都立高校でタイムカードが先行導入されてから、いくつかの意見が新聞に出ています。教師の厳しい勤務状況が分かるから賛成だという意見に対して、タイムカードはそのようには使われておらず、出勤には厳しく退勤の記録はしなくていいと指示されている、という反論がありました(2002,9,10,朝日声欄)。
この方は、教師の仕事は勤務時間で計れるものではない、と主張しています。そしてこの夏、ご自分の前任校のクラブ合宿に参加した経験を出して、サービス残業をしても生徒が喜んでくれれば満足なのだ、と主張しています。これを読んで考えたことを書きます。
まず、前任校のクラブ合宿への参加は勤務とは無関係ですから、参考として出すのはおかしいと思います。
第2に、そもそも問題は個々の教師がどうかということではなくて、都立高校の教師の勤務規律が「全体として」乱れている、ということだと思います。しかも、この「乱れ」は都立高校の教師が「全体として」十分に熱心にその職責を果たしていないことの1例だということだと思います。
従って、まず、これらの事実確認が必要です。つまり、都立高校の教師が「全体として」十分に熱心にその職責を果たしていないという意見に賛成なのか反対なのかということです。
反対ならそう判断する根拠を挙げるといいと思います。学校教師、特に公立学校の教師は小学校から中学へ、更に高校へ、更に大学へと、上にいくほど不熱心になるという考えは、大多数の国民の考えだということを考慮して、十分に納得できる説明をしてほしいと思います。
賛成なら、その本当の原因はどこにあるのか、どうしたらいいか、タイムカードはその解決に資するのか、それ以外にどういう適切な方法があるのか、と論を進めればそれでいいと思います。
この方の考え方は感情的だと思います。こういう方が教師になっているということ自体が問題だと思います。 (メルマガ「教育の広場」2002年09月18日発行から転載)
この方は、教師の仕事は勤務時間で計れるものではない、と主張しています。そしてこの夏、ご自分の前任校のクラブ合宿に参加した経験を出して、サービス残業をしても生徒が喜んでくれれば満足なのだ、と主張しています。これを読んで考えたことを書きます。
まず、前任校のクラブ合宿への参加は勤務とは無関係ですから、参考として出すのはおかしいと思います。
第2に、そもそも問題は個々の教師がどうかということではなくて、都立高校の教師の勤務規律が「全体として」乱れている、ということだと思います。しかも、この「乱れ」は都立高校の教師が「全体として」十分に熱心にその職責を果たしていないことの1例だということだと思います。
従って、まず、これらの事実確認が必要です。つまり、都立高校の教師が「全体として」十分に熱心にその職責を果たしていないという意見に賛成なのか反対なのかということです。
反対ならそう判断する根拠を挙げるといいと思います。学校教師、特に公立学校の教師は小学校から中学へ、更に高校へ、更に大学へと、上にいくほど不熱心になるという考えは、大多数の国民の考えだということを考慮して、十分に納得できる説明をしてほしいと思います。
賛成なら、その本当の原因はどこにあるのか、どうしたらいいか、タイムカードはその解決に資するのか、それ以外にどういう適切な方法があるのか、と論を進めればそれでいいと思います。
この方の考え方は感情的だと思います。こういう方が教師になっているということ自体が問題だと思います。 (メルマガ「教育の広場」2002年09月18日発行から転載)