徒然なか話

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くまモンと熊本の由来

2011-12-26 23:32:26 | 熊本
 “くまモン”が熊本のイメージキャラクターとしての地位を確立しつつあるようだ。しかし、もともと熊本は隈本と呼ばれていた所で、動物の熊とは何の関係もない。隈本を熊本と表記するように変えたのは加藤清正だと言われている。そもそも隈とはどういう意味かと言うと国語辞書には「 曲がって入り込んだ所。また、奥まった所。」と書いてある。それではなぜ隈本と呼ばれていたのか、言い換えればどんな地形にあったからそう呼ばれたのかという話になるが、これは熊本市内を流れる最大の河川、白川の流れが関係している。白川はもともと下図のように蛇行して流れていた。つまり白川が曲がって入り込んだ一帯を隈本と呼んでいたのである。加藤清正よりも100年ほど前に今の第一高校の所に鹿子木寂心が建てた城を隈本城と呼んでいた。この白川の流れを変える工事を行ったのも加藤清正である。清正がなぜ、隈本を熊本に変えようと思ったのか、熊の方が強そうだからとか、地形そのものが変わったからとか、新たに築城する城を古城の隈本城とはっきり区別したかったからとか、諸説あるがいずれも定かではない。いずれにせよ、清正が熊本に変えていなければ、400年後に“くまモン”が登場することもなかったろう。


下通りは川の中だった!(熊本県の資料より)


長塀前を流れる坪井川はもと白川だった!


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