Masayukiの独り言・・・

老いの手習い日記です。

「コロラドの月」

2017-03-08 21:08:40 | Weblog

 3月26日(日)カルチャー講座で歌うことになった。この講座は新しくできるもので、カルチャーの先生が要請されたものと聞いた。その中で「コロラドの月」を歌うことになった。確かに有名な曲で以前聞いたことがあったが、その内実はあまりよく知らない。1930年代に作曲されたアメリカ歌曲であることは聞いていたが、作詞した:ビリー・モール 作曲者:ロバート・キングも知らないし経歴はわからなかった。しかしこの歌詞から作詞者が若かった昔、コロラド川の岸辺で彼女とみたコロラドの月を思い出しているロマンチックな感覚は伝わってきた。

 アメリカに行ったことはなく、ましてやコロラド州のことなど知る由もなかった。しかしこの州都はデンバーであり、高地に平原が広がるところであることはなんとなくわかった。そこで調べるとコロラド州はアメリカ南西部に位置していて、東側にレートプレーンズ(大平原)が広がり、西側はロッキー山脈に属する高地となっている。この歌にあるコロラド川はロッキー山脈に源とし南西に流れカルフォルニア湾に注いでいる。この川は大河であるが灌漑などのため、途中で水を取られ、今は下流は細い流れとなっている。

 多分この詩を書いたのは上流部の水量が多いところであろう。蛇行して流れる岸辺で2人で話した思い出ではないかと想像できた。歌詞は ≪1.コロラドの月の夜 ひとり行く岸辺に 思い出を運びくる 遥かなる流れよ 若き日今は去りて きみはいずこに コロラドの月の夜 はかなく夢は返る 2.コロラドの山の端に 涙ぐむ星影 今もなお忘れられぬ うるしき瞳よ 夜空に君の幸せを 遠く祈れば コロラドの山の端に はかなく夢は返る≫ 短い歌詞であるが別れた恋人を思う感情が伝わってくる。

 作詞者は、若い時コロラド州に住んでいたが今はイギリスで流浪の生活をしていた。そんな折、イギリスの高地を通りかかったとき、そこから眺めた川はかって恋人と過ごしたコロラド川の下で愛を誓った場面が想い出された。これが詩文となったとあった。コロラド州の大平原に深く刻まれたコロラド川は月の光りに冴え滔々と流れていた。空気は澄んでいてそこから眺めた月は大きな満月であったろう。若い2人はその静寂の中にいた。こんな場面が想像しながら歌おうと思う。

 


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