☆ほとんど予備知識なく、派手なアクションを見れそうだったので、楽しみにして映画館に赴いた。
ハードボイルドな雰囲気漂うニューヨークを舞台にした、過去に傷を負うはみ出し者の刑事の物語だ。
一匹狼故に、ややマッチョながらも、探偵的な活動で捜査を続けている。
町には、ギャングやマフィアが跋扈し、
常に天候が崩れていて、映像的にスタイリッシュな暗色に統一されている。
それが、主人公マックスの心象を表わしているのは歴然。
演じるはマーク・ウォールバーグで、渋く演じている。
こうして、書いていくと、要素はやや月並みだが、面白そうだ。
・・・確かに、作品の構成は、面白そうな要素で満ちている。
しかし、それが何故か、作品自体の面白さと繋がらない。
何故か?
私は考えた。
この作品、どうやら、ゲーム作品の映画化らしく、その雰囲気をなまじっか踏襲しているので、
映画単体として観る者には物語への感情移入がしにくいのだと思われた。
何ちゅうかな・・・。
ゲームは、自分が能動的に参加するので、ある程度シチュエーションさえこしらえれば、後の感情は、プレイしている個々人の心で補完されるのである。
しかし、映画作品ならば、誰が見ても、映画文法的には納得できる答えを展開に内包していなくてはならない。
それは、物語全般を通した主人公の「悲しみ」といった一言で語れるものでなく、主人公の一挙手一投足に無限に内包されてなくてはならないものなのである。
この作品には、それが「微妙に」欠如している。
あくまでも、「微妙」なのである。
匙加減をうまく調節すれば、傑作にもなり得た作風なのであるが・・・。
◇
また、この物語では、ある精神高揚剤が麻薬的扱いでワルの間に浸透している。
その幻覚作用、…悪魔が飛び交う世界が、映像として表現されている。
観ている私は、当初、その悪魔が幻覚映像とは知らないので、最終的には、この悪魔がマックスと対決するのかと思って期待したのだが、物語の終盤で、その種明かしがされた時、非常に落胆した。
せっかくの豪勢な悪魔映像なのに、それがただのヤク中の頭に去来しているヴィジョンに過ぎないと分かったときは、シラけた・・・。
また、「ダイハード」並みの火薬量をアクションに用いながらも、その炎の量に見合う必然性あるアクションがないのも、私には解せなかった。
元が、ガンシューティングゲームらしく、そのガンアクションには力を入れているように思いつつ、その動きがスローモーションで強調されると、余計に分からないという倒錯・・・。
◇
お目当ての、オルガ・キュリレンコは、相変らず、美しい。
世界で一番ワンピースが似合う女だと思う。
(2009/04/19)
ハードボイルドな雰囲気漂うニューヨークを舞台にした、過去に傷を負うはみ出し者の刑事の物語だ。
一匹狼故に、ややマッチョながらも、探偵的な活動で捜査を続けている。
町には、ギャングやマフィアが跋扈し、
常に天候が崩れていて、映像的にスタイリッシュな暗色に統一されている。
それが、主人公マックスの心象を表わしているのは歴然。
演じるはマーク・ウォールバーグで、渋く演じている。
こうして、書いていくと、要素はやや月並みだが、面白そうだ。
・・・確かに、作品の構成は、面白そうな要素で満ちている。
しかし、それが何故か、作品自体の面白さと繋がらない。
何故か?
私は考えた。
この作品、どうやら、ゲーム作品の映画化らしく、その雰囲気をなまじっか踏襲しているので、
映画単体として観る者には物語への感情移入がしにくいのだと思われた。
何ちゅうかな・・・。
ゲームは、自分が能動的に参加するので、ある程度シチュエーションさえこしらえれば、後の感情は、プレイしている個々人の心で補完されるのである。
しかし、映画作品ならば、誰が見ても、映画文法的には納得できる答えを展開に内包していなくてはならない。
それは、物語全般を通した主人公の「悲しみ」といった一言で語れるものでなく、主人公の一挙手一投足に無限に内包されてなくてはならないものなのである。
この作品には、それが「微妙に」欠如している。
あくまでも、「微妙」なのである。
匙加減をうまく調節すれば、傑作にもなり得た作風なのであるが・・・。
◇
また、この物語では、ある精神高揚剤が麻薬的扱いでワルの間に浸透している。
その幻覚作用、…悪魔が飛び交う世界が、映像として表現されている。
観ている私は、当初、その悪魔が幻覚映像とは知らないので、最終的には、この悪魔がマックスと対決するのかと思って期待したのだが、物語の終盤で、その種明かしがされた時、非常に落胆した。
せっかくの豪勢な悪魔映像なのに、それがただのヤク中の頭に去来しているヴィジョンに過ぎないと分かったときは、シラけた・・・。
また、「ダイハード」並みの火薬量をアクションに用いながらも、その炎の量に見合う必然性あるアクションがないのも、私には解せなかった。
元が、ガンシューティングゲームらしく、そのガンアクションには力を入れているように思いつつ、その動きがスローモーションで強調されると、余計に分からないという倒錯・・・。
◇
お目当ての、オルガ・キュリレンコは、相変らず、美しい。
世界で一番ワンピースが似合う女だと思う。
(2009/04/19)
あと10分で開映です。敢えて読んでません。観たらまたきまーす。(笑)
臨場感あるコメント!
こういうの嬉しいです^^
観て来ましたよ。
>最終的には、この悪魔がマックスと対決するのかと思って期待したのだが
これこれ、私も途中からそう思って観てました。「なるほど、単なるドンパチモノじゃないんだな!」なんて思っていたんですよね。特に途中の軍人さんが化けるのかなと。
化けないまでも1%は不死身になるとか言ってたじゃないですか。どうやって倒すんだ?!って期待してたらねぇ・・・^^;
ヴァルキリーの映像は結構手間かかってると思うんですけど、それが単なる幻覚としか扱われてないのではもったいないです。
さて、後日レビューアップしますので、またそのときに。^^
実は、この映画を観ているとき、姪っ子の隣りの男が、変な奴で、上映中に何度も中座するのです。
で、ガラガラの館内なので、他の席に座ればいいのに、いちいち混雑している中央にみんなに迷惑をかけて戻ってくるのです。
4回目のとき、私は、怒って、「お前はみんなの迷惑だから、違うところに座れ!」と怒鳴りました。
若いひ弱なタイプでした。
でも、数ある映画からこの映画を観ているということは、このガンシューティングの映画の熱狂的なファンの可能性もあり、怒って遠くにやったのはいいのですが、上映後、キレて、姪っ子にナイフで踊りかかってくるようなことも想像できて、私は、字幕が流れてから姪っ子を伴い早々に退散しました。
で、その後に安心しつつ、「おっぱいバレー」を見たのでした。
その前の日は、ポイントカードの磁力が弱まって、ポイント加算の機械を故障させ、一悶着ありました^^;
で、例の女性支配人と対面しました。
あっちは気づいていませんでした^^;
色んなエピがあります^^;
それにしても災難でしたねぇ。
怒る気持ちは良く解りますし、その彼は解ってないかもですが、怒った方だってその時点で鑑賞中断して気持ち途切れちゃいますからね。
私はこの作品ではないですが『子供の情景』を観に行ったとき、大いびきで寝ている人がいまして。係員に注意されてました。^^;
岩波ホールという場所柄、かなり映画好きな人がくるものだと思っていたのでちょっと意外でしたよ。
その映画、良さそうですね。
観に行きたいですが、最近、都会に出るのが億劫で億劫で、
『チェ』の第一部を観た時、始まって一分で「グガー! グガー!」と寝た奴がいまして、前の男が叩いていました。
声で注意するのなら分かりますが、叩いていまして、これは「一種の傷害」ではないかと、見ている私はドキドキしました^^;
ただ、『マックス・ペイン』は、エンディングロールの後、エンディングがあったようなんですよね・・・。