あげず(上げず)
1、(連語)。日と日の間を置かないで。(学研「国語大辞典」)
2、用例
01、手紙と贈り物とが3日にあげず私のところにとどくのです(宇野「蔵の中」)
(学研より孫引き)
02、キャバクラ~に、8年前から週に3日とあげず通いつめるようになった。
(朝日、2008年03月29日。「愛の旅人」)
3、感想
問題と思ったのは2つあります。
第1は、「3日にあげず」か「3日とあげず」か、です。つまり助詞は「に」か「と」
かということで、あるいは両方ありかもしれません。もう少し用例を集めてみましょう。
第2は、元々これは事実上、頻度を表すことになっていると思いますから、02のように
「週に3日とあげず」と言うと、頻度表現が重複してしまって拙いのではないか、という
ことです。
「週に」と言ったら、「週に3日は通いつめた」くらいでしょう。
しかし、これも「週に3日は」と「通いつめた」が重複しています。「週に3日は通っ
た」か、ただ「通いつめた」で十分です。
要するに、この文は重複が3重になっていて、あまり好い文とは言えないと思います。