マキペディア(発行人・牧野紀之)

本当の百科事典を考える

立憲民主党の代表選、その2

2021年11月28日 | 読者へ
立憲民主党の代表戦(その2)

 まず前回書き残した事を一つ書きます。
 それは、私の聞き違いでなければ、逢坂さんが、党員に対して県知事選挙や市長選挙や町長選挙といったいわゆる「首長選挙」及びその下の議員選挙にドンドン出てゆくことを奨励する、という趣旨の発言をしていたことです。それはこの選挙運動及び当選後の活動で政治家としての力を伸ばすことができるからでしょう。
 私はこの考えに賛成です。逢坂さん自身北海道のニセコ町長を経験して、それがいかに有益だったかを知っているのでしょう。党員にそれをすすめるなら、その費用や万一落選した場合の保証はしっかり考えておくべきでしょうが。
 っつまり、私は「逢坂さんについて、党員教育にとっての機関紙の意義を知らない」と書きましたが、機関紙だけが党員教育の手段と見ていた限りで、私の批判は一一面の正しさしかなく、半分は不当な批判でした。この点でお詫びします。
 あえて補足するならば、党員は何らかの地域運動に加わって活動をしていることを前提し、その活動をしていない人はサポーターにとどめるべきだとおもいます。


 第二に取り上げたいことは、「新代表は共産党との関係で苦労するだろう」という枝野現代表の言葉です。これは26日付け

の朝日新聞の記事の中にありました。
 この問題、すなわち社会民主党系の政党といわゆる正当な共産党との関係はいかにあるべきか、という古くからの大問題につながります。
 理論的にはそうですが、、、実際的には日本だけの問題です。なぜなら、政権を握った共産党や労働党はどこでも独裁党に変質しまっているからです。
 この問題は好き嫌いの感情的な問題となることが多く、どちらの側もマルクス、エンゲルス及びレーニンにさかのぼっての議論はほとんどなく、「科学的」社会主義の「科学とはヘーゲルに由来する語なのに、それを研究して理解している人は皆無であるため、本当の話し合いになっていません。
 このはなしあいを可能にするためにも、まずしっかりした論争のできる機関紙を発行しなければならないでしょう。
 

立憲民主党の代表選挙

2021年11月23日 | 読者へ
   立憲民主党の代表選挙

 選挙で負けた立憲民主党で枝野代表の辞任によって空席となった代表の席をめぐって選挙戦が行われています。
 四氏が立候補しました。今日21日、それぞれの考えを聞く会がNHKで放映されました。
 その内容に入る前に、或る程度以上大きくなった組織でトップの後継者を決める方法には大きく分けて二つあるということを確認しておきましょう。すなわち去り行くトップが決めておく方法と前トップが去ってから残った人々が選挙などで決める方法です。どちらがよいかは一概には言えないと思います。ともかく、立民は後者を採ったということです。
 では私はこれら四氏の発言をどういう点で評価したかと言いますと、①立民の運動の全体をどの程度落ち着いてみているかであり、②全体の中の核心をどこにみているかであり、③
その核心の実現手段をどう具体的に構想しているか、の三点でした。
結論としては。逢坂氏が80~70点、小川氏が70~60点、他はそれ以下、です。
 逢坂さんは教育を核心と見ているようです。この教育を国民全体のそれ及び立民党員のそれと見ているなら一層よい。ただし具体策はまだ分かっていないようであり、政党における機関紙の決定的重要性にも言及していません。
 小川さんは今回の選挙では、党内での政策論争が弱かったので、それが国民に十分浸透しなかったという意見のようですが、彼にも機関紙の重要性は思いうかばなかったようです。

 誰がトップになるにせよ、35歳以下の党員を「青年部」に組織して、政党助成金を全額青年部に与えて、「立民週報」を発行させるとよいでしょう。私も投稿させてもらいます。

 お断り、その1
 注意してビデオで見たつもりですが、四氏の発言を誤解している部分がありましたらお許しください。

 お断り、その2
  11月22日の、昼にNHKラジオ第1放送で放送された「候補者討論会」をきいてもこの考えはかわりませんでした。