今年一年振り返ると、なにか落ち着かない年でした。
ふと、墨の香りも懐かしく思えます。
何年か前は書道教室にも通い、月例教書もお出ししていました。
また、検定試験や書道展の作品書きもありました。
お手本を見ながらですが、「書」(創作)より「臨書」(お手本の写し)が多かったような気もいたします。
何枚も書いては、先生にお見せし朱の手直しを入れていただきます。
半切などはこうして、書いては室内で乾かしていました。
認められた作品?には雅印を押して、出展するのです。
額装にする書ですが「長楽萬年」と書きました。
これも軸装で「長楽萬年」と書きました。
あの忙しい時でも、書に向き合う時間があったのも不思議です。
土曜日などは集中して書いていましたね。
どちらかと言うと、篆刻(はんこう彫)がしたくて教室に通い始めたのですが、それには篆書文字を習うことが必要でした。
これらは瓦當文(がとうぶん)と言って、中国で出土された瓦の絵文字?で
す。
この軸装も道志に飾っています。
これは書道展でお出しした作品ですが、「千秋・萬歳」と書いています。
何かの賞をいただいたかと思います。
ある書道会が開催する、銀座の画廊です。
聞くとことによると、書道人口も高齢化して愛好する方も少なくなっているようです。
友人に差し上げた額かと思います。「延年」と書きました。
先生からいただいた書で「福」と書かれています。
義母の米寿のお祝いに差し上げました。
自宅にも飾ってありますが、この忙しい時間を心落ち着かせて来年は過ごしたいと感じています。
私が感じるには、書は「静「のように思えますが、筆を持つと静かに向かいますが、実は「動」にも思えます。
ダンスは逆で、見た目での動きは「動」ですが、心は「静」のような気もいたします。
家には先代が使っていた100年は経ている硯箱もあり、これを使って日記は小筆で書いていました。
中を開けるとこんな風になっています。
そして、昔の万年筆?(携帯用の筆入れ)
墨臺があり、腰に挿していたのでしょう。
いつしか、日記も付けなくなりました・・・。
少しでも良いので、無理しないように向き合う(筆を持とう)かな?とも思っています。
遊びで、自分のコースター用にハイターで書いてみました。
こんなところから始めても良いのかも知れません。
Hiro