ちょっとコワイ話を一つ…
結婚前に勤めていた特許法律事務所でのことだ。
ある日弁護士先生が、様々な種類の7、8本の新品の包丁を持って戻ってきた。
証拠物件の見本か何かで裁判所に提出していたものが「用済み」になって戻ってきたのだと思う。何の事件のモノかは聞かなかったが…モチロン証拠物件そのものじゃないヨ(汗)
「もう要らないから誰か持ってかない?」ということなので、結婚を控えていた私は「それでは…」と遠慮なく切れ味のよさそうなヤツを一本いただいて帰った。
とここまではありがちな話だが…(いや、ありがちでもないか^^;)
実はこの包丁、一度も研いだことがなくもう13年以上経つというのに、一向に切れ味が衰えないのだ。
特に大切に扱っているというわけではないし、レモンを切って一晩置いちゃったり^^;とか、どちらかというとズサンそのものの管理なのに…
それだけならまだしもこの包丁、なんだかもらったころよりも切れ味がだんだん鋭くなっているような気さえするのだ。…
もしかしたら「いわくつき」の包丁だったんじゃないだろうか…?
その後買い足した他の何本もの包丁は、切れ味が気に入らなかったり、スグにだめになったりであえなく廃棄の憂き目を見ることが多かった。
そんなとき、ずっと生き残っているこの包丁を横目で見ながらちょっとだけ背筋が寒くなるのだ。…
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