マキペディア(発行人・牧野紀之)

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程度、das Mass

2011年11月08日 | タ行
 ヘーゲルの論理学でのMassをどう訳すかは難しい。これまでの訳では「度量」「尺度」などがありますが、私にも決定訳はありません。「度」という語は入れたいと思います。「度」だけでもいいと思います。

  参考

 01、ここではModus(様態)は規定された意味を持っている。それがMass(程度)である。(大論理学第1巻338頁)

 02、一層展開され、一層反省された程度は必然である。(大論理学第1巻339頁)

 03、惑星の間の距離といった自然の経験的な数値を知ることは確かに大きな功績ではある。しかし、そういう数値から量規定の一般法則を導き出して、即ちその数値を何らかの法則の契機とし、程度の契機とすることでその経験的な性格を解消することは、はるかに偉大な功績である。(大論理学第1巻353頁)