田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ハーティー 森の神(Haathi Mere Saathi)

2023年10月30日 18時43分15秒 | 日記

Haathi Mere Saathi – FILMSAAGAR

Haathi Mere Saathi - Event Cinemas

バーフバリ』のラーナー・ダッグバーティ主演『ハーティー 森の神』! 無謀なリゾート開発VS象を愛する部族 | 映画 | BANGER!!!(バンガー)  映画愛、爆発!!!

 「バーフバリ」2部作の主人公の宿敵バラーラデーヴァ役で知られるラーナー・ダッグバーティが、森の中でゾウと暮らす心優しくも力強い男を演じた主演作。危機に瀕した野生のゾウと美しい森を守るために立ち上がる、「森の神」と呼ばれる男の姿を、壮大なスケールで描いたアクションアドベンチャー。人里離れた深い森で、野生のゾウの群れを見守りながら暮らすスミトラナンダン。森を愛し、動物たちと家族のように暮らす彼は、人々から敬意をこめて「森の神」と呼ばれていた。しかしある日、役人の後ろ盾を得た大企業が森を占拠し、リゾート開発を始めてしまう。森とゾウたちを守るため開発を阻止しようとするスミトラナンダンは、同じ森に暮らす仲間たちが当局や開発企業に対してゲリラ的な戦いを挑むなか、あくまで平和的な解決方法を模索する。しかし、その努力もむなしく、ゾウたちの暮らしていた場所は失われてしまう。それを見たスミトラナンダンは、身を賭した最後の抗議を決意する。(映画.comより)

 

 

<2023年10月14日 録画鑑賞>

 10月のwowowはインド映画を特集していました。そこで、見逃した映画をいくつかピックアップ。今回は「バーフバリ」のラナさん主演作です。像を守るインド映画と言うと、何年か前に「ガネーシャ マスター・オブ・ジャングル」という映画をレンタルで見たことがあります。インド通の娘によると、イケメンだしアクションもできるのに、なぜかスターになれない俳優ヴィドゥユト・ジャームワールさん作品だとのことでした。

 さて、今回は日本でも公開されていた作品です。「森の神」と呼ばれて地元民たちに尊敬されている存在、ラナさん。さすがに現代の作品だけあって、ただ森に住んでいる仙人ということではありません。この森は、彼の先祖が所有していたものであり、先代が保護のため国に譲渡したのでした。そして細かいことは忘れたけれど、50年したら彼の元に戻るのだったか、その意思があれば取り戻せるのだったか、ともかくラナさんに権利があるし、それを証明する書類もあったのです、役所に。それなのに、お金にモノを言わせたリゾート業者が無理やり”自然あふれる森の中”にホテルを作ろうと柵を作ったものだから、像が通れなくなってしまい、臨機応変に回り道をすることを知らない像たちは、水飲み場やえさ場を失い、やせ細っていってしまう、そんな話です。地元の人たちや森の神は一致団結して阻止しようとするのですが、相手は知事や大臣など、権力を持った人々。そして、その話に絡んでくるのが、背景をよく知らずにお金で雇われた像使いの兄さんや、ゲリラグループの人たちです。このゲリラグループのリーダーとその妹は、昔森の民に味方した父親を警察に殺された経験があり、それ以来権力を目の敵に、戦っているわけです。

 当然のことながら、最終的には真実に目覚めた像使い・ゲリラグループ・ラナさんたちは、共闘することになってゆくのですが、そこにはマスコミも絡みます。今はSNSでなんでもすぐに流れる時代ですから、”かわいそうな像たち”はすぐに同情を集めるのです。

 そんなこんなで、話は観客の思惑通りのラストへと流れます。まぁ予想通りと言えばそれまでなのですが、ラナさんはとても熱演でした。この役を演じるためにかなり痩せたとか。ヒーロー然とせず、本当に”森の神”のように見えました。しかし映画は少し長いので、インド映画が好きでないと少し退屈かもしれません。

 

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セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー!(Sergio and Sergei)

2023年10月29日 17時50分23秒 | 日記

Watch Sergio & Sergei | Prime Video

Sergio And Sergei' first trailer (exclusive) - YouTube

Sergio & Sergei - La nostra recensione- Film.it

 実在した旧ソビエトの宇宙飛行士で「最後のソビエト連邦国民」とも言われたセルゲイ・クリカレフをモデルに、冷戦終結に振り回された2人の男たちを描いた異色コメディ。東西冷戦時代が終焉を迎えようとしていた1991年。キューバ在住の大学教授セルジオは、宇宙ステーションに滞在中のソ連宇宙飛行士セルゲイからの無線を受信。2人は交信を続ける中で、国境や身分を越えて親友となる。しかし、ソ連の崩壊によってセルゲイは帰還無期限延長を言い渡されてしまう。セルジオは親友セルゲイを救うため、とんでもないアイデアを思いつく。監督は「ビヘイビア」などを手がけたキューバ人監督エルネスト・ダラナス・セラーノ。(映画.comより)

 

 

<2023年10月11日 録画鑑賞>

 おもしろかったです!尺も短かったし、舞台が1991年というのも勉強になりました。もちろん、真面目に考えれば、いくら無線ヲタクだからって、孤独な宇宙飛行士とつながるなんて、荒唐無稽な話だと思います。でも、そこ信じちゃえば、本当に楽しい物語。

 舞台はキューバ。主人公のセルジオは、かつてモスクワに留学し哲学のマスターコースを卒業、大学教授として生計を立てています。趣味は無線。日々、いろんなことを試しているし、会ったことないけどアメリカに住む親友ピーターもいます。幼い娘と母がいて、貧乏だけれどそれなりに楽しくやっていました。しかし、激動の時代。1989年にはベルリンの壁が崩壊。冷戦終結が現実味を帯び、ソ連と社会主義の存在が揺らぎ始めていました。そして1991年。マルクス主義哲学を教えるセルジオも、”マルクス主義なんて、今誰が勉強するんだ”という雰囲気にのみ込まれ、職を失ってしまいます。失意の中、新たな職探しもなかなかうまく行きません。

 一方、こちらはソ連の宇宙ステーション。宇宙飛行士のセルゲイは、もうすぐ国に帰還できるはずでした。しかし、地球のステーションから「申し訳ない。実は君の祖国ソ連は滅亡した。帰る国がなくなってしまった。おそらく君はロシアに帰るということになるとは思うが、今はまだ混乱している。いましばらく宇宙に滞在を続けていて欲しい」と言われます。祖国がなくなった?意味不明、よく理解できないまま頭が混乱していると、家族から通信が。そこには「あなた。物価が上がって生活も苦しいの。家具を売るわ」と切実なメッセージが。え?自分が宇宙にいる間に家族が追い詰められてる?そんなバカな。何としてでも帰還しなければ!

 そして、その少し前。セルジオとセルゲイの無線はふいにつながっていました。最初はお互いに信じられなかったものの、そこはお互い親密国どうし。お互いの言語もある程度知っていた二人はすぐに打ち解け、友人になっていました。窮状を聞き、セルジオはなんとかしてセルゲイを助けようと頭をヒネります。しかし、宇宙にいる人間をどうやって救う?凡人な私はあっけにとられるばかりだったのですが、アメリカ在住の無線ヲタク、ピーター(ロン・パールマン!)の助けも借り、ヲタクはヲタクとつながり、結局

 

 

 

<ここからネタバレ>

NASAをも巻き込んで、セルゲイをアメリカに帰還させることに成功するのです。ただし、スポンサーであるコカ・コーラを手に持ち、満面の笑みでコーラを飲みながら宇宙船から降りて来ること。それをしっかり中継すること、これが条件だったのです。この場面、本当に可笑しかった。若くないロシア人セルゲイが、満面の笑みでコーラを飲みながら降りて来るのですから。誰ですか!こんなふざけた映画を作ったのは?と思いました(笑)。

<ネタバレ終わり>

 

 のんびりしているキューバの生活が、いいなぁと思いました。まぁでも、セルジオは生計を立てるため、密造酒の精製に手を染めたりもするのですが。お金って、やっぱり必要ですものね、生きていくのに。最後はピーターに「しばらく連絡取れない」と言ってましたが、それは”捕まる”ってことなのかな、とも思いました。二人は会ったこともないのに、本当にいい友人でした。ピーターのつらい過去も、ちょっと明らかになって、話の根っこはシリアスだった気もします。でも、いいお話でした。おすすめです。

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フラッシュオーバー 炎の消防隊(驚天救援 Flashover)

2023年10月26日 17時48分52秒 | 日記

寰宇影片 | Universe Films

驚天救援(Flash Over)-上映場次-線上看-預告-Hong Kong Movie-香港電影

【Movie Trailer】驚天救援 - 20230426 - CELEBRITY - 明報OL網

 未曾有の大規模爆発事故に立ち向かう消防士と、その家族や被害者たちの運命を描いた中国発のレスキューアクション。

ある都市で地震が発生し、化学工場で爆発事故が起きた。火災は瞬く間に周囲の工業団地へ拡がり、付近一帯を巻き込む大規模爆発事故が引き起こされてしまう。現場へ急行した消防署長ジャオや通信員ハンらは、命懸けで消火活動や人命救助に奔走する。その頃、ジャオの婚約者ジャンは、半壊した学校内に子どもたちと一緒に閉じ込められていた。煙の充満した校舎を逃れ屋上へ避難したものの、そこには想像を絶する惨状が広がっていた。

出演は「フライト・キャプテン 高度1万メートル、奇跡の実話」のドゥー・ジアン、「SHADOW 影武者」のワン・チエンユエン。「the EYE アイ」のオキサイド・パンが監督を務めた。(映画.comより)

 

 

<2023年10月9日 劇場鑑賞>

 久しぶりの中国映画。紹介にあるように、まさに未曽有の大爆発、大炎上。ものすごい映像でした。なんでこれほど危険な工場や研究所を至近距離に集めてあるのか、と思ってしまいました。もちろん、集約してある方が機能的なのはわかります。でも、ひとたび爆発が起きると、これでもかと言うほどの連鎖。怖すぎます。消防隊は大活躍。命がけで人命救助するので、犠牲者も出てしまいます。覚悟の上なんだろうけれど、悲しかったですね。 

 結論から言うと、映像はすごかった。目を見張るほど。でも、ひたすら大爆発や大きな炎、逃げ惑う人々、隊員たちの勇敢さを描いていて、話に個性がないんです。映像を見せる映画かな、という感じでした。そうなのかもしれませんが。もうちょっと没入できる話があればよかったかな、と思います。「the EYE アイ」はあれだけの名作だったのだから。

 

<ここからネタバレ>

 犠牲になった消防隊員は、まだ若い独身男性。「もうすぐ父親の誕生日だから、皆、うちに来てくれよな」と言ってました。皆も「もちろん行くさ」と応じていました。ところが、不運な結果に。ラストでは、同僚たちが皆整列して彼の父親を訪ね、一人一人が「父さん。息子の○○(それぞれの名前が入る)です。お誕生日のお祝いに来ました。○○をどうぞ」と言って、持参したものを渡すのです。息子を失った悲しみは消えないとは言え、父親は涙を浮かべていました。こういう文化が根付いているのはいいですね。私も素直に感動しました。

<ネタバレ終わり>

 ということで、総合的には普通の映画だったかな、と思います。

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イコライザー THE FINAL(The Equalizer 3)

2023年10月20日 23時05分55秒 | 日記

The Equalizer 3 [DVD]: Amazon.co.uk: Denzel Washington, Denzel Washington:  DVD & Blu-ray

Equalizer 3' movie: Release date, cast, trailer, how to watch series

The Equalizer 3' review: Denzel returns for even more carnage | The Seattle  Times

 

名優デンゼル・ワシントンが世の悪を完全抹消する闇の仕事請負人を演じる人気アクション「イコライザー」のシリーズ最終章となる第3作。アントワン・フークア監督が前2作に続いてメガホンをとり、イタリアを舞台に主人公ロバート・マッコールが最後にして最大の戦いに挑む姿を描く。

シチリアでの事件で負傷し心身ともに限界を迎えたマッコールは、アマルフィ海岸沿いの静かな田舎町にたどり着く。身内のように温かく接してくれる人々の存在に救われた彼は、この町を安住の地にすることを心に誓い、イコライザーのスイッチともいうべき腕時計を外すことを決意する。しかしその町にも魔の手が迫り、マッコールは大切な人々を守るため再びイコライザーの仕事を開始。やがて事態はイタリア全土を巻き込む爆破テロ事件へと拡大していく。

マッコールの過去に深く関わる謎のCIAエージェントをダコタ・ファニングが演じ、「マイ・ボディガード」以来18年ぶりにワシントンと共演した。(映画.comより)

 

 

<2023年10月9日 劇場鑑賞>

  デンゼル・ワシントンの大ヒットシリーズ「イコライザー」の最終章(のはず)。シチリアで完璧に仕上げたはずの仕事の後に、子供に後ろから撃たれる、という失態をしでかし、身も心もボロボロになったマッコール。車を出したまではいいけれど、力尽きて気を失っていた彼を助けてくれたのは、小さな町の市井の人々でした。「もうここで静かに余生を過ごそう」とおとなしく暮らしていたのに、やっぱりいるんですね、どうしようもないワルが。

 マッコールはそんなつもりはないのかもしれないけれど、やっぱりこれだけの眼光鋭い偉丈夫な男が、知らない町を歩いていると目立つんですね。それで、冒頭、町をさまようシーンがあるんだけれど、みんな彼の方を見る、見る(笑)。何をするつもりもなくても、これだけ目立つんだもんな~と、少しおかしく思いました。私みたいなちっこいオバサンだったら、誰も見ないだろうにって(笑)。

 で、皆に親切にしてもらって感謝しながら暮らしていたのに、その”町の人たち”を傷めつける半グレ集団がいるんですね。立派な体躯で若さにあふれ、何でもできるだろう健康そうな男たちが徒党を組んで、昼間からバイクを乗り回して無抵抗な住民たちを脅して回っているのです。アホが!ブラブラせずに働け!と、見ていて非常に腹が立ちました。もちろん、バックにはそれなりの組織があったりするのですが、素人をあんなに傷めつけてはいけません。そして、やっぱりマッコールも見ていられなかったのですね。ついに立ち上がってしまいます。

 素早い身のこなし。確実に相手を射止める強さ。無駄のない動き。今回のマッコールもさすがでした。今作では大人になったダコタ・ファニングと共演しているのですが、最後に”どうして彼は彼女をサポートしてくれるのか”が明かされます。でも、私、覚えてなかったです。ダメですね、デンゼル、ダコタちゃん、ごめんなさいね。

 でもまた、悪事を見ると放っておけないのでしょうね、マッコールは。

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ジョン・ウィック コンセクエンス(John Wick: Chapter 4)

2023年10月17日 18時09分34秒 | 日記

Autograph signed John Wick 4 Poster COA - Etsy 日本

Character Posters For John Wick: Chapter 4 Starring Keanu Reeves & Donnie  Yen. UPDATE: Final Trailer - M.A.A.C.

John Wick: Chapter 4 Posters - JoBlo

 裏社会の掟を破り、粛清の包囲網から生還した伝説の殺し屋、ジョン・ウィック。地下に身を潜め、全てを牛耳る組織:主席連合から自由になるために立ち上がった。 組織内での権力を得た若き高官グラモンは、聖域としてジョンを守ってきたニューヨークのコンチネンタルホテルを爆破、ジョンの旧友でもあった盲目の達人ケインを強引に引き入れ、ジョン・ウィック狩りに乗り出す。そんな中、日本の友人、シマヅの協力を求めてジョンが大阪のコンチネンタルホテルに現れる・・・。果たしてジョンは、かつて忠誠を誓った世界との決着をつけて、真の自由を手にすることができるのか!?(ジョン・ウィック公式ウェブサイトより)

 

 

<2023年10月1日 劇場鑑賞>

 はっきり言って、ここまで来ると話は破綻しています(笑)。キアヌ・リーブスがいかに強いと言っても、屈強すぎる相手をバタバタ倒すし、銃一発で死に過ぎるし。まぁ「ここまで付き合えるファンだけ楽しんでくださいね」って感じでしょうか。我らが真田広之も、派手派手ホテルのオーナーで、大阪ってことになってましたね。あれって、どこでロケしたのかな。私、元々大阪の人間だけど、あんな派手なホテルって知らないです。グリコの看板も映ってましたね。みんな、好きですね~(笑)。

 今回の悪役は、ビル・スガルスガルド。グラモン侯爵って役です。現在でも、ヨーロッパでは侯爵・伯爵などの爵位は残ってるのでしょうか。それとも映画だけの設定かな。無知ですみません。誰か知ってたら教えてください。

 とにかく、高額な懸賞金が懸かっているのと、味方してくれる仲間が希少なことは前作までと同じ。世界中が彼の命を狙っているわけですが、今回は今までみたいに不特定多数のアサシン(?)がやたら出て来るのではなく、決まった役者さんたちが出続けるので、わかりやすかったです。どの人も本当に実力者で、真田氏はもちろんのこと、アジアが誇るドニー・イェン兄貴、スコット・アドキンス、そして私は知らなかったのですが、シャミア・アンダーソンという犬を連れた黒人スナイパーさんもなかなかに凄腕でしたね。”魅力的な俳優さん、覚えておこう”と思いました。また彼のワンちゃんも賢いんです。このシリーズは、とことん犬さんにこだわるシリーズでしたね。キアヌも、この犬を一度救ったことによって、黒人スナイパーさんとなんとなく通じるようになるのです。

 ラストの展開は、よかったですね。一番安心できるところに落ち着いたというか、悲しい面もあるのですが、これでよかったのかな、とも思えました。楽しませてもらったシリーズでした。

コメント (2)
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