『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

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[「映画館落語 かもめ亭・第二弾」を観た(寸評)]

2012-10-22 06:20:10 | 物語の感想
☆今回も楽しみに観に行きました^^

 このシリーズ(前回へクリック!)は、テレビで顔は知っているけど、その本業はなかなか観たことがなかった第一線の落語家の芸を堪能できる^^

 林家たい平が狂言回しで、その、めったに見れない楽屋裏の風景も含めて、極上の高座を見せてくれる。

 今回は、春風亭昇太と三遊亭円楽だ。

 先ずは、春風亭昇太の「長命」・・・(オリジナルタイトルは「短命」。そのままだと縁起が悪いから変える噺家が多いとのこと)。

 私は、この方の落語CDを持っていて、幾つかの噺を聴いていたのだけど、それほどにうまさを感じていなかった。

 しかし、今回、その表情や身振り手振り、立ち居振る舞いとともに観ていたら、そのあまりの絶妙なうまさに感心した。

 今回の噺は、最初こそ、スロースタートだが、次第に、笑いの箇所が密になっていく。

 隠居さんの話(三人の夫に次々に先立たれた美人奥さんの、ちょいと色っぽい背景)に、なかなか合点のいかない八っあんへの状況の繰り返しで話が進んでいくのだが、繰り返せば繰り返すほど面白くなっていく。

 ただ、クライマックスの、八っあんの奥さんの口調が、完全に、現代の、つっけんどんな嫁ノリになってしまったのが、やや興冷めの感があった。

 私は、江戸のファンタジーとして、この話を聴き終えたかった。

 CDでも、どうも、駄々っ子風の口調の時、「いまどきの子供」を感じさせた箇所が、いまいち私には合わなかった。

 高度なレベルをもった噺家なので、その微妙な差異が大きくなって気になった。

 聞き終えると、私、つい、拍手していました^^

   ◇

 続いて、鬼丸独演会でも観た翁家和助さんの太神楽だ。

 鬼丸独演会では、和助独演会(笑)であったのだが、今回は、小花さんという相方と混合ダブルスであった。

 多彩な技に唸る^^

 そもそもの和助さんもとぼけた味を持っているのだが、この小花さんも、表情で演技するのが面白かった^^

   ◇

 続いて、三遊亭円楽さんだ。

 私は、この方の思い出としては、ロサンゼルス・オリンピックの時に、そのプレ・オリンピック特番で、マラソンの瀬古利彦選手に似ているということで、ロサンゼルス・オリンピックのコースを走りつつ紹介すると言う番組に出ていたのを思い出す。

 それ以外ではCMや「笑点」でしか知らない。

 つまり、楽太郎時代・円楽襲名後を通して、その落語を聴くのは初めてだ。

 演目は「ずっこけ」。

 先ずは、色んなタイプの酔っ払いの図や、その飲み方でうまさを堪能させてくれる。

 で、とある飲み屋に長居をしている酔っ払いの本題に入るのだが、

 う~ん、ここの見せ方が、私には、ちょいとやだった。

 春風亭昇太さんともども、三遊亭円楽さんも芸がハイレベルだから、ちょっとの瑕疵が気になるのだが、

 私には、お通しの「ぬた」を食べながら、クシャミをして、その手に残ったものを顔に塗りたくり、「これで箸を使わずとも、舌を伸ばせばつまみにありつける^^」と言うのが、芸がうまいばかりにリアルに感じ、気持ち引いてしまった。

 全ての歯の間を爪楊枝で掃除し、その爪楊枝を、爪楊枝入れに戻すのもきつかった^^;

 もっとも、最終的には、いつの間にやら拍手をしているのだけどね^^

                                           (2012/10/22)

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