おばあちゃんは段々元気になる。
おむつを変える時、
「あんたにばっかり迷惑かけるねえ。早よ死にゃあいいんだけどねえ」と言う。
そんな時,嫁は「早よ死ねえや」と平気で言う。
おばあちゃんの真意は、多分わたし自身分かってないと思うけれど、
長生きすればいい、なんて思ってないのである。
そういうわたしたちの思いとは裏腹に、訪問入浴で気持のいい思いが出来る事
ショートスティで他人の中に入る事など、おばあちゃんの感覚は刺激され
益々元気になって行く。
最後まで人間らしく、というのがわたしの理想であって、おばあちゃんはわたしの理想どーり
人間らしくなっていく。あーあ,という思いもあるけれど、こうなればトコトン付き合うしかない。
わたしは車椅子でこまめにトイレに連れて行って排泄をさせる事が出来ない。
どうしても、おむつの中に大便をさせることになる。
先日も,おばあちゃんの大便を処理していると、
おばあちゃんは「臭い」と言う。
「まあねえ、バラの香りでもすればいいんだけどねえ。自分の身体から出てきたんだから,我慢しなさい」
と言ったら笑ってた。
実は、わたしはすでにある技術を獲得していて、おばあちゃんのウンコは臭わない。
どうやら、鼻に蓋をしているみたいだ。
しかし、鼻の蓋を、臭いのついた紙おむつを袋に入れてしまうと,自然に解除するらしく、
おばあちゃんの部屋に充満する臭いは結局嗅いでいるのである。
有機的な臭いなんだから、言えばわたしと同じ匂いなんだから。
バラの香りとうんこの成分はあまり変わらないかも。
始末が済めば、もう何もない。
おばあちゃんは,多分気持がいい筈。
どこかで,わたしもスッキリするのである。
NBA選手でスーパースターのレブロンジェームスも言っている。
今期、ファイナルで負けたけれど、もう前しか向いてないらしい。
それだな。
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