拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

シュッツのマタイでも岩が裂けていた

2017-11-21 08:53:00 | 音楽
バッハのマタイ受難曲の通唱会が終わったが、シュッツを歌う会で歌い繋いできたシュッツのマタイもいよいよ最終盤。ところで、最初にシュッツのマタイをつらーっと聴いたとき、あれ?エヴァンゲリストの歌詞に省略あり?と感じた。もちろん、バッハのマタイのように、エヴァンゲリストの間のアリアだとかコラールは一切ないからもともと簡素ではあるのだが、エヴァンゲリスト自体、なんだか足りない感じ。しかし、それは気のせいだった。なんでそう感じたかというと、バッハの方は、イエスが亡くなった後、「垂れ幕が裂け、地が揺れ、岩が裂ける」。ここんとこのエヴァンゲリストの音符が激烈で、まさに天地がひっくり返るような歌なのだが、シュッツの方は、そういった目に見えるような激烈な部分がなくてつらーっと進行して終わる。だから、省略されたように思えたのだが、いや、ちゃんと聴いてみると、たしかに「垂れ幕が裂け、地が揺れ、岩が裂け」ていた。もともとバッハに比べると、シュッツのエヴァンゲリストは音の幅が狭く、大体1オクターブの中に全部入っている。高い音もないから、フィッシャー・ディースカウがエヴァンゲリストを歌ったりしている。でも、本来そっちの方が難しんだろうな。あまり動きのないなかで物語を表現するわけだから。そう言えば、われわれのシュッツを歌う会も言ってみれば通唱会だった。だって、みんなでエヴァンゲリストを歌うんだから。で、つらつら歌ってきてようやく最後の方まできたのだが、反省。せっかく鈴木仁先生のお手本(CD)があるのに、ろくに聴かずに音を追うだけできてしまった。どうしよう。もう一回最初から歌ってみようか?今度はもちっとお手本を頼りにして。かようにゆるーい会なんです、私達は。でも、面白そうと思う方、大歓迎!因みに、ピッチは自慢。最初に一回音をとっただけで完全アカペラでも音をとりなおさずずっと維持できる(こともある(なんだそりゃ))。

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