自宅と道志の日々

タイトルを「自宅と道志の日々」にしました。日記のようにつぶやいています

意外に知らない「辰・竜・龍」の違い

2023年12月21日 | なかま道志ベース
はじめに、2024年の干支は「甲辰(きのえ・たつ)」になっています。
 
 
*沖縄の中城城跡(なかぐすくじょうあと)に龍に似た枝がありました。
 
古来より、効率的な農業の指針や災害予測、人生に迷ったときの羅針盤としてなど、物質・精神を問わずさまざまな用途で使われてきたと書かれていました。

それによると「甲辰」は、「春の日差しが、あまねく成長を助く年」になるようです。

春の暖かい日差しが大地すべてのものに平等に降り注ぎ、急速な成長と変化を誘う年になるとしていました。

現在の世相を考えると、きっと来年は良い年になるかも知れません(なって欲しいものです!)

例年なら年賀状には干支を入れていますが、今年は年賀状でなく早々の喪中のご挨拶状をお出ししました。

以前は書道を習っていましたが、コロナ禍前から筆を休めています。

買って来た2023年(令和6年)のカレンダーです。

また、例年いただくカレンダーも所定の位置に、今年の下に飾ってあります。

そこで疑問です。

辰年ですが、竜と龍との違いはあるのでしょうか?

先ず、「竜」と「龍」の違いです。

結論で言えば、「竜」は「龍」を省略した字体で、意味の違いは無いようです。

「篆刻辞典精萃」篆刻専門辞典を調べてみました。

いろいろな書体があります。

しかし、他の資料ではこんなことも書かれていました。

「龍」は想像上の動物として日本画や彫刻などの題材になり、龍の付く言葉も多くあるようです。中国から日本に伝来すると蛇神と合体して龍神となりました。

中国では霊獣として扱われ、皇帝のシンボルであり、「龍神は水から現れる」「竜巻は恐ろしい」「竜骨は恐竜の化石」「恐竜」「土竜(もぐら)」「竜胆(りんどう)」「西洋では龍をドラゴンと言う」などと使うようです。

「辰」は十二支の一つで「草木が成長して、形が整ってくること」を表す漢字です。

農作物の成長を表す十二支は「子丑寅卯辰」と進み、「種」から成長していることが分かります。

動物が十二支に充てられた時に五番目の項目として「辰」に「龍」が充てはまめられました。

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ちなみに、私はねずみで、女房はうさぎです。(女房は一月生まれですので、ほとんどが寅年になりますが、この年は「五黄の寅」は「ごおうのとら」と言って、非常に強い運勢を持つと言われています。時には可愛らしいうさぎでは無く、強い寅の気配も感じます)

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「龍」は中国の空想上の動物ですので、霊獣として皇帝の象徴とされました。

日本では水神と一体化して龍神となり、「竜巻」などのイメージと重なるものになっています。

 

中国へ出張した時に立ち寄ったあちこちの場所に龍(竜)を形どったものがありました。

前述しましたが、「龍」は中国の人が創造した、もっとも神聖な生き物のイメージです。

いろいろな(複合的な)生き物を集めて作られています。

中国では皇帝のシンボル として扱われました。

空を飛び、山を越え、川や海を泳ぐ、そして水中も泳ぐことができる生き物を表しています。

ヘビの頭や体、シカの角、ウサギの眼、魚のウロコ、タカの爪などの一部が形どられています。

何故だか分かりませんが、ラーメンどんぶりなどにも描かれていますね。

今ではあまり、見かけませんが・・・。

「辰」は人名、時刻や方角、星座名・北辰・辰極(北斗星)等に利用されていると書かれていました。

日本では「辰」は、もともと、年・日・時刻・方位などを表す言葉で、辰時は午前79を表しています。

 芥川龍之介・梅宮辰夫・竜 雷太。竜電(力士)

そう言えば、女房の実家の旧町名は竜王町でした。

力士の竜電はこの中学校卒業で女房の後輩にあたります。

貴方だったら、年賀状にはどんな字「龍」「竜」「辰」を選びますか?

 以前、ブータン国王夫妻が来日しましたが、福島の子どもたちに向けた言葉です。

国王は「みなさんの中に人格と言う竜がいます。年を取って経験を積むほど竜は大きくなります」と話しかけられました。

いずれにしても、人々が人にやさしい人格を持ち、竜巻となって天空に昇り自在に飛翔する年になってくれることを願うばかりです。

中国上海にて

 

Hiro