田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ザ・メニュー(The Menu)

2022年11月29日 17時19分53秒 | 日記

The Menu' Soundtrack Album Details | Film Music Reporter

レイフ・ファインズ『ザ・メニュー』、謎に包まれたシェフを怪演する名優の魅力(クランクイン!) - Yahoo!ニュース

映画評]「ザ・メニュー」…カリスマシェフの過剰な料理愛、恐怖とブラックな笑いが同居 : 読売新聞オンライン

 レイフ・ファインズ、アニヤ・テイラー=ジョイ、ニコラス・ホルトの共演で、孤島にある高級レストランに隠された秘密が明らかになっていく様を描いたサスペンス。HBOのドラマシリーズ「メディア王 華麗なる一族」で注目されたマーク・マイロッド監督がメガホンをとり、「マネー・ショート 華麗なる大逆転」「ドント・ルック・アップ」のアダム・マッケイがプロデューサーを務めた。

有名シェフのジュリアン・スローヴィクが極上の料理をふるまい、なかなか予約が取れないことで知られる孤島のレストランにやってきたカップルのマーゴとタイラー。目にも舌にも麗しい料理の数々にタイラーは感動しきりだったが、マーゴはふとしたことから違和感を覚え、それをきっかけに次第にレストランは不穏な空気に包まれていく。レストランのメニューのひとつひとつには想定外のサプライズが添えられていたが、その裏に隠された秘密や、ミステリアスなスローヴィクの正体が徐々に明らかになっていく。

「クイーンズ・ギャンビット」「ラストナイト・イン・ソーホー」のアニヤ・テイラー=ジョイと、「マッド・マックス 怒りのデスロード」「女王陛下のお気に入り」のニコラス・ホルトがカップルを演じ、謎に包まれた名シェフのスローヴィクを、「グランド・ブダペスト・ホテル」「キングスマン ファースト・エージェント」のレイフ・ファインズが演じた。(映画.comより)

 

 

<2022年11月23日 劇場鑑賞>

 怖すぎる映画でした。女性と違って男性の職人というのは、かなりのヘンクツ、変わり者でも「芸のためなら女房も泣かす」世界が許容されていると思います。まさにそんな「才能はあるが変わり者過ぎるシェフ」が主人公の映画でした。

 ほんの限られた人しか招待されないという、超有名シェフ主催の晩餐会。まだ若いのに招待されたニコラス・ホルトは、大喜び。ツウを気取って美人を連れてきました。わからないと思って、彼女には料理に対するうんちくを垂れまくりです。ウザい男(笑)。まぁ本当にうれしいのでしょうけど。そんな彼に呆れ気味の彼女アニヤ・テイラー=ジョイは、金持ちが集うハイソな晩餐会にシレっと冷めています。

 しかし、今回の晩餐会は、わかる人だけが舌鼓を打つ、そんなありきたりなコースではなかったのです。想像を絶するラストが用意されています。今までも「予約の取れないシェフ」として料理を振る舞って来たであろう彼が、なぜ今回はこのような覚悟で晩餐会に臨んだのか、それは一切説明されません。そして、シェフに忠実過ぎる料理人はじめ従業員たち。怖すぎます。まるで宗教です。

 なんとなく”理屈っぽいやり手シェフ”の話かなぁと思って臨んだ私は、あまりの展開に度肝を抜かれたのでした。映画と割り切れればいいですが、人によってはトラウマになってしまうかもです。気の弱い人はやめておいた方が無難かもしれません。

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サイレント・ナイト(Silent Night)

2022年11月26日 15時21分18秒 | 日記

Silent Night (2021) Review | Dark Genre Hybrid AMC+ | Heaven of Horror

Silent Night (2021) Review | Dark Genre Hybrid AMC+ | Heaven of Horror

Silent Night (2021) - Photo Gallery - IMDb

 「キングスマン」シリーズのマシュー・ボーンが製作を手がけ、地球最後のクリスマスイブを過ごす家族の姿をブラックユーモアを交えながら描いたイギリス映画。

イギリス人夫婦ネルとサイモンと3人の子どもたちは、田舎の屋敷でクリスマスのディナーパーティを開くことに。屋敷には夫婦の学生時代の友人たちとその家族が集まり、子どもを含む12人の男女は久々の再会を喜びあう。しかし、今年のクリスマスは例年とは全く異なるものだった。あらゆる生物を死滅させる謎の毒ガスが地球全土に拡がり、明日にもイギリスに到達するのだ。毒ガスの恐怖が迫る中、パーティには次第に不穏なムードが漂い始める。

キーラ・ナイトレイが主人公ネル、その息子を「ジョジョ・ラビット」の子役ローマン・グリフィン・デイビスが演じ、ローマンの母親でもあるカミラ・グリフィンが監督・脚本を担当。(映画.comより)

 

 

<2022年11月23日 劇場鑑賞>

 地球最後の日を描いた映画は数あれど、今、こんなに淡々とした映画を作る必要があったのか・・・とも思います。もちろん、人の心理として、本当に今夜死ぬということになれば、もう騒ぐこともないんだろうけれど、だから何?って思いました。

 意味不明なガスが地球上に充満してきていて、これから逃れることはできない上(気体だし)、実際に吸い込んでしまうとものすごく苦しむことはわかっている。だから、ということで、国から「楽に死ねる」カプセルを配られています。詳しい説明はありません。しかし、このカプセルはたくさんあるわけではないので、一人一個ずつ、きちんと飲まなけばなりません。そして、確実に死ねます。

 一応主人公は、キーラ・ナイトレイとマシュー・グードの夫婦(とその子供)なのですが、彼らのおうちにやって来るメンバーがいちいち個性的で、どちらかというと、嫌いあってるというか、苦々しく思っている者どうしなので、「じゃなんでわざわざ集まるわけよ」とも思ったのですが、まぁ最後だから細かいことは気にせず行こうとでも思っていたか、今まで慣例的に集まっていたから、徐々に嫌な面が見えて今マックスにお互いが嫌いなのか、その辺はわからないのですが、もう、最初からしんどそうでした。こんなにお互いが好きでないなら、私は参加しないけど。

 そして、地球最後の瞬間が。そこには、あ!救世主が!・・・ということはありません。でも、全人類が一斉に死ぬって、無理なんじゃないかなぁ。体力も免疫力もかなり違うだろうし、特殊な体質な奴もいるだろうし。まぁそこまでは描かれませんけど。そうそう、リリー・ローズ・デップが出てました。彼女はかわいいのに、わりとヘンテコな映画に出ますね。

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ザリガニの鳴くところ(Where the Crawdads Sing)

2022年11月24日 17時49分45秒 | 日記

Where The Crawdads Sing” Arrives Exclusively In U.S. Theaters July 15, And  In Ireland August 26“Where The Crawdads Sing” Arrives Exclusively In U.S.  Theaters July 15, And In Ireland August 26 - Irish Film Critic

Where The Crawdads Sing Film: Everything You Need To Know

Where the Crawdads Sing – film-authority.com

 全世界で累計1500万部を売り上げたディーリア・オーエンズの同名ミステリー小説を映画化。

ノースカロライナ州の湿地帯で、将来有望な金持ちの青年が変死体となって発見された。犯人として疑われたのは、「ザリガニが鳴く」と言われる湿地帯で育った無垢な少女カイア。彼女は6歳の時に両親に捨てられて以来、学校へも通わずに湿地の自然から生きる術を学び、たった1人で生き抜いてきた。そんなカイアの世界に迷い込んだ心優しい青年との出会いが、彼女の運命を大きく変えることになる。カイアは法廷で、自身の半生について語り始める。

リース・ウィザースプーンが製作を手がけ、ドラマ「ふつうの人々」で注目を集めたデイジー・エドガー=ジョーンズが主演を務めた。音楽は「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」でアカデミー作曲賞を受賞したマイケル・ダナ。テイラー・スウィフトが本作のためのオリジナルソングを書き下ろしたことでも話題を集めた。(映画.comより)

 

 

<2022年11月20日 劇場鑑賞>

 結構怖かった。予想と違った感じの話でした。主人公の女の子は、DV甚だしい暴力男の父を持ち、たくさんの姉・兄たちと共に育ちました。(個人的には、父親があまりにヒドい暴力を振るうので、子供が多いのも性暴力の一種かも、とも思いました。間違っているかもしれませんが。)母や兄姉とは仲良しだったのですが、父親のせいで、母はとうとう家を飛び出し、姉や兄も次々出て行ってしまいます。たった一人、父と共に残ってしまったカイアですが、母がいつか帰ると信じて待ち続けます。ある日、母から手紙が届くのですが、父親はカイアに読ませることなく(そもそも学校へ行かせてもらってないので読めないのだが)罵りの言葉と共に燃やしてしまい、その内容を知ることはありませんでした。もちろん、子供たちを引き取りたいと書いてあったのでしょうが、父親は「帰る」と書いていなかったことに怒り心頭だったわけです。アホな男。なんらかの戦争に行ったことは、チラッと言及されるのですが、だからと言って、あたりかまわず殴っていいということにはなりません。ましてや子供になんの罪が?学校にも行かせないなんて。

 しかし、そんな父親も出て行ってしまい、幼いカイアはとうとう一人に。しかし、人の世はいざとなると冷たいのですね。「湿地帯の女」「夜になると目が光る」などと侮蔑の言葉を投げることはあっても、たった一人で生きている彼女を助ける人は誰もなく、むしろ何をされるかわからない恐怖から、人を避けて成長するカイアなのでした。

 そんな彼女も年頃になると、見栄えもすることから、男の子が絡んでくることになります。幼い頃からの知り合いで優しくしてくれる男性もいたのですが、そんな彼も大学進学と共に寄り付かなくなりました。人を信じられなくなったカイアに言い寄ったのが、金持ちの家の息子です。彼も当初は優しく、「結婚してくれ」なんて言うものですから、カイアもなんとなく心を許していました。「ご両親には?」と問うても「両親は僕を溺愛しているから逆らわないさ」と言うばかり。しかし、この男がクセ者だったのです。

 誰であろうと、強者が弱者に対してふるう暴力は絶対に反対ですが、それでもどうしてもそういう奴は存在します。やはり、どうやって逃れるか、あるいはどうやって子供を守ってゆくか、そこも大事だと思うのです。私個人的には、母親にもう少し打てる手はなかったのか、と思いました。まずは自分が逃げるにしても(子供より主に妻に暴力を振るっていたから)、公的な機関に相談して男性スタッフと共に子供たちを迎えに来る、あるいはなんらかの方法で教育だけでも受けさせるよう手を打つ、親や親せきに相談してみる、など。手紙なんて書いても、すんなり言うことを聞くはずがないことはわかっていたはずです。ぬるすぎます。理想論かもしれませんが。

 カイアの「孤独に生きるのと、一人でおびえながら生きるのとは違う」という言葉が印象に残りました。まったくその通りだと思いました。

 最後の最後は意外な展開を見せますが、それもありだろうと思いました。本当はいけないことだとは思いますが、致し方ないこともあるということで。ちなみに、書き漏れしましたが、カイアは優秀な生物学者となります。挿絵も図鑑並みにきれいに描ける文・絵両道(?)の学者として成功し、一生を湿地帯の生物の研究に捧げたのでした。

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ミセス・ハリス、パリへ行く(Mrs Harris Goes to Paris)

2022年11月21日 22時50分53秒 | 日記

Watch Mrs. Harris Goes to Paris | Prime Video

Mrs. Harris Goes To Paris film review | AFRO American Newspapers

Movie review / 'Mrs Harris Goes to Paris' | Canberra CityNews

 アメリカの人気作家ポール・ギャリコの長編小説を、「ファントム・スレッド」のレスリー・マンビル主演で映画化。

1950年代、第2次世界大戦後のロンドン。夫を戦争で亡くした家政婦ミセス・ハリスは、勤め先でディオールのドレスに出会う。その美しさに魅せられた彼女は、フランスへドレスを買いに行くことを決意。どうにか資金を集めてパリのディオール本店を訪れたものの、威圧的な支配人コルベールに追い出されそうになってしまう。しかし夢を決して諦めないハリスの姿は会計士アンドレやモデルのナターシャ、シャサーニュ公爵ら、出会った人々の心を動かしていく。

支配人コルベール役に「エル ELLE」のイザベル・ユペール。「クルエラ」などのジェニー・ビーバンが衣装デザインを手がけた。(映画.comより)

 

 

<2022年11月20日 劇場鑑賞>

 短くて見やすい映画でした。しかし、ファンタジーが過ぎる(笑)。いくら何でも、こんな風に物事はスイスイ進まないでしょう。確かに一家政婦が一発奮起して夢を実現してゆくさまは、ハッピーで痛快。でもなぁ・・・パリのディオール本社にこんなに簡単に侵入できるものでしょうか。場違いでつまみ出されようとしているおばさんは確かにかわいそうですが、大金持ちの侯爵が突然助けるでしょうか。特注を請け負うための、お得意様だけのメゾンに見たこともない(お金持ちそうじゃない)おばさんが紛れ込んだら、当然排除されるんじゃないでしょうか。私自身がそんな世界を知らないだけで、案外そんなものなのでしょうか。

 でも、さすがに目には楽しい映画でした。美しいドレスの数々、それを着こなす美しいモデルたち。また、侯爵と訪れる歌とダンスのお店。なんとも美しい花市場。侯爵の言う通り、美しいものに囲まれるのは幸せです。本当にパリの街は美しく楽しく描かれてました。そして、メゾンディオールのプロフェッショナルな人々。厚かましくも真っ当なことを言うミセス・ハリスの言い分をちゃんと聞くだけの器量はあるんだろうな、と納得させられる光景でした。また、真面目に生きて来たミセス・ハリスは、掃除だろうと繕いだろうと仕事はなんでもこなしてきたのです。だから、優秀なお針子でもあり得たのですね。話はあり得ないと思いながらも、やっぱり真面目に生きてゆくことの価値を再認識したのでした。

 ラスト近くは、ミセス・ハリスの人の好さにハラハラドキドキ。そして「あ~やっぱり・・・」の展開。でも、そのあとにはちゃんと夢のような展開が待ち受けます。ここも出来過ぎな気はしましたが、注目を集めたからってことで、納得することにします(笑)。

 私の気のせいかもしれませんが、ミセス・ハリスは元々きれいな感じの人だった思うのですが、話が進むにつれて、どんどんきれいになって行ったように思います。最後の方は「こんなきれいなおばさん、そうそういる?」と、設定自体を疑うようになってました(笑)。ドレスも本当に素敵でしたが、やっぱりいくつになってもきれいでいることは、大事ですね。

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アンダーグラウンド(1995)(Underground)

2022年11月19日 17時11分21秒 | 日記

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 1995年・第45回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したエミール・クストリッツァの代表作。1941年、ナチスドイツがユーゴスラビアに侵攻。ベオグラードに住む武器商人のマルコは祖父の屋敷の地下に避難民たちを匿い、そこで武器を作らせて生活する。やがて戦争は終結するがマルコは避難民たちにそのことを知らせず、人々の地下生活は50年もの間続いていく。1996年日本初公開。2011年、デジタルリマスター版でリバイバル公開。17年の特集企画「ウンザ!ウンザ!クストリッツァ!2017」では、上映時間5時間14分の完全版が初上映された。(映画.comより)

 

 

<2021年8月27日 録画鑑賞>

 往年の名作、やっと見た!こんなに長い映画だったなんて。ほぼ3時間。でも、退屈せずに見れました。

 舞台はセルビアの首都ベオグラード。主人公はパルチザンの同志だったクロとマルコです。第二次世界大戦の真っ最中、ナチスの空襲に遭い、大混乱の中、人々を地下に匿ったマルコ。片や愛人を巡ってナチスに捕まったクロは、マルコに助け出されるも瀕死の重傷を負い、やはり地下へ。地下はそれなりに広く、地下どうしとは言え、あらゆるところに通じていたために、人々は武器を作りながら生活できていました。

 しかし、地上での戦争はそのうち終結。しかしながら、マルコは地下の人々にそれを告げず、ずっと武器を作らせ、自分が売りさばいていたのでした。すると、終戦したにもかかわらず、そのうちユーゴスラビア内でまた内戦が勃発し、セルビアとクロアチアに国が分離する事態に。その間の数十年を描きます。つまり、武器は常に需要があったということですね。戦争→冷戦→戦争ですね。バカげてる。せっかく第二次世界大戦が終わったのに、なんでまた内部で争うんですか。

 字幕テロップでは「ナチスも激しい爆撃を行なったが、実は連合国軍のほうがヒドい爆撃を行なったのでした」と示されます。そんなものなのでしょうね。とにかく、長いけれども見ごたえのある映画でした。さすが名作と呼ばれるだけのことはあると思いました。

 

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