[映画『バケモノの子』を観た(寸評)]

☆・・・いやはや、細田監督・・・、現在、オリジナルのアニメ映画を、これだけ堂々と物語れるアニメ作家はいないのではないでしょうか？
　感動しまくりました。
　他の人が書くようなことはここでは書かないでおきます。

　・・・富野監督は、テレビ版の『Zガンダム』の最終回で、主人公をラリパッパにしていました。
　これは、富野監督本人が言ってましたが、「アニメやマンガ、非現実的世界にうつつを抜かしているとこうなっちゃうぞ」と言うメッセージだったそうです。...
　細田監督は、前作『おおかみこどもの雨と雪』のあたりから、ファンタジー世界(非現実的世界)に片足を突っ込んだ者の、「社会との折り合い」をテーマにしているような気がする。
　前作では、姉(雪)は人間界を選び、弟(雨)のほうは、人間界から離脱していきました。
　異なる世界に、弟は没入していきました(それが間違いであるわけではない)。
　そして、今作『バケモノの子』では、主人公キュウタは、『千と千尋の神隠し』よろしく、ファンタジーのごとき「バケモノの世界」で育ちつつ、人間の社会でも生きていくことになる。
　細田監督は、富野監督とは違ったテーマを、今の若者に示したのだろう。
　最も、映画版の『Zガンダム』は、最後に主人公カミーユは狂わず、宇宙空間で、女の子とバカップルのように抱き合ってたけどね＾＾；

　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2015/07/13)