<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

辛夷咲く。

2024年03月05日 17時31分05秒 | Weblog

困ったなあ困ったなあ。

おれはお天道様に正しい者とされている。正しい者とされて春の光が届けられて来る。

さあ、困ったぞ困ったぞ。不一致が辛いわい。おれは正しい者なんかじゃない。何度弁明しても同じ。

やっぱりお天道様はあいもかわらず、おれを正しい者として、春の光を届けて来る。

おれはほかほかになる。あたたまる。

おれはとうとう正しい者の顔をしてしまって、やすらいでいる。はっとする。

術にのっているおれを恥じる。恥じても恥じても同じ。そんなことは聞かなかったことにして、お天道様はやわらかなやさしい日射しを届けて来る。

隣家に辛夷の花が咲き出したぞ。きれいだ。辛夷の花もやっぱりお天道様から正しい者とされているようだ。やつはそれを素直に受け入れている。そこがおれとは違う。

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わたしは何度も此処で立ち止まる。

2024年03月05日 16時42分53秒 | Weblog

何度でも此処へ戻って来る。

極重悪人唯称仏 ごくじゅうあくにん ゆしょうぶつ

我亦在彼摂取中 がやくざいひ しゅっしゅうちゅう

煩悩障眼雖不見 ぼんのうしょうげん すいふけん

大悲無倦常照我 だいひむけん じょうしょうが

(浄土真宗経典 正信偈(親鸞聖人の著書)より)

何度でも此処で立ち止まる。

極重の悪人にしてなお唯(ただただ)仏を称えて、称名念仏する我は、

我は、はや、阿弥陀仏の摂取(おすくい)の中に在り。

我が煩悩は我が眼を曇らせて、摂取されている事実を見させないようにするが、(それは我が煩悩のしからしめているところであって)

阿弥陀仏の大悲は、倦むこともなく(煩悩罪業深い我を除外せず)、こうしていつもいつもこの我を照らしている。

(これは無学なわたしの受け取りですから 正しい読み方から外れている恐れがあります)

わたしは仏の摂取の中にいます。わたしは仏の大悲のただなかにいます。わたしはここにこうして生きて、それをかみしめます。何度も何度もかみしめます。だんだん泣きたくなってきます。

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小磯の小貝を濡らす春の雨。蕪村の句を読む。

2024年03月05日 16時20分50秒 | Weblog

春雨や小磯の小貝濡るるほど

与謝蕪村

春雨は柔らかい。煙のようにやわらかい。春雨はしっとりしている。しっとりと濡らして来る。冬をしていた地上をほんのりほんのり潤して来る。海の小磯が濡れる。小磯の小貝が濡れる。濡れて貝の蓋を開く。開くと春になる。

長く降り続く雨は「春霖」と呼ばれる。この数日この地方でも春雨が降り続く。

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褒めて褒めて褒めて、今日を過ごす。

2024年03月05日 13時31分43秒 | Weblog

この世にあるものは、宇宙的に正しい。正しいから存在している。

宇宙は正しいのだ。正しいから宇宙をしていられるのだ。

おれは宇宙を褒める。おれが宇宙を褒めたって、屁の突っ張りにもならないが、それでも。

おれが老いて行くのも正しい。おれが病むのも正しい。おれが死ぬのも正しい。

おれが苦しむのも、それも正しい。

冬が去るのも正しい。春が来るのも正しい。山が紅葉するのも正しく、山がふたたび若葉するのも正しい。

褒めて褒めて褒めて、今日を過ごす。

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死を褒める。

2024年03月05日 13時13分30秒 | Weblog

罪滅ぼし?

己がしてきた罪業を減らすこと、それって?

己が認める認めないがあるけど、惨(むご)いことをたくさんしてきたからなあ。

ものの持つ評価を認めずに、足で足蹴(あしげ)にしてきたことってたくさんあるからなあ。偉ぶって来たからなあ。おれは傲慢不遜だったからなあ。

いまさら、その罪が消えるものかどうか。

で、そのいまさらにだが、褒めたくなって来る。あれもこれも褒めたくなって来る。

具わっている物の価値を見出してそれをこっそり正当化してあげたくなる。

それも傲慢の変種かもしれないが。

たとえば、死だ。

死を褒めたくなって来る。それがないと、新しくなれないのだ。新しく生まれることが出来ないのだ新しく生まれることだけを褒めて、死を悪玉に仕立てるのは間違いなのだ。死も生も正しいあり方なのだ。片方だけが正しいということはあり得ないのだ。セットで正しいのだ。宇宙的に正しいのだ。

わたしは老いた。やがて死ぬことになる。せっかく死ねるのに、その死を悪玉にしてしまうのはよくないのだ。わたしをその先々で新しくしてくれる死を、足蹴にしてはいけないのだ。

死を褒める。阿(おもね)ったように聞こえるかも知れないが、それでもいい。正しく評価をしておきたいのだ。

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春は美しい、ルピナスもご婦人も、美しい。

2024年03月05日 12時55分49秒 | Weblog

ルピナスを買った婦人もうつくしい

薬王華蔵

ルピナスは美しい春の花。別名ノボリフジ。藤の花は上から花房が垂れてくるが、ルピナスは大地から天へ向けて筒状の花房を伸ばしてくる。花の色はいろいろある。春先の店頭にこれが並ぶ。上等なものはかなりな値段がする。ほのかにうつくしく匂う。それをご婦人が買い求めた。ルピナスの鉢を胸元に抱えて去って行かれた。そのご婦人も、その所作も、ルピナスに負けず劣らず、気品があった。花を愛する人は花に同化する。

春の季節が来れば、地上は見るものみな美しくなるのだ。いい季節だ。

新聞の読者文芸、川柳部門に投稿したこのわた詩の作品は、な、なんと、入選していた。婦人を褒めていたからかなあ?

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こりゃあ、まずいぞ。

2024年03月05日 12時15分17秒 | Weblog

うううんちが出ないよお。出るのはううんううんだけだよお。もう4日目に入る。こりゃ、まずいぞ。あんまり喰ってないからなあ。当たり前かなあ。体調不良4日目。

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わたしの今日の詩 「幸せ呪文」

2024年03月05日 11時55分10秒 | Weblog

「ああ、しあわせ」それとも「ああ、幸せ」それとも「アア、シアワセ」なのかなあ? どっちでもいいのかなあ? 呟き声かなあ、それは? 文字に書かれたものかなあ? 声だったら耳が聞いている。文字だったら目が聞いている。言えば言うほどこころがほかほかになる魔法かもしれない。手足をあたたかくする暖炉の火なのかもしれない。

「幸せ呪文」

 

そうでなくたってそうなる呪文がある/幸せ呪文を言うと/反転する/くるりと反転する/そうなったような気がする/そうなっている自分に出遭う/反転の「転」は機械仕掛けだ/人間の誰にでも与えられている/謎の仕掛けを/使う使わないは自由だ/むしろそうでないときに/これを使うと/効果てきめんだ/ああ幸せだ/おれはなんて幸せなんだ/これを聞いたものは/内/外/とにかくみんな泣き出すんだ/ほんとにほんとに幸せなときには/なおさらに

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aashiawaseさん、こんにちは。

2024年03月05日 11時52分14秒 | Weblog

aashiawaseさん訪問中。訪問して下さってありがとうございます。aashiawaseさん、こんにちは。よろしく。ご贔屓に。

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偉いぞ偉いぞを言いたくなる。

2024年03月05日 11時34分14秒 | Weblog

貶(けな)す口にするよりも褒める口にした方がいい。口にいい。口がやわらぐ。

嫌になって悪たれをつきたくなるけれど、それをしていると口が石になる。石のように固くなる。固くすると重くなる。冷たくなる。

病気をして病気を呪いたくなるが、それをそうしていると己の口が矢のように尖ってくる。尖らせるとあれこれまで切ってしまう。

心臓の音が聞こえる。耳を枕につけていると、どっくんどっくんの音が聞こえて来る。はっとする。おれは生きているんだなあと思う。音が消えてしまうほどだが、消えてしまわない。続く。心臓機能を褒めたくなる。

偉いぞ偉いぞを言いたくなる。言っておかないと止まりそうな不安に駆られる。不安は消そう。褒めるだけのことをしている我が心臓を褒めようと思う。口に出して一言「偉いぞ」を言ってやると、言った口がやわらかくなっている。

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