないない尽くしの環境」だからこそ「創造の土壌」となっていた。というところが、私はとても興味深く感じました。



人から認められる成功が重要なのではなく。

 社会的な成功や名声を得るところがゴールなのではなく、
 「ないない尽くし」の環境を、知恵を絞って悪戦苦闘した結果、自分の手で塞翁が馬にした。という、その体験(絵描き)がもっとも興味深いと思います。



ゼロだから描けること。

 私達の日常生活、ないない尽くしのことは沢山あります。
 でもその「ない」中で、知恵を絞って、悪戦苦闘する。
 10個のうち9個は失敗するでしょう。
 10人のうち9人は最初は否定的な立場でしょう。
 でもそのうちの1個の成功を大切に次に繋ぐこと。
 そのうちの一人の理解者を次に繋ぐこと。
 わらしべ長者のように、一つ一つ繋いでいく過程が一番美味しい。

 長者になることがゴールなのではなく、
 10個のうち9個失敗しても、そのないない尽くしを塞翁が馬という絵に描いていく経験が観たかったという、備忘メモ。



よくある質問
Q、でも結局社会的成功なんかとは縁遠い自分たち庶民には、塞翁が馬というのは関係のない話。まるぞうは自分が経営者だから興味があるのかもしれないけれど、庶民には関係ないよ。

A、違いますよ〜。
「私達の日常生活、ないない尽くしのことは沢山あります。
でもその「ない」中で、知恵を絞って、悪戦苦闘する。
10個のうち9個は失敗するでしょう。
10人のうち9人は最初は否定的な立場でしょう。
でもそのうちの1個の成功を大切に次に繋ぐこと。
そのうちの一人の理解者を次に繋ぐこと。
わらしべ長者のように、一つ一つ繋いでいく過程が一番美味しい。」

というのは、この世で生きる人。今、ないない尽くしの人全てに共通することです。




おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
==========
足りない。得に残高0を見ると落ち込みますが。0は無し。という領域の他に、0は無限という概念があるのでややこしいと。

→ これからは表面的には「ないない尽くし」に見える社会になると思います。その中でも、生き抜く知恵についてのメモを書き留めていきたいと思います。

① ないない尽くしからスタートして
② 知恵を絞って悪戦苦闘。10個のうち9個は失敗しても
③ 最後には「塞翁が馬」の風景。
を観ていきたいと思います。

==========
私も、おっπは、平らより大きな立体の方が好きだから、「今の私のママで充分なんだッ」✨

→ うしし。

==========
正直なところセルフは良く分かりません。ただ勝ち負けの世界のお陰で気づけたこともあります。勝ち負けの世界から見ると、どうしても一人称視点で、「私が」「自分が」になりますが、勝ち負けなので相手が居ます。自分を含めて2人以上居ないと勝負ができないので。相手を見ると、あくまで想像ですが、根底に恐怖があるように思います。もちろん自分も恐怖です。(でも自分の思いを写しているだけで、実際には相手にもされてい無いかも知れませんが。)
もし仮にそうだとしたら、お互い恐怖で敵対している訳で、実際にはお互い自身の恐怖の影を投影し合っている。

→ ありがとうございます。同意いたします。そして

・恐怖(逃げたいこと)
・腹を括る(出来る対策をした上でこれで駄目なら仕方ないと受け入れること)

が、交互に(糾える(あざなえる)縄のように)人生を紡いでいると思います。この縄を紡ぐ体験が一番美味しい!時間限定体験。
また気が向いた時にコメントよろしくお願いします。

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