おおお! パックス・サタン・ホムラ~ナ!
(魔王ほむらの下での完全なる平和・・・)
世界の事象は、等価交換!
前作で失ったモノは今作で取り戻せるも、
またかけがいのないモノを、貴方は失う。
☆朝一で観てきました。
ちょ-っと、想像を絶する物語でした。
女の子と観に行ったのですが、もう片側の隣りは見知らぬ男で、そいつ、途中から、その魔法少女のファンなのでしょう…、身を乗り出して、周囲をキョロキョロし出してました。
自分の眼前で展開する物語が信じられないのでしょう。
クライマックスで、幾つもの衝撃の事実と真相と、新たな展開が怒涛のように呈示されますが、
私は、その最初から驚き、でも、それ(唯一無二の魔女の存在)は予想できうることだなぁ、と思い直したところ、続く、とある方の「豹変」で、私、唖然とした。
なんて・・・、なんて、不憫な子だ・・・。
そして、前回までの物語の中で、多くの魔法少女を絶望の淵に追い込んだ、この作品の作り手が、今度は、こっち(我々。まどマギファン)に絶望を送り込んできたことを理解した。
ラスボスは、魔女でも、魔獣でも、ナイトメアでもなく、そして、「魔女」でもなく、「魔王」でもなく、<魔ストーカー>だったと言えましょう。
その片鱗は、シリーズ全般を通して分かり得たことでもある。
ジャンプマンガの「強さ」の如く、「まどマギ」世界の「悲劇性」は、今回、行き着くトコまで突き進みます!!!
◇ ◇
前半は、「永遠の物語」からのつながりがなく、魔法少女5人が、新たな敵「ナイトメア」に戦いを挑む様が、散文的に語られ、非常に楽しい。
ただ、戦いが散文的と言っても、戦いの内容自体は、「まどマギ」イメージのマスターピースとも言うべきだが、劇団イヌカレーのデザインが突出しすぎていて、戦いの勝ち負けの構図を楽しみ難いトコはあった。
それぞれがダンスに乗って見得を切り変身する様は、王道の魔法少女のようでいて、これまでの「まどマギ」世界のダウナー系の世界観があるので、それとのギャップで、異常な魅力へと変貌している。
ほむらが主役であるが、他の魔法少女も、ほどよく、異なった役割で、その魅力を発散させる。
いやはや、マミさんのおっぱいが、更にたわわになっているのが驚いたし、
これは、メンバー全般に言えるのだが、やたらと、机の下での下半身の動きがエロく強調されていた。
椅子の上、テーブルの下の両足が、やたらと感情を表わす演技をかますのだ。
ほむらなんて、まどかとの逢瀬で、両足を捩り合わせていて、なんか、「感じて濡れている」みたいだった。
・・・コホン、さて、物語は途中から、ほむら探偵によって、世界のほころびを徐々に露呈していく。
面白いのが、どうやら、世界(見滝原町)は偽であるが、そこに集ってきた仲間や関係者は、神になったはずのまどかや、魔女になって死んださやかを含め、「偽物」ではないということだ。
そこが、「偽り」に彩られたこの物語の正否境界線で、私が物語を信じられる境界線になった。
少なくとも、魔法少女たちは真摯だ、と。
全てを知りつつ、更なる探究をするほむらと、立ち止り、魔法少女としての仕事をそつなくこなすマミの戦いは、激しくも面白かった。
そして、シンプルな生き方であったはずのさやかが、ミステリアスな存在としてほむらに対峙する様、
そのさやかが、杏子を連れとして生活している様、
ほむらが杏子と、偽りの街を探索する様も、これまでのシリーズでは異質のコンビやバトルで楽しかった。
キュウベェが、前半は、小動物としての鳴き声しか出さなかったのに、後半は水を得た魚のように理屈を語りだすのも良かった。
新魔法少女の渚には、もっともっと活躍して欲しかったな^^
まどかは、相変わらず、優しさだけの存在であるのも可愛い。
一緒に行った女の子が帰りに、「他のメンバーが不幸なのに、まどかって、もともと、幸せな生活を送っているよね・・・」と呟いていたんだけど、それって、面白かった^^;
その、普通の幸福な女の子が、あんな天文学的な超魔法を願ったことに、この作品の素晴らしさがある。
そして、そのまどかとのささやかな交流の思い出に、生きることを賭けたほむらの純粋性(執念)も凄いものだ。
・・・今は満腹だが、5年後に、続編が出来るでしょう。
最後の戦い、描くんじゃないすかね。
PS.こちらも読んで下さい。美樹さやかのテーマがばっちりと描かれていますよ!!!
[『ショートカットの人魚姫/援交少女さやか☆レグナ(1)』(『魔法少女まどか☆マギカ』の2次創作)]
(2013/10/26)