徒然なるままに

日常を取り留めなく書きます

恐怖

2008-01-26 20:47:16 | Weblog
週末、仕事の疲れを癒すため、いつものサウナに行った。
サウナに入って汗を流し、ビールを飲む。
その後、マッサージをしてもらうのが、ぼくの密かな楽しみである。
いつものように、マッサージの予約をして、癒しルームに行った。
今日は部屋の入り口に一番近いベッドだった。うつぶせになり、女性にマッサージをしてもらう。今日は結構若い女性が担当で、なんとなくうれしかった。
しばらく肩のあたりを指圧してもらった。
気持ちよくて、うとうとし始めた頃、入り口の方で男の声が聞こえた。
何かぶつぶつ言っているのだが、中国語らしくて、ぼくには理解できなかった。
次の瞬間、バンっと、鉄のバケツを叩いたような音が聞こえた。
そして、ぼくは背中を重さを感じた。一瞬わけがわからなかった。
顔面の部分に穴の開けられたマッサージ用のベッド。目を開けてみると、真っ赤な液体がぼとぼとと音を立てて、床に流れている。
ぼくの肩をマッサージしていた女性が、ぼくの上に倒れこんでいる。
続けざまに、バン、バンと2回。
キャーという悲鳴。
ぼくは首だけをひねって、部屋の入り口の方を見てみた。
ライフルを抱えた痩せた男が立っている。顔はよくわからない。大きく開けられた目が、どこか遠くの方を見ている。その目はうつろで、焦点があっていない。
ぼくの背中から首すじは生温かい血でぬるぬるとしている。
ぼくをマッサージしていた女性がまず先に打たれたようだ。
男の手が震えている。
男はゆっくりと顔をぼくの方に向けた。焦点のあっていなかった目が急に生気を取り戻し、ぼくの顔をじっと見ていた。男はゆっくりとライフルをぼくの顔の方に向けた。
一瞬、にやりと笑った。
ぼくは全く動くことができない。体中硬直していた。
そしてー
ああ、ぼくは死ぬのだな、と思った。



目が覚めた。
サウナの仮眠用チェアだった。
怖い夢を見た。しかし現実に銃乱射事件は数多く起こっている。
ぼくのまわりで起こっても不思議ではない。

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1 コメント

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恐怖 (kachan)
2008-01-29 00:32:03
こぇーな。
でも俺も学生時代に、拳銃で心臓を打ち抜かれる夢を見たことがあるな。
そのときは、一瞬の息苦しさの後、ウルトラQのオープニングのようなうにゃうにゃした画面が広がって気が遠くなって・・・、んで目が覚めた。

死ぬときってのは、あんなか、と思ったものだ。
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