田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ザ・ディープ・ハウス(The Deep House)

2022年09月29日 18時27分55秒 | 日記

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 「屋敷女」「レザーフェイス 悪魔のいけにえ」など数々の恐怖映画を手がけるジュリアン・モーリー&アレクサンドル・バスティロ監督が、湖底に沈んだ謎の屋敷で思いがけない恐怖に遭遇する若い男女の姿を描いたホラー。

世界各地の廃墟などを撮影した動画で登録者数を増やしているYouTuberカップルのティナとベンは、フランスのある湖に沈められた、いわくつきの屋敷を撮影しようと現地を訪れる。湖畔で知り合ったピエールに案内してもらい水中に潜り、不気味な屋敷にたどり着いた2人は早速、屋敷内を探索し、撮影を開始する。しかし、そんな彼らの前に不思議な現象や幻影が次々と現れる。危険な雰囲気を察知した2人は屋敷から出ようとするが、いつの間にか出口は塞がれていた。空気残量も少なくなり、パニックに陥る彼らにさらなる恐怖が襲いかかる。

謎の屋敷に挑む男女を演じたのは、ミック・ジャガーの息子ジェームズ・ジャガーと人気モデルのカミーユ・ロウ。(映画.comより)

 

 

<2022年9月25日 劇場鑑賞>

 ハナからB級チックだったのですが、田舎に降りて来た珍しい映画はとりあえず鑑賞する主義。それでなくても、主たる情報からは取り残されている”近畿のおまけ”和歌山ですから(古いネタですみません)。そう言えば、もうすぐ来るインド映画大作「RRR」も、主演俳優たちと監督がそろい踏みで舞台挨拶するんですってね、もちろん東京で。一度でいいから、大スターが来ないかな、和歌山に。中継の舞台挨拶でなく。

 映画に関係ないことをすみません。とにかく、鑑賞。短く仕上げてあって見やすいし、主演カップルも美男(?)美女で目にも楽しい。でも、話はやっぱりB級でした。

 登録者数を増やしたいユーチューバーの二人。冒頭は、偶然だとは思いますが、ウクライナの廃墟となっている病院のレポ。今だったら不謹慎でこんなことできないかもしれないのですが、ともかくボロボロの病院を探検していてそれなりに気色悪いし怖い。でも、ユーチューブには類似のものもすでにあったりするんでしょうね、思うように登録者数が伸びません。そこで、とある海底にそのまま沈んでいると言われる屋敷を探してアップすることに。どんな秘境かと思って訪ねた海岸は、人がいっぱいいるポピュラーなところでした。げんなりする二人。すると、偶然そのビーチでのんびりしていたおじさん(ピエール)が「それは実は地元民しか知らない場所なんだ。案内してあげようか、相応の報酬で」と持ち掛けてきたものですから、彼氏は二つ返事で頼むことに。

 そして3人は、どんどん山の中へ。大丈夫なのかと思うほどの山中に、ぽっかりと海岸がありました。ここを潜ると屋敷が沈んでいるのだそうです。ピエールを残して完全装備で潜り始める二人。そこには確かに屋敷があったが、それはただの屋敷ではなかったのだった・・・という話です。しかし、ユーチューバーって、なんでも持ってるのね。酸素ボンベとか。しかも、潜ってそれを使いこなす技術も持ってないといけない。危険を察知する能力も必要だし、こんな器用な人たち、何も必死になって”いいね!”を稼がなくても、普通に自分主体で仕事して”デキる”人になれるんじゃなかろうか、と思いました。もちろん、ユーチューバーも仕事でしょうけれど。

 映画だから突っ込んじゃいけないんだろうけれど、そんな目立つものが沈んでいるのなら、もうとっくに誰かが暴いているだろうし、”偶然”そこにいた地元民が、”自分たちだけ”に秘密を教えてくれるはずはないわけです。初対面なんですから。手練れの詐欺師で、身ぐるみ剥がされたうえで殺される、あるいはケガを負わされる可能性だってあるのですから、あまりに不用心です。せめて外部にもう一人仲間がいて、絶えず連絡を取るくらいのことはしないと。

 理路整然とした話ではなく、スーパーナチュラルな話です。なので「そんなアホな」と思ってしまうとシラケます。ここは、主演のカップルの彼氏のほうが、かのミック・ジャガーの息子(!)だということで、見てよかった、ということにします。あんまりお父さんに似てないのね。デヴィット・ボウイほどではないけれど。(「月に囚われた男」の監督がデヴィット・ボウイの息子だったのですが、ぜ~んぜん似てなかった。)

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渇きと偽り(The Dry)

2022年09月25日 17時50分03秒 | 日記

The Dry : 旧友はなぜ、妻子を道連れの無理心中をしたのか ? !、パンデミック禍だというのに地元のオーストラリアで大ヒットを記録 ! !  と同時に評論家が大絶賛のエリック・バナ主演のクライム・ミステリ映画の話題作「ザ・ドライ」の予告編 ! ! - CIA Movie News

The Dry : 旧友はなぜ、妻子を道連れの無理心中をしたのか ? !、パンデミック禍だというのに地元のオーストラリアで大ヒットを記録 ! !  と同時に評論家が大絶賛のエリック・バナ主演のクライム・ミステリ映画の話題作「ザ・ドライ」の予告編 ! ! - CIA Movie News

The Dry (2020) - IMDb

 「ミュンヘン」「NY心霊捜査官」のエリック・バナの主演で、ジェイン・ハーパーのベストセラー小説を映画化したクライムサスペンス。干ばつにあえぐ閉鎖的な田舎町で起こった、現在と過去の2つの殺人事件を通し、オーストラリアの社会が直面する問題をリアルに描いた。

メルボルンの連邦警察官アーロン・フォークは旧友ルークの葬儀に参列するため、20年ぶりに故郷の小さな町に帰ってきた。ルークは、自身の妻子を殺した後に自らも命を絶ったのだ。町は長らく雨が降らずに干ばつに襲われており、ルークが事件を起こした背景にもそうした土地の事情があり、いわばルークも犠牲者だと思われていた。しかし、町にとどまって捜査を行うフォークは、未解決事件となっている過去の事件とも向き合うことになり、数十年も隔てた2つの事件がつながっているのではないかと疑い始める。(映画.comより)

 

 

<2022年9月25日 劇場鑑賞>

 久しぶりにエリック・バナ。珍しい映画が田舎に降りて来ているうれしさと相まって、早々に鑑賞。しかし、この映画、心底怖かった。閉鎖的な田舎がいかにヘンクツかは、私ぐらいの年齢になると誰もがわかっているもの。それでも、怖かった。みんな、こんなところによく住んでるわ・・・とひそかに思いました。

 舞台は干ばつ続く架空の町。多分オーストラリア。もう雨の降らない日が343(?)日続いている、とか言うラジオ放送が入ります。「えぇっ、そんなところで人が暮らせるの?」と思うのですが、そんなところで一家心中が起きるのです。まだ赤ん坊だった末の子供を残しての一家3人による心中事件。最初はそれがそのまま受け入れられ、滞りなく葬儀も済むのですが、一家の主だった男の両親(要するに祖父母)が息子の旧友を呼び寄せます。これがエリック・バナ。息子とエリックは子供の頃、親友でした。しかし、ある痛ましい事件の後、エリックは故郷を後にし、その後戻ってなかったのです。息子の死が自殺だなんて信じられない両親は、今は優れた連邦警察官となっているエリックを呼び寄せたのです。「調べて欲しい」と。

 しかし、新参者もいるとは言え、皆が顔見知りの閉鎖的な田舎。事件を深く捜査すること自体を嫌うし、またその過程で、過去の痛ましい事件すらもあぶり出すこととなり、うやむやになってきたことを解明することが、あらゆる人たちを傷つけることになってしまうことも。でも、真実は真実。嫌がらせを受けながらも、今は経験も積んだプロであるエリック・バナは、自身が傷つくことも厭わず果敢にチャレンジしてゆきます。

 辛かったですねぇ。なんでこんなことが。根っから悪い人なんて、そうそうはいないと思うのに。特に、過去の事件の真相が悲しかったです。こんなことが・・・。

 

 

<ここからネタバレ>

 過去の事件、それは高校生くらい?の仲良し4人組(男女二人ずつ。エリック・バナと親友の”息子”、それぞれの彼女)の一人である女の子が池で溺死した事件です。4人はよく池で遊んでましたし、若きエリック・バナも彼女と後に池で逢う約束をしていました。しかし、来ないなぁ~と思って帰った後に、彼女は溺死体で発見されたのです。真っ先に疑われる他3人。しかも彼女は「池で待ってる」って書いたエリックの手紙を持っていたのです。でも、その時エリックは一人でしたし、もう一組も自分たちだけでいたので、みな明確なアリバイを持たなかった。それゆえ、3人で口裏を合わせてしまうのです。もちろん、誰も殺人なんてやってません。でも、3人だけでウソをついたのです。

 そして心中事件も、心中ではありませんでした。お金がらみの他殺だったのです。エリック・バナが突き止めたとき、犯人は焼身自殺を図ります。地元の警官とエリックが必死に食い止めます。なぜなら、極度に乾燥している今、ほんの少しの火でもすべてを焼き尽くすくらいの大火になってしまうからです。ここは見せ場。ジョン・ウーばりのスローモーションで引っ張ります。

 女の子の溺死は、父親でした。粗野で乱暴な父親は、妻に出ていかれた後、子供たちに固執し、つらく当たっていました。「これ以上、俺から逃げようとするものは許さない」と。あまりの環境から逃れようとした娘に、手をかけてしまったのですね。そして、手紙一つで仲良しのエリック・バナに罪を着せ、何十年と罵って来たのです。早々に息子を逃した後、一人で住み続けていたエリックの父親はどんな思いだったでしょう。もちろん、息子の無実を信じてはいたでしょうけれど、3人でついた嘘は、父親に対しても同じだったのです。

 

 

 何があってもひるまず捜査してゆくエリック・バナは、その見栄えもあって、すごくカッコよかった。強いし。でも、こんな悲しい映画は、人におすすめしません。もっと明るい映画を見るべきかと。

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彼女のいない部屋(Serre moi fort)

2022年09月23日 18時41分30秒 | 日記

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 「007 慰めの報酬」などへの出演で国際的に知られ、「さすらいの女神たち」など監督としても活躍するフランスの俳優マチュー・アマルリックが監督・脚本を手がけた長編第4作。

本国フランスでの劇場公開前に明かされたストーリーは「家出をした女性の物語、のようだ」という1文のみで、物語の詳細は伏せらたており、主人公の女性クラリスを軸に、一見するとバラバラのピースがつなぎ合わさることで、ある真実にたどり着く。

2021年・第74回カンヌ国際映画祭の「カンヌ・プレミア部門」に選出。「ファントム・スレッド」「ベルイマン島にて」のビッキー・クリープスが主人公クラリスを演じ、「Girl ガール」のアリエ・ワルトアルテが共演。(映画.comより9

 

 

<2022年9月18日 劇場鑑賞>

 ものすごく話題になっていたので、期待していました。マチュー監督も「彼女に何が起きたのか、映画を見る前の方々には明らかにしないでください」などと厳戒令を敷いてましたし。でも、結論から言います。予想を超えるものではなかった。彼女に何が起きたのかは、わりと早い段階で明らかになります。そのあとも、彼女がいかにショックを受けているかが延々と描かれ、それはそれで美しく悲しい場面なのですが、ストーリーの意外性と言う面では、それほどのものではなかったように思います。これなら、秘密満々の宣伝をするより、普通に公開した方が見やすかったかもしれません。

 もちろん、映画自体は美しく、主演女優さんの演技も大変繊細で素晴らしかったと思います。彼女を受け入れる周りの人々もとても優しく寛容で、見ていても心が温かくなるようでした。この主演女優さん、「オールド」でガエル・ガルシア・ベルナルの奥さんを演じていた人なんですね。なるほど~。「ベルイマン島にて」も予告だけ見ましたが、ティム・ロスと一緒にいた女性ですね。割と見てるんだな~なんて思いました。

 私は泣けなかったけれど、悲しいお話です。元気な時に見た方がいいかもです。

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靴ひものロンド(Lacci)

2022年09月22日 14時34分28秒 | 日記

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 「ワン・モア・ライフ!」「ローマ法王になる日まで」などで知られるイタリアの名匠ダニエレ・ルケッティが、ドメニコ・スタルノーネの小説「靴ひも」を映画化した家族ドラマ。

1980年代の初頭。ナポリで暮らす4人家族の平穏な日々は、父アルドの浮気によって一変した。両親の激しい口論や父の魅力的な愛人、壊れていく母ヴァンダの姿を見つめながら、子どもたちはローマとナポリを行き来する。数年後、離散していた家族はふとしたきっかけで再び一緒に暮らすことに。それからさらに月日は流れ、アルドとヴァンダは夏のバカンスへ出かけるが、帰宅すると家は激しく荒らされており、飼い猫がいなくなっていた。

アルドとヴァンダの若き日を「幸福なラザロ」のアルバ・ロルバケルと「輝ける青春」のルイジ・ロ・カーショ、老年期を「息子の部屋」のラウラ・モランテと「ボローニャの夕暮れ」のシルビオ・オルランドがそれぞれ演じた。「イタリア映画祭2021」では「靴ひも」のタイトルで上映。(映画.comより)

 

 

<2022年9月18日 劇場鑑賞>

 連休で都会に出る機会を得たので、珍しい作品を”一気見”しました。まずは一つ前に書いた「スワンソング」、そして続く作品はこれ。あんまり知らなかったのですが、なるべくたくさんの映画を見たい気持ちから、基準は「田舎に降りて来なさそうなもの」でした。実はもう一つ、続けて見ました。この作品の次に書きます。

 しかしながら、結論から言います。つまらなかった(笑)。ファンのかた、すみません。私がひねくれてるだけです。イタリアと日本の価値観が違うだけなのか、あるいは個人の嗜好の問題か、最初から無理があって仕方がないように思いました。

 主人公のヴァンダは、夫と二人の子供とで普通~の家族を営んでいました。夫はラジオの人気DJです。ある日突然夫から「不倫してるんだ」と、魅力的な愛人の存在を告白されます。「なんで私に言うの」と戸惑うも、家を出たい夫は繕う感じも見せません。「理想の家族のかたち」を強く心に描き、そう生きてゆくと決心していたヴァンダにとっては青天の霹靂。どんなことがあっても”家族”でいたかったヴァンダですが、夫は出て行ってしまいます。子供たちは、母と住むナポリと、父が愛人と住むローマを行き来することになります。しかしながら、父は不実で、子供たちをローマに呼んでおきながら、人に預け愛人と出かける始末。とうとう親権を取り上げられ、母のもとでのみ暮らすことになります。その間も、ヴァンダは夫に戻るように懇願し続けます。「家族は一緒でないとだめなの」と。

 そしてそのうち根負けしたのか、あるいは、最初こそ若く美しい愛人とラブラブで裸の写真なんか撮ってた夫も、だんだんうまく行かなくなってきたからか、やがて戻ってくることを決心します。そこからは、形の上ではずっと「家族」です。しかし、こんな状態で平和な家族が成立するわけはないですよね。母は常にトゲのある言葉を父に投げ、父は常に覇気のない態度に終始します。すべてに興味がないように。しかし、ここで子供たちの心の描写は入りません。女の子が一度吐くだけです。どれほど影響したかは、大人になった二人が登場する最後の方に徐々に描かれます。

 悲しいですね。そして正直「バカみたい」と思いました。子供たちに対する義務は果たしたかもしれません。学校へもやったでしょう。しかし、それでOK?親たちは、自分の人生も犠牲にしたかもしれないけれど、こんな環境はないと思います。「家庭を維持する」というのは、一つの価値観だとは思います。でも、子供たちは全部知ってるわけですから。父親の愛人癖も治らなかったようだし、母だって好きなことをしたでしょう。それが全部子供たちに影響しないと?さっさと別れて、本当に愛する人を見つけてやり直した方がよかったんじゃないかと、私は思います。そりゃやってみないとわからないですけどね。チラシには「うちの家族、めちゃくちゃ。」と書き添えられていますが、本当にその通りだと思いました。尚、ヴァンダも愛人も、みんなすごく美人でした。それだけに、やり直せたと思うのです。そういうことじゃないかもしれないですけど。

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スワンソング(Swan Song)

2022年09月19日 13時00分37秒 | 日記

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 引退したヘアメイクドレッサーが亡き親友に最後のメイクを施すための旅を、実在の人物をモデルに描いたロードムービー。

かつてヘアメイクドレッサーとして活躍した「ミスター・パット」ことパトリック・ピッツェンバーガー。ゲイとして生きてきた彼は、最愛のパートナーであるデビッドを早くにエイズで亡くし、現在は老人ホームでひっそりと暮らしている。そんなパットのもとに、思わぬ依頼が届く。それは元顧客で親友でもあったリタの遺言で、彼女に死化粧を施してほしいというものだった。リタのもとへ向かう旅の中で、すっかり忘れていた仕事への情熱や、わだかまりを残したまま他界したリタへの複雑な感情、そして自身の過去と現在についてなど、様々な思いを巡らせるパットだったが……。

「バクラウ 地図から消された村」「ダンサー・イン・ザ・ダーク」などの名優ウド・キアが主演を務め、主人公パットを強烈な個性で熱演した。2021年・第34回東京国際映画祭「ワールド・フォーカス」部門では「スワン・ソング」のタイトルで上映。(映画.comより)

 

 

<2022年9月18日 劇場鑑賞>

 ウド・キアが好きです。誰に言っても覚えている人がいないのですが、彼は昔、私が子供だった頃、歯磨き粉かなんかの日本のCMに出ていたはずなんです。あのギロッとした目で。私の中では「ウド・デンタル・キア」なんですね。youtubeで検索しても出てきませんが。でも、絶対出てたと思います。

 最初に彼に気付いたのは「バーブ・ワイアー」。で、それから気にしていると、結構出てるんですね、端役とかで。あの「アルマゲドン」にも、飛行士の皆さんの健康診断をする医師の役でチラッと出てました。残念ながら歯科医ではなかったのですが。そんななかで、ひとつ、どうしても何という映画だったのか思い出せないのがあります。主人公がなにかしら成功しようとしてヤクか何かを売ろうとするのですが、受けた側のベテラン売人の男たちが「初めて見るお前は信用できない」とか言って、うまく行かなかったのです。で、そのヨーロッパ(だったと思う)のベテラン売人二人のうちの一人がウド・キアだったのです。出番はそこだけでしたが。ネットで検索してもわからない。誰か知ってたら教えてください。

 前置きが長くなってすみません。今回はかつて成功したヘアドレッサーだった男の話。ゲイカップルだったパートナーを失い、きちんと手続していなかったばかりに、パートナーの甥にすべてを持って行かれてしまった男。老人ホームで細々生きている彼に、過去親しくしていた女性からの遺言で「死に化粧を施して欲しい」との依頼が。でも、彼女とはいろいろあったし、引退して長いし・・・と迷った挙句に引き受けたものの、一筋縄では行かず、そこに行きつくまでの紆余曲折が描かれます。

 しかし、派手な格好もハマりますね~、ウドさん。「プリシラ」のテレンス・スタンプを思い出しました。ただ欲を言うと、もっとたくさん派手なシーンを見たかったかな。ちょっと悩んだり思い出したりするシーンが多かったかも。まぁ設定上仕方がないのかもしれないけれど、もっとスコーン!と突き抜けてても良かったような気がします。ウド・キアですし。あと、若いゲイ役で、ハンサムガイが何人か出て来るのも目の保養になりました~。

 

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