まるぞう備忘録

無題のドキュメント

日本国民の最大の弱点。組織として最悪を想定し事前に備える。

2020-02-21 08:11:01 | 防災情報。

防災カレンダー
21日。新月週間。




パニック事態。私達がそこから学べること。

 今回のCOVID19騒動。現代の日本が体験をしたことのない災害でありました。それゆえ対応が後手後手に回りました。

 日本は自然災害は非常に多い国であります。そのため自然災害への対応は比較的出来ている。しかし昨年の二つの大型台風。政府と地方自治体との連携。地方自治体と住民との連携がまだ弱いことが露呈いたしました。

 とにかく想定外の災害が発生した時。人はパニックになりやすい。感情にかられて「政府が悪い。○○が悪い。」と大声で叫ぶ。パニック。しかしパニック状態は生命を落とす危険が最も高い。冷静に冷静に。一歩後ろに下がって、そして
・冷静に最悪を想定して
・冷静に最悪に備え
・冷静に腹を括る。
 これが生き延びる一番の選択であります。

 そして災害の大きな波が去った時、私達はもう一度冷静になって「何が問題だったのか」を検証する必要があります。

・私達は本当に事前に最悪を想定出来なかったのか。
・私達は本当に事前に最悪に備えることは出来なかったのか。



日本人は最悪想定と対策が苦手?

 世界でもっとも緊急事態を想定して行動できる組織はアメリカという国家であります。

 たとえば311の時。アメリカ政府は日本政府に対して
「電源が落ちた原発にすぐホウ酸水を注入するべき。」
と進言していました。まだ原子炉が暴走する前。メルトダウンが起きる前。見た目はまだ平常だったその時。

 しかし日本政府と東電はそれを拒否しました。もしホウ酸水を注入したらもうその原子炉は使用出来なくなる。そのように「損切り判断」出来ずに、ずるずると現場対応であがいていました。そしてメルトダウン→水素ガス爆発。原子炉は周囲に放射能をまきちらし、もう廃炉にするのでさえ数十年以上かかる。誰も正確に予想出来ない。そういう事態になってしまいました。

 原子炉がメルトダウンした時。政府は誤魔化すために「メルトスルー」という用語で発表していましたが。「ただちに問題ない」と発表していましたが。アメリカ政府はすでにその時には、福島原発80キロから、アメリカ国民は待避するように指示を出していました。



 とにかく世界最高の危機管理組織は、まず

1,非常に速やかに最悪の想定を行う。

 これは、いつも最悪の想定をし、被害を最小に抑えるにはどのような対策をとるべきか。ということだけを分析している人たちがいる。ということです。
 日本にも各省庁にはバラバラにはいるかもしれませんが。結局そういうシミュレーションと対策案は、本当にどこまで政府の意思決定者に届いているのか。



 そしてアメリカ政府の場合、

2,損切判断が出来るリーダーがいる。

 原子炉がまだ壊れていない時。原子炉がもう使えなくなるけれどホウ酸水を注入しようと決断が出来るリーダー。
 あるいは原子炉がメルトダウンした時に、80キロ以内の住民を全員批難させるように決断出来るリーダー。

 もちろん最悪を想定しての備えですから、その対策が無駄になることもあるのです。「そこまでやらなくても結局大丈夫だったじゃん」ということもあります。でもそれはラッキーなことなのです。
 しかし今の日本では
「政府の対策はやりすぎだったのではないか。」
「(損切判断で受けた)被害について政府に賠償を求める。」
「政府の判断は法的権限を越えている。」
 そのように批判を始める人達が出てくることでしょう。

 最悪を想定し、最悪を避ける事前の対策であっても、幸運にも最悪が起きなかった時、「基本的人権の蹂躙」「政府判断で受けた損害を賠償する」と騒ぐこと。
 そのような国民が大多数になっていくことがあれば、私達は自分で自分たちの首を締めていることになるでしょう。ただし幸いにも、日本はまだ「愚民が世論の大半を占める国」ではありません。が決して油断できる状況ではありません。


 そして最大の危機管理能力のある国家の特長は、

3,組織の中でも意思決定の経路がシンプルである。

 実はこれが日本国民の最も苦手な項目であります。日本人一人ひとりは非常に優秀。現場の個々の対応力も。しかしそういう日本人が組織を作ると、それが仇となり、組織としての意思決定が非常にあいまいなものになるのです。

自衛隊の現役幹部、衝撃告白「災害支援隊になってゆく私たちの葛藤」
現代ビジネス 2020/02/11
・・・
米軍にも問題視されている
・・・
「軍隊」でも「災害支援隊」でもない、いわば宙ぶらりんの組織となった自衛隊について、ある米軍関係者は日米共同訓練に参加した際の経験を踏まえて「自衛隊は、米軍からレベルが低すぎて見放されかけている」と重い口を開いた。

「調整の中でミスコミュニケーションが起きるのは日常茶飯事です。誰が窓口かも確認せずに適当にやりとりしておきながら、こちらからメールを送っても反応しない。結果、物品が届かなかったり、必要な支援が提供できなかったりします。
・・・
また、軍事組織であるにもかかわらず指揮系統が定まっておらず、米軍では少佐にあたる3佐に判断を仰いでも『私には権限がありません』といちいち持ち帰って上司に相談するため、ものすごく意思決定に時間がかかる。何のために階級があるのかわからない。

英語できちんとしたコミュニュケーションもできませんから、現場レベルではトラブルが頻発しているし、米軍からクレームが来ると逆ギレする。計画の調整をしようとしても『一生懸命頑張ります』としか答えられない。信じられないと思うかもしれませんが、これが米軍から見た自衛隊の実情なのです。
・・・


ある防衛省幹部は、こうした米軍の本音を筆者が伝えると「返す言葉もない」と恐縮した。

「私も組織の人間ですから申し上げにくいのですが、その通りと言わざるを得ない。

勘違いしないで欲しいのは、個別の部隊は優秀なんです。真面目に訓練もしている。問題は、そういう部隊がどう動くべきかをマネジメントする人材が圧倒的に不足しているということです。計画にない不測の事態に対応できる力、異なる文化の組織とうまく協働する力、これらが圧倒的に足りていない。
・・・
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/70298


 日本でもっとも危機管理に対して有効に動かなければならない自衛隊でさえ、米軍の水準から観ると全く足りていない。

 これは日本人にとって非常に根が深い問題なのです。たとえば、上に述べた

1,最悪を想定し対策をたてる組織
2,損切判断が出来るリーダー

 これも難しいかもしれないが、今回のウイルス騒動が教訓となり、大幅に改善される可能性は高い。しかし

3,組織としての意思決定のシンプルさ

 これは難しい。
・普段は縦割りである組織が、組織をまたいで融合的に動かなければならない時。
・平常時にはありえない不足の事態が続く時。
・組織が、一部の先鋭少数人間ではなく、全国現場数万人という大所帯で動かなければならない時。

 私達はまずそれを「自分たちの弱点」であると、真正面から認識することが大切であると思います。

 今年は今回のような緊急事態はあと数回起きる(と想定して)。その時に、次回は今回の教訓が活かせるのか。が重要なポイントとなります。



■首相官邸へのご意見
https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html
■安倍首相のFacebook
https://www.facebook.com/abeshinzo
(Facebookの仕組み上、コメント投稿時は投稿者の名前も公開されます)
■自民党への安倍首相応援コメント
https://ssl.jimin.jp/m/contacts?_ga=2.247766276.2038314964.1501028960-2110744341.1501028960





おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
==========
大阪はコロナ陽性例がまだ1件なのにやりすぎとの意見もあると思うが、今後、急激な感染拡大と感染ピークを抑え込み、いかに医療崩壊を防ぐかが重要になる。命を守る為先手先手の対応をとる。

→ 危機管理の決定では「やりすぎ」で丁度良いと思います。立派なリーダーだと思います。

==========
岩田医師は半年ほど前に、ゴキブリはネトウヨみたいなものだとツイートしてるんですけど、なんだか正体が見えたような気がしました。この素早い英語発信。
後ろから撃ってる人に見えますが、どうなんでしょう。


→ 上念さんの下記解説が的を射ていると思いました。
岩田健太郎vs橋本岳副大臣の真実と高山義浩医師に学ぶリスクコミュニケーションの重要性と動画削除の話 上念司チャンネル ニュースの虎側


==========
ジアニストをご紹介頂いて有難う御座います、助かります!しかし手に入りにくくなっていましたので、株式会社 微酸研の「微酸性電解水」を注文しました。
まだ届いていないのですが説明を読む分には良さげですがいかがでしょうか。
Amazonを介しての注文ですが、質問をしましたがこの会社の対応は早く丁寧で好印象でした。


→ 私もここは信頼できる会社と製品であると思います。教えてくださってありがとうございます。

私の個人的主観でありますが、こういう説明は信頼できると思います。次亜塩素酸水関連でここまできちんと説明しているサイトは初めて見ました。
http://www.bisansei.jp/about/index.html

==========
私は疑問に思いましたので「虎ノ門ニュース」をご覧になってくださいませんか?

→ 上に揚げました上念さんの緊急アップの解説動画が当たっていると思います。

==========
以下「何でお前が知っているのか?」と言われても答えられないので「たっつぁんのデマ&噂」としておきますが、船に乗り込み任務に就く全国から招集された(その多くは独身で単身暮らしの)方々たちは、船内で2〜3日任務し、3〜4日目から自宅もしくは施設で2週間軟禁されることや、口外しないことなどを誓約して船に乗り込んでいます。
・・・
私達は表で喋れる乗客だけ見るのでなく、活躍したことさえ口外できず自主軟禁になっている多くの感謝があることを忘れてはいけません。
(今も次々に招集されています)


→ 教えてくださってありがとうございます。

==========
岩田先生については船内でいろいろ問題発言や行動もあったとも言われていますが、これくらいの毒やショックを与えないと硬直化した前例主義の官僚機構は変わらないという見解に、何だか納得しました。ゼロイチ思考の人間だったら岩田先生の過去の発言やイデオロギーを考えると、全部アウトにしてしまうと思います。ゼロイチ思考は危機の際に色んな可能性を無くしてしまうので、せめてこの時だけは影響力のある人は止めて欲しいものです。

→ この方の動画は日本国家にとって「小さな警告」であると思います。自分たちの一番の弱点について警鐘しています。
この毒から「警告部分」を抽出して、次は同じことが起きないように出来るか。が一番重要だ。というのが私の挫折多き人生経験が教えてくれたことです。

日本政府は、この毒が外国に利用されないように対応することは重要であります。がそれより重要なのが「この毒を次の緊急事態の教訓と出来るか」です。だってもうすぐ次が迫っているのですよ。という小説なので。

次の緊急事態(数カ月後)には今回の教訓を活かし「前例主義や縦割り主義を乗り越えて、不足の事態に柔軟に対応できる体制に切り替えること」が出来るといいなと思います。

==========
諸外国、与党内部のみならず検察行政現場からも不満と不信の声が上がりはじめた。厚労省は幹部の不倫、司法行政がこれで国難を乗り切れるのか。311の時の諸外国の評価がよみがえる。

「一流の国民と三流の政府」


→ その国の政府と国民のレベルは一致します。政府が三流ということは国民が三流ということであります。

==========
同居していた旦那の祖母は100歳を過ぎて亡くなりました。
畑仕事をして育てた野菜、漬物、小魚の佃煮などを自分で料理して食べていました。
病気もせずに老衰で眠るように旅立ちました。
前向きで明るい、素敵なばあちゃんでしたよ。
笑い声を思い出します。

→ 良いお話をありがとうございます。

==========
【楽観的な日本政府に反し、石橋を叩くアメリカの懐疑心】

→ どうやら日本国民は「最悪を想定し備える」という課題はまだ初級者なので、早く中級者や上級者になるといいなと思います。次の国家的緊急事態に間に合えばいいなと思います。

==========
「日本は何事も機能的で、高度に構造化された機能的な社会だ。しかし物事がレールからはみ出した時(非常事態時)においても、これまでのプロセスで十分だと考える節がある。しかし例外的な状況では、例外的な対応が必要である」

◆記者の見解
日本は、前例がないことに弱く、どうでもいいことに細かく厳しく、(武漢チャーター便の一部の帰国者の帰宅を許可するなど)ここぞという時の決断が驚くほど緩かったりもする。ルールブックに固執しすぎるあまりに考える力に欠け、応用が効かなかったり、例外的で創造的な対応ができないという弱点も持っている

https://news.yahoo.co.jp/byline/abekasumi/20200220-00163820/

これは素直に反省したほうがいい。


→ まさにその通りと思います。ありがとうございます。
そしてこのように警告が間に合っている間は、まだ大丈夫であります。でも猶予期間もそう長くなないようにも思います。

==========
この動画が広まる程に 日本の感染対策の未熟さと不手際等々を 世界に自己申告しているようなもので
ここが裁判にでもなれば この部分を日本が賠償責任を負う事にならないか・・というものです。


→ 裁判になれば粛々と闘うだけです。最初の対応が遅れると被害が大きくなる。世界は甘くない。という良い教訓になったと思います。次に活かせれば塞翁が馬だと思います。私達日本国民しだい。

==========
どうして餅氏はじめ政権与党の面々は国民に嫌われることばかりするのかほんとうに不思議。国民を味方につければどんどんよくなるのに。まるで嫌われることを選んでしているかのよう。

→ 国民がどういう政治家を選ぶのか。どういう政党を選ぶのか。その結果が今の政府です。
「今のはヤダ。でも次はどうしたらいいのかはわからない。」では次も最悪の政権が選ばれると思います。

==========
市販のマスクが本当に必要な方が居たら、お知らせ、教えてあけてください。
まるぞうさん、例えば妊婦さんや、風邪をひいてしまった方、アレルギーで疲労困憊しマスクが手に入らなくて非常に困っている方が、ご家族の身の回りにいらっしゃいましたら、『ユニチャーム、ダイレクトショップ、直販』で購入可能であることを教えてあげてください。
https://www.d-unicharm.jp/site/item.htm

生活に困る弱者が、暴利を貪る輩の餌食にされないようご協力くださいm(_ _)m


→ お知らせありがとうございます。

==========
納豆を混ぜて、しばらく置いて、酢を大さじ1杯ほどかけて、
最後に食べようと横に置いていました。
すると、ゴォオーと何かから音がしてきます。
なんと、プレゼントクラスターが反応して真っ赤なランプに。
納豆??酢=発酵食品??発酵食品ってかなり強力なんですね!匂いはともかく、身体にめちゃくちゃいい気がします。
納豆をたべ終わると、プラズマクラスターは大人しくなりました。


→ この方のコメントを読んで私も試した。かき混ぜ棒でふわふわになった納豆にお酢を加えてさらにかき混ぜ棒でかき混ぜると。。。ふわふわが更に大きく膨ら納豆が真っ白メレンゲ状態。確かにお酢と納豆の組み合わせはすごいかもしれませんね。ありがとうございます。

==========
マスクのサイト読んだら、使用時間は2時間って書いてありましたが、特に他人と面と向かって話すとかしていない場合は、もっと持ちますかね?

→ 何を防ぐためにマスクを使用するのかによります。そのマスクはどの場所で何を防ぐために着用しているものでしょうか。
・空気感染
・飛沫感染
・接触感染
・喉の保湿

==========
明日の晩からお味噌汁の具を1種類増やして3種類にしてみますわ。

→ お味噌汁の具の種類を一つ増やすことは、作り手の愛情が家族にその分多く伝わるという点でも良いことだと思います。ありがとうございます。

==========




本ブログに共感される方はクリックのほどよろしくお願いいたします。

にほんブログ村ランキング



■ブックマーク
備忘録検索(β版)
画像ライブラリ

■防災意識リマインダー
下記は静止衛星軌道上で観測される太陽からの電子密度グラフです。急な変動がある場合は地震や事故に備えて防災意識を心掛けましょう。特に注意が必要な期間は、メールやTwitterで防災意識リマインダーを受け取ることができます。詳しくはこちら

https://services.swpc.noaa.gov/images/goes-electron-flux.gif

■地震雲写真投稿方法
地震雲(飛行機雲のように短時間で消えない立ち上がる雲)を目撃された方は、雲の御写真と目撃情報を下記のメールアドレスにお送り頂ければ幸いです。
ohisama.maruzo@gmail.com
御写真とともに送って頂きたい情報
・目撃された日時(何日何時頃など)
・目撃された場所(県名や地名など)
・目撃された方向(可能なら)
地震雲かわからない方は地震雲の見分け方をご参考になさってください。
(個人情報は厳重に管理し、私以外の第三者に投稿者のメールアドレスなどの個人情報を開示することはありません。また御写真の画像情報や機種情報は消去いたします。人物が特定できる映り込みなどのぼかし加工もこちらで対応いたします。なおお送り頂いた御写真と目撃情報は関連サイトにも掲載させて頂くことがあります。)

■非掲載希望のコメントについて
1.公開を希望しないコメントは投稿しないでください。基本的に投稿されたものは他の読者の方の目にもふれるとお考えください。
2,どうしても公開されたくないメッセージを送りたい方はメールでお願いします。
ohisama.maruzo@gmail.com
3,ただしメールでお送り頂いた内容に対し、私はメールで返信をお送りすることは一切ありません。一方通行となります。
4,上記のようにコメントは原則公開ですが、炎上つながる場合や個人情報が含まれている場合は、私の判断で非公開とする場合があります。

■引用転載について
本ブログは引用元をあきらかにしていただければ、ブログやSNSでの拡散は許可いたします。