2階のオフィスから、森の小道を歩いて下りて来られる人が見えました。
『あれ?』と思ったのは…。
この前お見かけしたのは今からひと月前、私達のお散歩コースでした。
その時は、左手に黄色い花を持ち、深めの帽子をかぶっておられました。
すれ違う時に、私達に声を掛けてこられたのです。
「あのね、5月に、さくらが亡くなりました。」
88歳のご主人と85歳のご婦人、そして愛犬のさくらちゃんとご一緒に
一年に何度か、我が家の近くにある別荘に来ておられるのです。
さくらちゃんのお散歩の途中に出会うこともあって、私達は「さくらちゃん、こんにちは。」と
ワンちゃんに話しかけて通り過ぎることも度々でした。
そんな時、私達が行き過ぎてから、「さくら、話しかけてもらって良かったね。」とご夫婦は決まって、
ワンちゃんに声を掛けておられたのです。
家族同様でありながら、語ることができないワンちゃんですが、ご夫婦の温かい愛情の中で
幸せに過ごしていることが見えるようで、とても印象的でした。
ひと月前に出会った時、ご婦人が言っておられました。
「さくらは糖尿病だったのですが、私が糖尿にさせてしまったんです。その日以来、
私は髪を染めるのをやめました。もう、真っ白になりました。」
そう言っておられたご婦人の目に光っていた深い悲しみの涙を、今も思い出すことができます。
今日、『あれ?』と思ったのは、そのご婦人が髪を黒っぽく染めておられたからです。
私はとても嬉しくて…、ちょっとだけ…、涙で目がうるんでしまいました。
よかった…。
お年を召してこられたご夫婦にとって、家族同様のペットが亡くなることがどれほど辛いことか…、
ましてや、ご自分が糖尿にさせてしまったと悔んでおられたのです。
お詫びの為にも、髪なんて染められない…とまで思っておられたご婦人。
でも、「おかあさん、真っ白な髪よりも黒い方が似合いますよ。」という天からのさくらちゃんの声が
おかあさんに届いたのでしょうね。
おかあさん、おかあさんが少しお元気になってこられたことや、可愛がってもらえたことを感謝して、
さくらちゃんが天国から見ていると思いますよ。
良かったですね。私も…、とても嬉しいです。
小紫式部が小さな実をつけました。
『あれ?』と思ったのは…。
この前お見かけしたのは今からひと月前、私達のお散歩コースでした。
その時は、左手に黄色い花を持ち、深めの帽子をかぶっておられました。
すれ違う時に、私達に声を掛けてこられたのです。
「あのね、5月に、さくらが亡くなりました。」
88歳のご主人と85歳のご婦人、そして愛犬のさくらちゃんとご一緒に
一年に何度か、我が家の近くにある別荘に来ておられるのです。
さくらちゃんのお散歩の途中に出会うこともあって、私達は「さくらちゃん、こんにちは。」と
ワンちゃんに話しかけて通り過ぎることも度々でした。
そんな時、私達が行き過ぎてから、「さくら、話しかけてもらって良かったね。」とご夫婦は決まって、
ワンちゃんに声を掛けておられたのです。
家族同様でありながら、語ることができないワンちゃんですが、ご夫婦の温かい愛情の中で
幸せに過ごしていることが見えるようで、とても印象的でした。
ひと月前に出会った時、ご婦人が言っておられました。
「さくらは糖尿病だったのですが、私が糖尿にさせてしまったんです。その日以来、
私は髪を染めるのをやめました。もう、真っ白になりました。」
そう言っておられたご婦人の目に光っていた深い悲しみの涙を、今も思い出すことができます。
今日、『あれ?』と思ったのは、そのご婦人が髪を黒っぽく染めておられたからです。
私はとても嬉しくて…、ちょっとだけ…、涙で目がうるんでしまいました。
よかった…。
お年を召してこられたご夫婦にとって、家族同様のペットが亡くなることがどれほど辛いことか…、
ましてや、ご自分が糖尿にさせてしまったと悔んでおられたのです。
お詫びの為にも、髪なんて染められない…とまで思っておられたご婦人。
でも、「おかあさん、真っ白な髪よりも黒い方が似合いますよ。」という天からのさくらちゃんの声が
おかあさんに届いたのでしょうね。
おかあさん、おかあさんが少しお元気になってこられたことや、可愛がってもらえたことを感謝して、
さくらちゃんが天国から見ていると思いますよ。
良かったですね。私も…、とても嬉しいです。
小紫式部が小さな実をつけました。