のらぼう菜

最近、お気に入りになってしまった野菜があります。
のらぼう菜です。

最近まで知らなかったのですが、ひと月ほど前、
所要があって、地元の人のお宅を訪ねたことがありました。
その時の帰り際に、「菜の花を採っているから、どうぞ持って帰ってください。」と
言われた所までは解ったのですが、
「…もあるから、これも入れておきましょう。」と言われたのです。
…が聞き取れなかったのですが、聞き返すことができないまま、
ビニール袋に入った菜の花と、別のビニール袋に入った菜花をいただき、
お暇をしたのです。

その日は菜の花を食べ、翌日に菜の花に似たもう一つの菜花を食べました。
菜の花に比べると癖がなく、甘みさえも感じて、とてもおいしかったのです。
そしてとうとう、名前がわからないまま、何日間のうちに食べ終えてしまったのでした。

ところが、先日のこと、いつも行くスーパーの入り口にある
地元の人が作っておられる野菜を販売しているコーナーで見かけたのです。
２０ｃｍほどの長さのあの野菜が、ビニール袋に入っていて、
『のらぼう』と書いてあったのです。

調べてみますと、新鮮なうちは雑味がなく、花茎が甘くて柔らかい。
そればかりか、ビタミンは小松菜の約２倍、食物繊維も多く、
油との相性が良いとも書いてありました。

バター炒めやマヨネーズなどにも合いますが、
一旦買うと、何度かに使える量ですので、
３日ほどの間、何やかや言いながら、のらぼうが続きます。

「おいしいから、続いてもいいよ。」と言ってくれる主人に感謝しています。
因みに今日は、朝食で３種類のキノコとのバター炒めに使い、
夕食では、豚肉と一緒に炒めて、お箸休めにいただきました。

この時期ならではのものですので、美味しい時にいただけるのが嬉しいですね。


　野良に生えることから、野良生え(のらばえ)が、のらぼうとなったと言われています。