明日はひな祭り。
昔は女の子のお節句と言っていましたが、
今の時代に『女の子の…』なんて言ってはいけない言葉なのかもしれません。
私が子供の頃、実家は裕福ではなく…、
というよりもどちらかと言えば貧しい家庭でした。
それでも両親は、それゆえに子供に寂しい思いをさせないようにと
考えてくれていました。
おひな祭りの時もそうでした。
母が独身の頃に作った日本刺繡のお内裏様の額を飾ってくれました。
私が子供の当時でさえ、少し古くなっているように思えましたが、
私にとっては、とても好きな刺繡でした。
男雛と女雛が並んでいる立ち姿の刺繡でしたが、
男雛の服装や女雛の十二単の色、烏帽子や冠などの他、
笏(しゃく)や檜扇などは、今でも目に浮かんできます。
童謡に、赤い毛氈敷き詰めて…という歌詞があり、
その中に、あられ、菱餅、お白酒…という言葉が出てきます。
今の時代には、そんなものがスーパーでも売られていますが
私が子供の頃は、それらを買うゆとりがなかったことを感じていましたから、
それは歌の中のこと…と思っていました。
ただ、ちらし寿司は作ってくれました。
多くの具材が入っていたとは思えませんが、
母の手作りの淡いピンクのデンブや錦糸卵が載っていたことは
思い出すことができます。
すごいごちそうだと思えました。
友達の家庭とは全く違ったひな祭りでしたが、
私は、何とかできることだけでもしてやりたいと両親が思ってくれていることを
とても嬉しく感じていました。
『物』ではなく、『気持ち』…の大切さを、
両親がそうして教えてくれていたことに、今あらためて気づき
「ありがとう」と伝えたい…。
フクジュソウが並んで咲いていました。
昔は女の子のお節句と言っていましたが、
今の時代に『女の子の…』なんて言ってはいけない言葉なのかもしれません。
私が子供の頃、実家は裕福ではなく…、
というよりもどちらかと言えば貧しい家庭でした。
それでも両親は、それゆえに子供に寂しい思いをさせないようにと
考えてくれていました。
おひな祭りの時もそうでした。
母が独身の頃に作った日本刺繡のお内裏様の額を飾ってくれました。
私が子供の当時でさえ、少し古くなっているように思えましたが、
私にとっては、とても好きな刺繡でした。
男雛と女雛が並んでいる立ち姿の刺繡でしたが、
男雛の服装や女雛の十二単の色、烏帽子や冠などの他、
笏(しゃく)や檜扇などは、今でも目に浮かんできます。
童謡に、赤い毛氈敷き詰めて…という歌詞があり、
その中に、あられ、菱餅、お白酒…という言葉が出てきます。
今の時代には、そんなものがスーパーでも売られていますが
私が子供の頃は、それらを買うゆとりがなかったことを感じていましたから、
それは歌の中のこと…と思っていました。
ただ、ちらし寿司は作ってくれました。
多くの具材が入っていたとは思えませんが、
母の手作りの淡いピンクのデンブや錦糸卵が載っていたことは
思い出すことができます。
すごいごちそうだと思えました。
友達の家庭とは全く違ったひな祭りでしたが、
私は、何とかできることだけでもしてやりたいと両親が思ってくれていることを
とても嬉しく感じていました。
『物』ではなく、『気持ち』…の大切さを、
両親がそうして教えてくれていたことに、今あらためて気づき
「ありがとう」と伝えたい…。
フクジュソウが並んで咲いていました。