人生、消去法
世捨て人のつぶやき




Koboにて。



この作品のことを私はてっきり荒木飛呂彦のデビュー作だと勘違いしていた(実際には『武装ポーカー』という作品だそうだ)。



1984/10/22から週刊少年ジャンプに連載(もう40年も前!1984年から40年遡ったら戦前になってしまう!時間の流れとはつらいなぁ)。



当時小学4年だった私は、どうやら1話か2話にあたりを散髪屋でリアルタイムで読んだようで、バオーが手から物体を溶かす液体を出すところは記憶のとおりだった。



スプラッターな描写は同時期の『北斗の拳』を思わせ、ある種のシンクロニシティを感じずにはいられない。



若書きということもあり、まだ洗練されていないところも見受けるが、たった1巻に収まる物語としては、うまくまとまっているのではないだろうか。



また、この作品の次の次に、いよいよ伝説の『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズが開始される。



正直、私はジョジョにはまったくついていけなかったクチなので、遅ればせながら、今後追いかけていきたいと思う。


 


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Kindleにて。



某ビジネス書ブログで見かけて衝動買いしたもの。



約1年2ヶ月ぶりのまともな読書(というかリハビリ。このくらいの軽薄さがいいかと愚考した)。



お下品なタイトルだが、原題は"How to Live on 24 Hours a Day" で、著者は小説なども書いた昔は有名だった方だそう。



本文と同じくらいの量の解説が付されており、結果的には解説のほうがためになった。



訳者の河合祥一郎氏は東大教授で、シェイクスピアがご専門。



現在、角川文庫にてシェイクスピアの新訳シリーズを刊行中とのこと(最近の文庫情勢には完全に疎くなってしまって、まったく知らなかった)。



解説には著者が文中で絶賛している、ウィリアム・ハズリット(1778-1830)のエッセイ「詩一般について」(原文で38ページにも及ぶ論考)の全訳(訳者によって、シェイクスピアの引用部分に親切な注がついている)と、同じく著者が言及しているオセアンの「セルマの詩」の夏目漱石訳(!)が付されており、まったく思いがけない形で見聞が広がった。



なお、訳者自身はハウツー本の類も自己啓発書も読まないそうで(おい!)、ご丁寧にも訳者の自分なりの時間管理術を解説の最後で披露してくれている。



まぁ、ご愛嬌。



で、著者についてWikipediaを見ると、過去の翻訳の一覧の中に『自分を最高に生きる』(原題:The Reasonable Life)渡部昇一訳 三笠書房 1983 というのがあって、大嫌いな渡部昇一が出てきて、アイヤーとなった。




閑話休題。



内容としては、解説でも指摘されている通り、ストア派の哲学が大きな影を落としている。



ということで、長らく積読だった『人生談義(上)』(エピクテトス)(岩波文庫 2020/12/15)に手を伸ばし、ちょろっと読み始めた次第。



ようやく、本が読めるまでに体調が回復したようだ。



このまま、回復基調が続きますように。



 


 

 


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年がまた開けてしまった。



言うまでもないことだが、元旦には能登半島を中心にした大地震があり、翌日には、羽田空港で飛行機の衝突事故という、これまたショッキングな出来事があった。



年々、年をとるごとに私の心は乱されやすくなり(情けないことだがそれは事実だ)、正月三が日は泣き暮らしていた。



思い返してみれば、私は阪神淡路大震災の被災者だった。



被災者だったのだが、当時の私はあらゆるものに対して心を閉ざしており、「面倒なことに巻き込まれたなぁ」という感想はあったものの、心理的にはいたって平板というか冷静さを保っていた。



それが変化を来たしたのは、東日本大震災においてだった。



津波に飲み込まれてゆく仙台の街並みに、なぜだか私の心は大いに乱れ、はらはらと涙が流れた。



もうこれ以上の動揺はないだろうと高をくくっていたら今回の震災が起こった。



わからないものなのはわかっているのだが、この私一人の短い人生の中で、三度も大震災を経験しようとは思ってもみなかった。



さて、前途多難な年初となった。



少しでも幸多き一年となりますようにと祈るしかない。



人間の小ささ、自分の非力さ。



祈ることを意味がないと嗤う向きもあるだろうが、そのような人は若いのだろう。



良き一年となりますように。


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