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米帝→官邸→マスコミの洗脳による植民地状態からの脱却を考えてみるブログ♪主権を取り戻し、日本の未来を考えよう。

“英才教育”はひきこもりやうつの原因の一つかもしれない

2015年11月23日 | 雅無乱日記

新聞などを見ていると、最近、英才教育、乳幼児の習い事がホットな産業となっているらしい。

一昔前は母親だけだったが、どうも父親の英才教育熱がすごいとの話。

そういうのはどうなんだろうか…と思っている。

脳の成長という観点から、“英才教育”について考えてみたい。

 

 

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人間の赤ん坊の脳の重さは400g。これは体重が10倍もある大人のチンパンジーの脳と同じ重さである。

それが、わずか1年ほどで2倍の800gに、さらに4年目で1200gに増加し、6~7歳になるまでにほぼ大人と同じ重さになる。

ところが、実はこの同じ時期に、大量の神経細胞(ニューロン)が死滅し、シナプスが消失していっている。

生まれてまもなくの幼少期に、実は脳細胞は半分近くが死滅しているのです。残った半分の脳細胞は、豊かに発達し、神経回路も複雑になってゆきますが、この急増も4-5歳をピークに衰え始め、先に述べたように、15歳ころには増殖は停止してしまいます。(リンクより引用)


Huttenlocher,P.R.1990年のシナプス密度の調査報告によると、出生時は0.3×10の12乗/㎝3であったのが、生後8ヶ月には約8倍の2.5×10の12乗/㎝3に急増する。まだ一歳にもなっていないのに、そこから一転して下がり始め、2歳では2.0×10の12乗/㎝3に、そして10歳には半分の1.2×10の12乗/㎝3にまで急速に減ってしまう。そこから多少の上昇はあるけれど、老化するまではほぼその密度のまま推移することになる。(参考:㈱日立製作所フェロー 小泉氏のインタビュー中のグラフ)

「三つ子の魂百まで」という諺があるが、このニューロンの急激な増加と、生後八ヶ月から始まるシナプスの刈り込み(急激な消失)は、その後の記憶や知性・学習能力に大きな影響を与えることは確かだろう。

要するに、この時期、子供が受ける多様な外圧(経験)と関連しながら、使われている回路ほど残り、あまり使われない回路が消失していくという形で、ドラスティックに「最適化」に向うわけである(なので“ネグレクト”するとニューロンやシナプスがごっそり無くなり致命的になるわけだ)。外圧に対応して柔軟に彫刻される脳の姿がイメージされる。

音楽・芸術にしろ、語学にしろ、“お受験”にしろ、幼児の頭のやわらかいうちに吸収すれば才能を伸ばすことができる、ということが一般に信じられており、それが「英才教育」の根拠になっている。しかし、(たしかに“音感”など音楽の才能がある子供にとっては有効な場合もあるらしいのだが)大抵の場合、偏った幼児教育はそれほど有効に機能しないばかりか、子供の正常な精神発達を阻害することが分かっている。

というのも、その時期の幼児の脳は、人間として仲間・社会の中で生きていくためのトータルの能力を習得することを必要としていて、それに対応して急激に変化しつづけているからだ

例えば、相手の表情から相手の気持ちを読み取る力や、周囲に同化することで自分の気持ちや意思を伝えるすべを体感の中から学んでいくその重要な時期に、英才教育をされる子供は極めて限定的な、しかも偏った(現実の社会に適応する上で最大の外圧=同類圧力を無視した)能力を身につけることを強制されるわけでる

ひどいのになると、ほとんど日替わりで様々な「お稽古事」「習い事」「お受験勉強」を強要され、スケジュールもびっちり母親が送り迎えについてまわっていたりしする(ここまでくると、脳の話以前に子供がかわいそうだが…)。

己の見栄(相対優位の欠乏)や存在不安の解消など自我充足のために偏った教育を子供に強要する母親(しかも彼女らは「それが我が子のため」と本気で信じているからコワイ。最近は“子育てパパ”までその仲間入りをしている)と、それを金儲けのネタとしている幼児教育業界の方々は、このようないびつな教育が子供の脳にとって取り返しのつかない弊害となり、それが人と関わる能力を未熟にし、ひいてはひきこもりやうつの原因にもなっている可能性について、もっと考えるべきだと思う。

併せて、親の「過剰な期待」が原因で自己攻撃にはしる人が多い世代:特に現在の20代後半から30代前半(?)は、その原因の一つに上記のような外圧を無視した偏った幼児教育の影響があったかもしれない

 るいネット投稿『小児うつ』北村氏より引用

おそらくうつ病の場合、幼児期の母親から刻印された親和欠損による精神不安や恐怖記憶が要因となって、対象から逃避(危機逃避回路による)したいという欠乏が働いている。

しかしその対象が例えば原点が幼児期の母親の親和であれば、幼児にとって母親は絶対的な存在であるわけで、もともと存在した欠乏と逃避したいその対象は一体のものである。だからその時点で意識は大きく混濁する。

従って対象を否定、封鎖するためには、同時に自身が持つ対象に対する欠乏も否定・封鎖する必要が出てくる。この対象凍結・主体凍結の回路が、周囲の人の評価圧力を前に働き出すと言うことではないか


母親が“英才教育幻想”に獲り付かれると、必然的に子供への親和が犠牲にされ、その評価の厳しさが不安を常態化させる。しかし、母親は子供にとっては最大の親和対象であるので、潜在思念や欠乏を犠牲にしてでも母親の期待に応えようとする。ここに葛藤が生じる。

これについては「うつのメカニズム」
http://www.biological-journal.net/blog/2007/06/000034.html
として既にこのブログに書いたことがある。

このことを総括し、今後はよりスキンシップや仲間との関係を重視し、加えてより多様な外圧に対応する能力を育成するにはどうするかということに頭を使っていく必要がある。
しかし、ここに致命的な問題がある。

基本的に母と子しかいない密室空間である家庭では、母親の価値観しだいで歪んだ圧力場が形成されるので、多様な外圧に対応する脳を育てるのはどうがんばっても不可能であるという問題である。

まずは、多くの人と関わらなければならない場に、子供はもちろんだが、そういう母親自身も身を置くというのが不可欠ではないだろうか。そうしたら、多くの人との関係で充たされて(もちろんストレスもあるだろうが、子どもが将来出て行く「社会」とはそういうものだ。多くの人と関わることで子供の脳も健全に発達するし一石二鳥^^)、母親も存在不安にかられて子供に偏った英才教育を強制する必然性も無くなるだろう。

「英才教育やめろ」というだけでは答えにならない。むしろ本筋は、母も子も閉鎖空間である家庭を飛び出して、多くの人と課題を共有できる場を創っていくということなのかもしれない。


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2 コメント

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乳幼児のテレビ・ビデオ長時間視聴は危険 (雅無乱)
2007-09-05 00:42:45
「乳幼児のテレビ・ビデオ長時間視聴は危険」
http://www.hirojo-u.ac.jp/~isinaga/chilidTVtime.docリンクより転載。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●長時間TV、言語に遅れ=1歳半、3倍近い格差も-日本小児科学会が提言
 テレビやビデオを長時間見る乳幼児は言語や社会性の発達が遅く、特に親が話し掛けずに長時間見させている場合は、言語発達に3倍近い格差が生じていることが9日、日本小児科学会「こどもの生活環境改善委員会」の調査で分かった。言葉の遅れとテレビとの関係は臨床現場で指摘されていたが、データとしても裏付けられた形だ。 同委員会はこの結果に基づき、(1)2歳以下の子供にはテレビなどを長時間見せない(2)乳幼児には一人で見せない(3)授乳中や食事中はテレビをつけない―ことなどを提言。岡山市で開かれている同学会で発表する。調査は昨年、首都圏、地方都市、農村地帯の3地域で1歳6カ月検診の対象児の親に、質問用紙を配布。回答のあった計1900人分(平均回収率75.2%)を分析した。[4月9日15時1分更新] (時事通信)

●TV見すぎると注意散漫 乳幼児期、米学会が報告
 【ニューヨーク4日共同】乳幼児期にテレビを多く見た子供ほど7歳の時に集中力が弱い、落ち着きがない、衝動的などの注意欠陥障害になる危険性が大きい-との調査報告が、米小児科学会機関誌ペディアトリックス4月号に掲載された。報告は、乳幼児のテレビ視聴は制限すべきだと警告している。
 調査はワシントン大学(シアトル)小児科学部のディミトリ・クリスタキス博士らが1歳と3歳の各グループ、計2623人のデータを分析して実施した。
 テレビの1日平均視聴時間は1歳で2・2時間、3歳で3・6時間。視聴時間が1時間延びるごとに、7歳になった時に注意欠陥障害が起こる可能性は10%高くなっていることが判明した。(共同通信)[4月5日13時4分更新]

●長時間見ると言葉に遅れ 学会が6項目の提言
 テレビやビデオを長時間見る家庭の子どもは、そうでない子どもに比べ、言葉の発達が遅くなることが日本小児科学会の調査で分かり、29日発表した。同学会は「乳幼児期は言語発達に重要な時期でテレビ・ビデオの影響を認識する必要がある」と指摘。「2歳以下の子どもにはテレビを長時間見せない」など6項目の提言をまとめ、注意を呼び掛けた。調査は東京都や岡山県などで1歳半の健康診断を受けた子どもの親、合計1900人を対象に実施。75%から回答を得た。
 その結果、テレビなどを見る時間が1日当たりで最も長い「子どもが4時間以上、家族が8時間以上」のグループでは、母親のことを示す「まんま」など、意味のある言葉を話すのが遅れている子どもの割合が、最も短い「子どもが4時間未満、家族が8時間未満」というグループに比べ、2倍に上った。(共同通信)[3月29日22時42分更新](登録:04.04.05)

 ~後略~
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こわ~
学業できても報われない、私の脳は病的なのでしょうか (nisimiyu)
2008-04-23 22:06:56
自閉症と誤診された2歳年上の兄より話し出すのは早かったようで、生れつき学業には向く脳らしいです。何気なく受けた日能研の無料全国テストで2位だったことがあり、東大でも上位1割の成績で、物理を学びました。

しかし、詐欺的な「超対称性理論」に反する博士論文は、500億円の税金を使うILC計画の推進者等に削除されました。29歳過ぎまで常勤職に就けず、7年に及ぶアカハラで、平均年収は授業料未満の15万円。

現在も時給1600円未満なので、800円で高卒後就職した人に追いつくのに、あと7年かかりそうです。

「白痴」と言われて退学までさせられた不名誉な学歴で、今も研究職には就けていません。「成績が悪いから留年したのだ」と低く評価されます。

2008年稼動したLHC実験で超対称性粒子が見つからなければ、この研究者達に、1000万円を弁償してもらいたい。

中学生時代から研究職志望で、努力を重ね現実の問題解決に役立つ理系知識を学んでも、詐欺教授に差別され採用されませんでした。

両親は幼少時に親をなくして共働きで育ててくれ、学業のため犠牲にしたものは大きいです。でも、そのためにかえって
「女のくせに、お金に任せて東大に入り、さぞ年収も高いんだろう、生意気だ」と、事情を知らない人の憎しみを煽られるような被害妄想があります。

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