ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

図書館の効用

2018年01月06日 18時19分59秒 | 本の中から
もう何年も本を買っていない。
もっぱら図書館で借りて済ませている。
もっぱらタダ読みして済ませている。

これに対して物凄く後ろめたさを感じていないわけではない。
作家・出版社・印刷会社・本屋・そして図書館
これらはみな一心同体、これらはみな「紙」で繋がっている。
ところが「紙」はあくまで情報の媒体でしかないのだ。
読者が求めているのは「紙」ではなく「中身」なのだ。

昔はは本を買っては本棚に並べてはそれを見て喜んでいた。
でも今では邪魔でしょうがない。
再読することはまずないから。
古本が価値を持つ時代はもう終わった。

かって本を整理しようと思い切って千冊近くも古本業者に持ち込んだ。
ところが全部で1000円にもならなかった。
とってもショックだった。
本の中身ではない、本が新しいかどうか汚れがないかどうか、昔の古本の店主と違って、
本をまともに読んでないような人間が査定する。
これがとってもショックだった。

今までとっても大切にしてきた本、それをゴミとして捨てる気には到底なれない。
読んでくれる人がいたらタダでいいからあげたいと思った。
でもそんな思いが千冊近くでわずか1000円?!
これだったらわざわざガソリン代を使って売りに行かなくても、ゴミとして捨てたらいいじゃない?・・・とは思わない?!
とは思わない。
だってみんな本の一つ一つに昔々の思い出が残っているんだよ。
タダでもいいから読んでほしい!

ところが本の中身ではなく外観、本が新しいか、きれいかどうか、だけで判断で決まる。
こんなことおかしいと思わない?

これからはもう「紙」を売ろうと思わない。
作家・出版社・印刷会社・本屋・図書館・そして何より読者。
情報の媒体産業はすべてそのうち間もなくつぶれる。
本だけじゃない、新聞紙という「紙」を売ってる暮らしている横柄な、自分たちが日本を支配している思っている新聞記者、
とりわけ朝日・毎日、こんな新聞社は間もなく潰れる。

それではどうしたらいいか?
媒体をなくして情報を売ること、情報を直接使用者に提供すること。
そうすると情報の消費者はこれからは個人で情報を蓄える必要がないことに、
本箱にいっぱい本を並べる必要がないことに、
CDやビデオをたくさん並べる必要がないことに、
(もう今ではそんなものを売っても2足3文なのだよ)
気づくだろう。
もう本自体には何の価値もないことに。

というわけでこれからは作家・出版社・印刷会社・本屋・図書館、
これからはどうしたらいいか?
紙を売るのでなく、
中身を売るためにはどうしたら、真面目に考えろ!
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ギリシャ人の物語

2018年01月06日 17時41分21秒 | 本の中から
塩野七生・著「ギリシャ人の物語」を読んだ。
あの膨大な「ローマ人の物語」と比べると、えっ、もう終わったの?という感じでいかにも短い。
それもこちらの感覚ではギリシャがマケドニアに征服されて古代ギリシャは終わった、という感じだけど、
この3巻の中にはアレクサンダーの征服、ヘレニズムまで含まれている。
純粋の古代ギリシャの物語というと2巻とちょっとしかない。
「ローマ人の物語」(全15巻)を大河小説とすると「ギリシャ人の物語」(全3巻)は中編小説。
ローマ帝国の歴史はおおよそ1200年。
古代ギリシャ歴史は(ヘレニズムを含めて)700年以上。
それで駆け足でギリシャを書いたという気がする。
ローマ帝国嫌い古代ギリシャ大好き人間いとってはとっても残念なことだ。
それはともあれ面白く読んだ。

塩野七生という人を知ったのは確か文藝春秋に連載されていたエッセーを読んでから。
とってもユーモアのある記事だったので興味を持った。
てっきり男かと思った。
ユーモアとは人を物事を正面だけでなく斜めから後ろから、違った角度で見ることから生まれると思っている。
そしてたいていの女性は人を物事を正面から見ない、別の発想をしない・・・という気がしている。
だからそこからはユーモアは生まれないと。
もちろんこれは個人的な感想で人さまざま、ユーモアのある女性もいるし、体育会の男・大脳が筋肉で硬直している目隠しをされ、ただまっすぐ走るだけの競馬馬みたいな男もいる。
しかしそれだけにユーモアのある女性には魅かれる。

とうわけでずいぶん昔からの塩野七生ファンなのだ。
そういうわけで本もたくさん買っている。
(いつも図書館でただ読みしているわけじゃないよ!)

ただ「ローマ人の物語」はものすごく気合を入れて書いた作品なのだろう、
それで残念ながらこの人の魅力、ユーモアが感じられない。
もうちょうと息抜きして書いたらもっと面白かったのになぁ~
しかしこの「ローマ人の物語」とってもいい作品だと思っているし、
ローマ帝国の歴史というとギボンの『ローマ帝国衰亡史』を誰でも思い浮かべるだろうけど、
それよりもこの「ローマ人の物語」のほうがずっといいと思っている。
毎年毎年ノーベル文学賞の候補にあがって毎年毎年落選している作家が日本にいるようだけど、
この人よりもよほどノーベル文学賞にふさわしい思っている。
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冬模様

2018年01月06日 17時35分33秒 | 田舎暮らし
朝は晴れてたけど午後からはいかにも冬模様の天気で空が重い。
木の枝をいっぱい焼こうと思ってたけど、
風も出て来たし、やめて果樹にぼかしをやった。

今月は木をいっぱい伐ろう!
伸び放題の笹もいっぱい伐ろう!
農閑期は忙しい!!
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