田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

バイス(Vice)

2019年05月31日 17時04分25秒 | 日記

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 「マネー・ショート 華麗なる大逆転」のスタッフ&キャストが再結集し、ジョージ・W・ブッシュ政権でアメリカ史上最も権力を持った副大統領と言われ、9・11後のアメリカをイラク戦争へと導いたとされるディック・チェイニーを描いた社会派エンタテインメントドラマ。1960年代半ば、酒癖の悪い青年だったチェイニーは、後に妻となる恋人リンに叱責されたことをきっかけに政界の道へと進み、型破りな下院議員ドナルド・ラムズフェルドの下で政治の裏表を学んでいく。やがて権力の虜になり、頭角を現すチェイニーは、大統領首席補佐官、国務長官を歴任し、ジョージ・W・ブッシュ政権で副大統領の座に就くが……。これまでも数々の作品で肉体改造を行ってきたクリスチャン・ベールが、今作でも体重を20キロ増力し、髪を剃り、眉毛を脱色するなどしてチェイニーを熱演した。妻リン役に「メッセージ」「アメリカン・ハッスル」のエイミー・アダムス、ラムズフェルド役に「フォックスキャッチャー」「マネー・ショート 華麗なる大逆転」のスティーブ・カレル、ブッシュ役に「スリー・ビルボード」のサム・ロックウェルとアカデミー賞常連の豪華キャストが共演。第91回アカデミー賞で作品賞ほか8部門にノミネートされ、メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した。(映画.comより)

 

 

 

 

 出た!やりすぎクリスチャン・ベイル(笑)。Mr.ベイル、絶対早死にやわ(笑)。私、ディック・チェイニーに詳しくないけど、ブッシュ大統領(息子)役でサム・ロックウェルそのまま出てるんだから(と私は思った)、チェイニーにだけこだわる必要ないやん、と素直に思いました。

 この映画でも、息子ブッシュ氏は散々に描かれててかわいそうでした。私、彼の伝記映画を見た記憶があるのですが、父ブッシュ氏が人としても、また政治家としても優秀だったことは論を待たないとしても、ここまで言われることはないのではないか、と思いました。良家に生まれたゆえのプレッシャーはあっただろうし、普通の家なら「ふぅん」で済むことを非難されてきただろうし。それでも父と同じ名門大学に入学しているし、同級生(だったかな?同じ学校の生徒だったかな)の名前をすべて覚えていて驚かれているシーンもあったと記憶しています。役に立つ、立たないは別にして、そんな才能、普通ないでしょう?すごい奴です。今回の映画では、主人公がチェイニーゆえ、ことさらバカに描かれているようにも思いました。きっといい奴なんだろうになぁ。いや、日本人に多い判官びいきと言うなかれ。私は決して負け犬に同情するタイプではありません、あしからず。

 最近「ビリーブ」という、女性の社会進出を切り開いて来た、今も最高裁判事を務めるという優秀な女性ルース・ギンズバーグの映画を見たのですが、その時代(ほんの60年前、女性は夫名義でないとクレジットカードも作れなかった、という宣伝文句でした)と同じくらいの時なのですね。なので、チェイニーの妻も大変優秀な女性だったけれど、女性ゆえ活躍の場がなかったので、うまく夫を乗せておだて上げ、副大統領に仕上げた、という話になってます。実際のところは本人でないとわからないでしょうけれど、おおかた真実なんでしょうね。みんな、どの人もすごいです。平々凡々な自分は、さぞかし一番アホな道を選んで生きているんだろうな、な~んて思います。「そんなだから金持ちになれない」とか「そんなだから大成しない」と言われることばかりやっているんだろうなぁ、自分では必死に生きているつもりでも。

 さて、話がそれました。すみません。要は、今までお飾りだった副大統領という地位に、絶大な権力を持ち込み、意のままにアメリカを操った男の半生を描いた話です(主に9.11の事件後で)。しかしながら、当時の大統領がジョージ・w・ブッシュ(息子)だった、というのが大きいかもしれません。今は非常に自己主張の強い大統領を頂いていますからね、アメリカは。今の副大統領はどんな感じなんでしょうね。この映画では、他の登場人物のそっくり加減も笑えます。パウエル国務長官とか、ライス大統領補佐官とか。似すぎ(笑)。

 監督は本人の許可を得ずに作ったのだそうです。もちろん調べ上げてあるでしょうけれど。監督の前作「マネーショート」を見逃しています。見なければ!

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ダンボ(Dumbo)

2019年05月28日 16時56分58秒 | 日記

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 1941年製作のディズニー・アニメの古典的名作「ダンボ」を、「チャーリーとチョコレート工場」「アリス・イン・ワンダーランド」のティム・バートン監督のメガホンで実写化したファンタジーアドベンチャー。サーカス団に飼われ、大きな耳を使って空を飛ぶことができる小さなゾウの子ども「ダンボ」が、引き離された母親を助けるため、サーカス団の家族の力を借りて新たな一歩を踏み出す姿を描いた。出演は、サーカス団の元看板スターでダンボの世話係を任されるホルト役にコリン・ファレル、サーカス団の空中ブランコのスター、コレット役に「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」など近年のバートン作品に欠かせない存在となっているエバ・グリーン、ダンボを使って金儲けを企む企業家ヴァンデバー役に「スパイダーマン ホームカミング」「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」のマイケル・キートン。(映画.comより)

 

 

 

 珍しくこんな田舎で、字幕上映されていました。今、この歳になってなぜ「ダンボ」、でも「ダンボ」です。例にもれず、”有名過ぎて知ってるつもりになっちゃってるけど、実はちゃんと知らないお話”の一つ。主演がコリン・ファレルというのも意外で、気になってました。アニメの「ダンボ」も子供の頃見たのかなぁ。ちゃんとした記憶はないです。なので、”ピンクの象が踊る、ある意味悪夢な映像”というのも記憶にないんですね。まぁその分、今回は素直に見れたのかもしれません。

 サーカスって、現実で見たことはないのですが、映画ではいつも「フリークス」ですよね。時代設定が昔だから、いくつ作っても許されるのかもしれませんが、今なら「奇形を見て楽しむ」なんて考えられないですよね。でも、その割には、耳の大きなダンボを最初は許容しないんですね。許されるフリークスのラインは難しいようです。

 で、過去のディズニーアニメはどうあれ、今回はコリン演じる曲芸乗りとその家族が主人公のようです。ダンボの出番は意外に少ないのです。花形の曲芸師だったコリンは、戦争で片腕を失い、また出征中に愛妻をも失っています。サーカスに戻ってきたところで、昔のように活躍できるのか、自分では頑張るつもりでも不安を隠せないでいます。そもそも時代は移り、サーカス自体が斜陽です。それでも他に行き場がない団員達は、それで生きてゆくしかありません。そんな折、耳が大きい象の赤ちゃんを授かりますが、見かけが変なので皆が嘲笑。我が子を守るために暴れた母象は、売り飛ばされてしまいます。でも、悲しむダンボを見かねたコリン・ファレルとその子供たちが、ダンボのママを取り返すために奮闘する、そんなお話です。小象が飛べるとわかった途端に触手を伸ばしてくる金儲け主義のヴィランをマイケル・キートン。最近悪役づいてますねぇ。確かに歳とともに不敵な面構えにはなってます。でも、渋くてカッコいい名優だと思いますけどね。

 監督は奇才ティム・バートン。彼の最近のミューズ、エバ・グリーンも健在です。彼女は本当に美しい女性だけど、ちょっと独特の雰囲気を持っていますね。ちなみにここ和歌山県では、「エバーグリーン」というディスカウント・チェーンが存在します。なんでも安いので、本当に、はやっています。もちろん店名は「常緑樹」からだとは思いますけど。関係ないことをすみません。

 ストーリーはありきたりなはずなのに、画面はきれいで、主人公たちは本当に追い詰められてハラハラドキドキ。ラストは本気で感動しました。こんなおばさんでも、心洗われたような気分にさせてくれる、そんな優しい映画です。疲れているときこそ、どうぞ。

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ビリーブ 未来への大逆転(On the Basis of Sex)

2019年05月27日 15時41分52秒 | 日記

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 アメリカの貧しいユダヤ人家庭に生まれたルース・ギンズバーグ(フェリシティ・ジョーンズ)は、すべてに疑問を持てという亡き母の言葉を胸に努力を重ね、名門ハーバード法科大学院に入学。だが1956年当時、500人の学生のうち女性は9人、女子トイレすらそこにはなかった。家事も育児も分担する夫マーティ(アーミー・ハマー)の協力のもと、大学を首席で卒業したルースだったが、法律事務所で働くことは叶わなかった。当時は女性が職に就くのが難しく、自分の名前でクレジットカードさえ作れなかった時代。やむなく大学教授になったルースは、70年代になってさらに男女平等の講義に力を入れ始めるのだった。そんなある日、弁護士の夢を捨てきれないルースに、マーティがある訴訟の記録を見せる。ルースはその訴訟が、歴史を変える裁判になることを信じ、自ら弁護を買って出るのだが……。(movie walkerより)

 

 

 

 この女性、別の映画の予告で見ました。同じタイミングを狙ったのか、日本では5月にルース本人のドキュメンタリー映画が公開されるんですね。確か小さな鉄アレイみたいなもので鍛えてる年配女性が「忙しいから、どいて」みたいなせりふを言ってたと思うのです。”確かに85歳には見えないな”とか”まだ現役判事ってすごすぎる”とかいろいろ思ったのを覚えているのですが、この映画を見て納得。本当にすごい女性です。すごいって一言で表現していいのかと思うほど。いや、だめでしょうけれど、本当にすご過ぎて他の表現が出てきません。

 まだほんの50年?60年?前のアメリカ。女性の基本的人権は守られていませんでした。夫の名前でなければクレジットカードも作れなかった時代。仕事は当然選べない。そもそも”真剣に働く”という前提はなかったのでしょうね。優秀だったルースは、名門ハーバード法科大学院に入学します。しかし「女性に門戸を開いた」業績を自慢している学長は、ルースたち女生徒のみを別途呼び出し「なぜ男を押しのけてまで入学するんだ。それなりの理由があるはずだ」などと普通顔に詰問するなど、これが教養のある大人の言うことか、と思うほどの侮辱・暴言を浴びせます。この辺は少し前に見た「グリーンブック」にも共通しますね。

 ルースは結婚も出産も早かったので、大学院に入学するころは既婚でした。夫も学業優秀な院生。夫と世界観・価値観を共有したかった、というのも勉強の動機です。しかし、ここで夫は精巣ガンを発症。幸い、若くて発見が早かったので回復するのですが、その間ルースは二人分の講義を受け、ノートを取って夫に見せ、夫の口上をタイピングして提出。もちろん自分のレポートも提出。赤ちゃんだった子供の子育てもやってのけるという(しかも自分の成績はトップ)、とても人間とは思えないバイタリティを見せます。卒業はもちろん首席。でもね、女性だという理由だけで、働き口がないのです。本当は現実社会に出たかったルースですが、大学教授に。他になかったのです。もちろん、大学教授だって立派な仕事で誰にでも務まるわけではありません。しかしながら、これが将来、裁判を起こしたときに「経験がない」「現実を知らない」などという壁となるのです。

 自身のキャリアの中で幾度となく男女差別の厚い壁にぶつかってきた彼女は、弁護士、法律学者、判事として、男女平等や女性の権利について長年闘ってきました。この映画は、その最初の裁判を描きます。それまでの固定観念により、女性差別に関してはどんな裁判を起こしても勝った判例がないとわかっていた彼女は、夫の進言もあり、逆の裁判を起こします。すなわち、「”男だから”と認められなかった権利」についての裁判です。これは日本でも聞いたことがあります。もうずいぶん前にはなると思いますが、「母子家庭」には免税や医療費無償・他手当があるのに「父子家庭」にはなかった、つまり”男は稼ぎがあって当然”という思想ですね。子育てするために収入が激減しても、です。日本でも論議になったのを覚えています。ダスティン・ホフマンの映画みたいですね。たぶん今は平等に認められているはずです。

 映画を見ながら、同じ女としてムカつく場面が一杯ありました。こういうことに、若いころはムキになっていたなぁ、とも思いました。もちろん私はルースほど優秀じゃないので、「私とは違う」と思ってしまうところもありますが、こういう慣習に憤っていた時期もあったなぁって。でも、日本は大きくは変わってないと思います。いやむしろ、価値観は逆行しているのではないでしょうか。結局、女性が働くといっても、出産は女性しかできないし、しわ寄せがすべて女性に押し寄せた結果、「アホらし」と思って昔に回帰しているのではないかなぁ、と思うのです。必死に頑張ったところで報われないし。一時期、キャリアがもてはやされた時代より、専業主婦が増えているような感じを受けます。ちょっとだけのパートとかね。結婚しないのも、それだけの主婦に収まることができる収入の男がなかなかいない、とか、そうでなければ自分の負担が際限なく増えるから、とかいうことなんじゃないかなぁ、という気がしています。いや、違うかもしれませんけどね。でもまた、うんと最近は、子育て費用が無料とか、私たちが子育てしていたころに必死こいて払っていたものが不要になっているから、また育てやすいのかもしれませんけれど。

 ともかく、これだけの女性って、なかなかいないと思います。また、夫も協力的だったのですね。妻の才能を信じ、自分が一部の男たちから笑われる(「妻にしゃしゃり出られるなんて」と言ってのけるような輩)ことも厭わずに協力を惜しまなかったところが先鋭的ですね。映画ですから、美化されているところもあるのかもしれませんが(笑)。

 監督はミミ・レダー。久しぶりに名前を聞きました。昔「ピースメーカー」「ディープインパクト」を見て「強い女性だな」と思ってました。ちょっとキャスリン・ビグローと混同するほど(笑)。「ザ・エッグ ロマノフの秘宝を狙え」もそうなんですね~、実はこれも見ました。バンちゃんとモーガン・フリーマンのね。そうそう、主演のフェリシティ・ジョーンズは、今、資生堂クレ・ド・ポー・ボーテのモデルをやってますね。くっきりきれいにメイクしていてわかりづらいですけど。知的なきれいさのある人ですね。次のドキュメンタリーも、見たいです。田舎にも降りてくることを願います。

 

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バンブルビー(Bumblebee)

2019年05月20日 15時19分54秒 | 日記

bumblebee-poster-1-1 Bumblebee - Poster / Capa / Cartaz - Oficial 1

 

 大ヒットSFアクション「トランスフォーマー」シリーズの人気キャラクター、バンブルビーを主役に、シリーズの始まりを明らかにする物語。シリーズ1作目の主人公サムとバンブルビーが出会う以前の1980年代を舞台に、バンブルビーと人間の少女チャーリーの交流と友情、彼らに待ち受ける予想外の運命を描く。父親を亡くした悲しみから立ち直れずにいる少女チャーリーは、18歳の誕生日に小さな廃品置き場で廃車寸前の黄色い車を見つける。すると突然、その車が人型の生命体へと変形。驚くチャーリーを前に逃げ惑う生命体は、記憶と声を失って何かに怯えていた。チャーリーは生命体を「バンブルビー(黄色い蜂)」と名づけ、匿うことにするが……。アカデミー賞にノミネートされたアニメーション映画「KUBO クボ 二本の弦の秘密」で知られるトラビス・ナイト監督が、自身初の実写映画監督として手がけ、「トランスフォーマー」シリーズでは初めてマイケル・ベイ以外の監督がメガホンをとった。少女チャーリーを演じるのは、女優・歌手として人気を集めるヘイリー・スタインフェルド。(映画.comより)

 

 

 

 

 「トランスフォーマー」シリーズは全部見ています。ただし、映画のみ。元々はテレビシリーズがあったようですね。子供向けだったのかな?案外そうでもないのかな。よく知らないんだけれど、アニメもあったかもです。ともかく、映画シリーズは”破壊王”マイケル・ベイ監督の面目躍如でしたね。でも、嫌いじゃなかったです。確かに彼はビッグバジェットな作品ばかり作っていたけれど、例えば「バッドボーイズ」はとても楽しめたし、美しい女優を見る目もあったし、シャイア・ラブーフは個性があっておもしろかったし、マーク・ウォールバーグはすんごくいいお父さんだった。スタンリー・トゥッチもいい味を出してました。なんか、一緒くたに書き並べてしまったけれど、要は楽しめたということです。

 で、ここにきて「バンブルビー」です。なぜ「オプティマスプライム」ではないのか。かわいくて若い女の子と並べたらウケると思ったのでしょうか(笑)。

 冒頭はサイバトロンという惑星。すでにオートボットとディセプティコンが激しく戦っています。その場を離れることができないオプティマスプライムは、黄色いボディの戦士に地球へ行くよう要請します。次の根拠地として使えるところかどうか、偵察も兼ねています。ところが、この黄色い戦士が地球に降り立ったところを軍隊に見られ、攻撃されます。もとより地球人を攻撃する意図などない戦士は逃げますが、そこにディセプティコンの戦士も現れ、手負いに。必死に逃げるも途中で力が尽きてしまいました。

 場面は変わって、年若い女性。どうやら何らかの理由で、大好きだった父親を失った様子。車好きだった父親とともに車の修理が趣味だった少女は、今でも自動車修理工場に入り浸っています。そんな彼女が、独りぼっちだった”黄色い戦士”すなわちバンブルビーを発見し、同じ独りぼっち同士、共感し共闘してゆく、そんな話です。

 オートボットの話は、今まで見てきた映画版「トランスフォーマー」の前日譚となるようです。第1作目よりの前の時代、という設定。なので、シャイア・ラブーフもマーク・ウォールバーグも登場しません。監督が違うので、美人セクシー女優も登場しません。少女役のヘイリー・スタインフェルドは初めて見た「トゥルーグリッド」のときと同じくぶすっとしてるし(笑)。媚びない姿勢が一貫していて素敵ですね。で、地球のお話は、故意かと思うほどtypicalな設定。母親は父を忘れたかのようにさっさと新しい男といちゃついてるし、娘を思っているのはわかるんだけれど、早く新しい環境になじむようしつこく仕向けてくるし、少女の仕事は遊園地の大衆カフェだし、金持ちそうな女たちは意地悪だし。写真の父は、絵に描いたように優しそうだし(笑)。まぁともかく、そんな感じで話は進んでゆくわけです。

 バンブルビーがかわいかったですね。そんなことを言うと、まんまと制作者の意図に引っかかっているわけですが、でもやっぱりかわいかったです。母親と少女の話の展開、ちょっと「レディーバード」みたいだったり。普遍的ですね。

 わりと見やすい映画でした。続編があるのか、いやいや次は「オプティマスプライム」なのか。案外違うキャラなのか。まぁ、いいです。きっと見ます(笑)。

 

 

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キャプテン・マーベル(Captain Marvel)

2019年05月12日 10時07分06秒 | 日記

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 マーベルコミックが生んだヒーローが結集する「アベンジャーズ」シリーズに連なる「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」の一作で、MCUでは始めて女性ヒーローが単独で主役となったアクションエンタテインメント。アベンジャーズ結成以前の1990年代を舞台に、過去の記憶を失った女性ヒーロー、キャプテン・マーベルの戦いを描く。1995年、ロサンゼルスのビデオショップに空からひとりの女性が落ちてくる。彼女は驚異的な力を持っていたが、身に覚えのない記憶のフラッシュバックに悩まされていた。やがて、その記憶に隠された秘密を狙って正体不明の敵が姿を現し……。後にアベンジャーズ結成の立役者となるニック・フューリーも登場し、アベンジャーズ誕生のきっかけとなるヒーローの始まりが明らかにされる。「ルーム」でアカデミー主演女優賞を受賞したブリー・ラーソンがキャプテン・マーベル役で主演。ニック・フューリー役のサミュエル・L・ジャクソンのほか、ジュード・ロウらが共演。監督は、マーベル映画では初の女性監督となるアンナ・ボーデンと、ボーデンとともに「ハーフネルソン」などでコンビを組んできたライアン・フレック。(映画.comより)

 

 

 

 

 あ~むずかし(笑)。いや、この映画単独でのお話が難しいわけではないのです。この映画では、有能な女性パイロット(あるいは戦士)がいて、上司であるジュード・ローに常に目をかけてもらって訓練してもらい、仲間のスパイが敵に捕まったと聞けば救出にも出向く。ただ、彼女は最近6年くらいの自分の記憶があやふやで、なぜこんなことになっているのか自分でもわからない・・・こんな感じで話が進み、彼女一人だけの話なら、そう複雑ではありません。しかし、これが壮大なマーヴェル・ワールドとつながるから複雑なんですね。誰が誰で、時系列はどうなっているのか。私のようなおばさんは、もはや鑑賞後のウェブチェックなしでは理解不能です。原作と違う部分もあるらしいのですが、私は映画しか見ていないので、話は映画に沿ってのみとします。

 いくつもあるアヴェンジャーズサーガを時系列で並べると、まず「キャプテンアメリカ1作目」です。その後、彼が冷凍保存されている間に今回の「キャプテンマーベル」のお話が入り、サミュエル・L・ジャクソン扮する若きニック・フューリー、まだ新人のコールソンとキャプテンマーベル(キャロル・ダンヴァース)とが出会います。次に「アイアンマン1作目」となるわけです。

 では、こんなに強いキャプテンマーベルが、どうして今までのアヴェンジャーズサーガに参加していなかったのか(細かくみると兆候はあったのかもしれませんが)。それは今回の話のメインでもあるのですが、クリー星(キャロルはこの星の人とされていた)とスクラル星との融和を目指し、スクラル人のすみかを探し環境を整えるなど、自分の仕事をしていたからです。もちろん、その使命は早くに終わっていて、他に仕事があって忙しかったのかもしれません。とにかく、その間に地球は大変な危機に見舞われていて、アヴェンジャーズが結成されていた、ということですね。

 「アヴェンジャーズ」前作でサノスが手に入れていたストーンの一つ、テッセラクト(スペースストーン)もこの映画で登場します。アネッタ・ベニング扮する博士が研究しているエナジーコアなんですが、これもその後サーガであちこち持ち去られたりします。猫(?)が飲み込んだり、元々はオーディンの持ち物だとかでソーが持ち帰ったり、ロキに盗まれたり。大変ですね。そんなこんなで、最終的にはサノスの手に渡り、アヴェンジャーズ前作につながっていくわけです。ここに「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のキャラも絡んでくるから、登場人物多すぎなんですね。まぁでも、そんなに細かいことを把握していなくても楽しめると、個人的には思います。

 主演のブリー・ラーソンは「ルーム」でオスカーを手にしましたね。個人的にも好きな女優さんです。「ルーム」も素晴らしい作品でしたが、私は「ショート・ターム」が好きです。社会にうまく順応できない子供たちの施設の話なんですが、そういうところに行きつく子供たちの背景がいろいろありすぎて。また。彼女は施設のスタッフの役なんですが、スタッフの皆さんって本当にすごい人たちで。凡人ではないですよね。なんかつくづく考えてしまった映画でした。これは、発達障害の息子がいるという、個人的な背景があるからかもしれません。どっちにしても、好きな女優さんです。「キングコング」は普通な感じで、彼女じゃなくてもよかったかも、と思いました。

 そろそろアヴェンジャーズサーガも終わりですよね。まだ「スパイダーマン」があるのかな。来ればまた見ると思いますが、ブリー・ラーソンは小品が似合っているような気がするな(ファンの方、ごめんなさい)。

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