『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[映画『脳男』を観た]

2013-02-10 08:45:53 | 物語の感想

☆全く予備知識なく、時間が合うのでふいに見た。

 タイトルが、狙っているようでいて「ダサい」と思った。

 私だったら、「データーベース」「異常蓄積記憶のみ」とか名付けるのになぁ、と思った。

 ただ、この脳男が、最終的には「脳男」ではなかったことが分かるので、それらのタイトル全てがミスディレクションか。

 ヒロイン・真梨子(という年齢でもないのだが^^;)が松雪泰子で、私は、その美しさに見惚れる。

 いい加齢をしている、と言うか、本当に美しい人は歳を経たままに美しい。

 物語は突然に猟奇犯罪の様を描いていく。

 私は、このブログでも何度も言及していると思うが、どうにも、身体を切断するようなサイコな事件が嫌いである。

 初っ端から、そんな展開で、私はげんなりしつつ、だが、その猟奇犯罪とともに連続爆破テロが起き、そのバス爆発シーンがあまりにも派手だったので驚いた。

 おお、なかなか気合の入った映画だなと思った。

 ちなみに、この、真梨子が乗り遅れた後に爆発したバスに乗っていた子供の一人が、黒焦げになって歩いて出てくるのだが、片手で、もう一方の腕を掴んでいて、なんか、つげ義春の「ネジ式」を思い出した。

 この構図は、後に、精神医療の医師である真梨子が更正させた男が、脳男の凝視に耐えられなくなってしたポーズと同じでもある。

 別に、そこに意味を見出すつもりもないが、ふと思った。

     

 物語上、キャラ立ちしているが、どうしても、脳男や、爆発事件犯人に比べて、すっごく影の薄い刑事を江口洋介が演じていて、格好いい人なのに勿体ないなと思った。

 その刑事の捜査で、爆発事件の犯人のアジトを突き止め、容疑者として捕らえられたのが、鈴木一郎(脳男=生田斗真)であった。

 凶悪な犯罪者で、その暴力衝動を、拘置所の中でも示し、廊下ですれ違った他の収容者に踊りかかり、目をくりぬく。

 そんな鈴木の精神鑑定を受けた真梨子は、鈴木の精神構造に真摯な興味を向けるのだった。

   

 取調べ・診察に対して、事件に関係しないことには素直に答える鈴木・・・、表情は無表情で、どうやら無痛症でもあるらしい。

 真梨子は、その鈴木に何らかの法則性みたいのを感じ、独自に調べ、そして、その過去を見つけるのだった。

 なかなか面白いのだが、ちょっと展開に粗や設定倒れも見える。

 例えば、脳男の誕生の経緯が大雑把だし、「脳男」となる以前の、この少年はどうやって生き永らえてきたのかの描写もない。

 うまい具合に、大自然の中でのロケの勢いで納得させる演出には感心した。

 また、原作では個性を発揮したであろう刑事や、その新米の相棒、真梨子の同僚(ナンちゃん似)や爆発処理のプロなどがおざなりだった。

 対して、出番は少ないが、真梨子の母親や、構成した少年、その母親、「脳男」の名付け親などは非常に印象が強烈で、どうにも、作品全体でのアンバランスを感じた。

 爆破量の多さもやり過ぎだろう、の印象だ^^;

 爆破テロの犯人は、脳男の静に対し、動の属性にあり、その少女(二階堂ふみ)の若さを考えるとあまりにもの膨大な「仕事量」に疑問も起こるのだが、まあ、ありかな。

 二階堂ふみが、その相棒に「臭い息 向けるんじゃねえ!」とか言ったら、その相棒が「許して、胃も治すから!」とか言うのが、そこまで脚本を練りこむなよ、と萎えた・・・。

   

 生田斗真は、美形だが、そもそもが「危ない顔」もしているので、<脳男>役は適役だった。

 前半は、ずーっと、救いようのない絶望感を感じた。

 だが、途中から、ティム・バートンが自作の主人公に寄せる「想い(異形の者の悲哀)」みたいのを、私も<脳男>に向けられるようになり、

 だからこそ、ラストシーンでの<脳男>の「表情」には、かなり胸のつかえが取れる思いだった^^

                                          (2013/02/10)

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2 コメント

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Unknown (ふじき78)
2013-03-17 23:51:39
印象の強い4人のうちの3人までが映画オリジナルキャラである事がイビツであるかもしれない。

真梨子の母親、更生した少年、その母親は映画オリジナルキャラです。江口洋介も原作ではもちっと厚いキャラです。
ふじき78さんへ♪ (ミッドナイト・蘭)
2013-03-21 00:24:58
>>真梨子の母親、更生した少年、その母親

映画の作り手の作り込みが、妙に、オリジナル面にも向かってしまい、展開の起伏が平均化されて、方向性を喪失したのでしょうか?

・・・なんで、少年を坊主にしたのだろう・・・?

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