これ、モロ「アジョシ」でした。リメイク?細かい設定こそ違うけど、話は同じ。ただ、ウォンビンは線の細い美男子だったけれど、インド版アジョシのジョンは筋肉ムキムキ、体育会系ハンサムでした。で、守ってあげるのはやっぱり幼い女の子で、この子が健気でかわいいの(当たり前か?!)。小さいのに、環境のせいでちょっとスレてて。でもね、こんなに小さいのに、環境に合わせてスレるって、やっぱり賢い証拠だと思うのです。立ち直りさえすれば、立派な大人にね。
この少女は、母親と二人暮らしなんだけど、若い女が一人で子供を育てるときの厳しさって、どこの国も同じですね。食べていけるだけの収入を得るには、若さをウリにやばいことをするしかなくて、それでも結局は男たちのコマだったりするだけだから、殴られたりお金を掠め取られたり。自分があんまりみじめだから、より大きなお金を手にしようとして、どん詰まりになったり。とにかく、どう転んだって救いようもないし、結果も変わらないのです。
で、ふとしたキッカケで「隠れ稼業」をやっていたはずのロッキー・ハンサム(ハンサムだけど多くを話さないからそう呼ばれている)が、見ていられなくなって少女を救おうとするお話。まぁアジョシでなくても、ジェイソン・ステイサムにもあったように思うし、よくある話かもしれないのですが、インド版は、よりスカッ!とする展開だったと思います。裏を返せば残虐だった、と言うこともできるとは思うのですが。
主演のジョン・エイブラハムは、ムキムキマッチョな兄さんなのですが、信じられないことにベジタリアンなんだそうです。野菜だけでもこんなに筋肉がつくのね。彼が過去に出演した映画で、同性愛を扱った映画もあったようなので、寡黙ではない彼も見てみたいなぁ、と思っています。