人生、消去法
世捨て人のつぶやき




7月だったか8月だったか、親戚から障害年金というものの存在を知らされ、一度申請してみては、ということになった。
なんでも、近所の人がうつ病でそれを受給しているそうだと聞いたとのことである。
うつ病で仕事をやめて地元に戻り、一時症状が軽快して仕事にはつくものの長続きせず、ふたつ目の仕事をやめてから、はや2年以上が過ぎても症状が良くならず、再就職できる見込みもない私には一筋の光明のように思えた。

8月末に初めて最寄りの年金事務所に行った。
道路に不案内なので、年老いた78歳の父に車を運転してもらい、連れて行ってもらった(情けない…)。
説明は受けたが、ハードルはかなり高いように思えた。

帰宅してネットで色々調べてみると、情報商材系のマニュアルがトップに来て、なにやら怪しげでもある。

しかし、調べを進めるうち、これは普通にやっていては無理だ、と思うようになり、父とも相談したが、怪しい情報商材系のマニュアルを購入することにした。
なんせ、グーグル先生のトップに来るんだから、信じようと。

結果的には、良心的な内容で、一安心はできたが、うつで集中力の低下している私には、100ページを超えるそのマニュアルを読みこなすのは、正直一苦労だった。

そして、2ヶ月ほど掛けて診断書やらの必要書類を揃え、2回目の年金事務所。
しかし、ここで壁にぶつかった。
「初診日」を証明しろと言われたのである。

私の場合、「事後重症」という区分なのだが、初診日はもう13,4年前のことで、証明できる受診カードなどはすべて捨ててしまっているし、医療費のレセプトも残っていなくて証明のしようがない。
当時かかっていた医者に電話しても、カルテは5年で廃棄しているので、情報は残っていないと言われた。
ただ、コンピューター上で初診日は残っていて、日付を教えてもらうことはできた。
しかし、それを証明する書類は出せないと拒絶されてしまった。

はて、どうしたものか…?

父と相談して、直接、大阪にあるその最初の病院に乗り込んで、書類を書いてもらえないか直談判しようということになった。
行く前は、はたして書いてもらえるだろうかと不安でいっぱいになったが、いざ行ってみると、問診票の診断で私が現在かなり悪い状態にあるということがわかったこともあってか、意外とすんなり書類に記入してもらうことができた。
これには本当にホッとした。

そして、昨日、3回目の年金事務所。
これまでの2回はどちらも事務的な対応の女性だったが、今回は同じ女性だが、年配のかなり人当たりのいい方で、親身になって対応してくださった。
おかげで3回目にしてようやく書類を受理してもらうことができた。
この3回目に担当してくださった女性には、もし審査が通ったらお礼の手紙を出そうと思っている。

審査結果が出るまでには3,4ヶ月かかると言われたので、年明けまでは待たなくてはならない。
人事は尽くした。あとは天に任せるしかない。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする




今朝、見た夢は、すでに亡くなっている母が生きていて、その母に暴力を振るうという内容のものだった。
今年に入って、私は母への恨みの感情を克服できたのではないかと考えていたので(<参照>母を許す「母に感謝する」)、これは以外な出来事だった。

今まで、起きている時に意識的に父や母への恨みの感情から、想像の中で暴力を振るう、もっと言えば、殺すようなことはしばしばあったのだが、夢のなかでこういう内容のものが出てきたのは初めてのことである。

夢のなかで母はうずくまった状態で、私の方に背を向けており、その母に向かって私はその頭や背中を殴りつけ、脇腹を蹴りあげたりしていた。
そして、同時に言葉で積年の恨みを口にしていた。

不思議と母は苦しむでもなく、ただじっとうずくまったまま耐えていた。

父は出てこなかった。

この夢は何を意味するのだろう?
やはり、母への恨みや怒りの感情は克服されていたのではなく、単に抑圧されていただけだったということだろうか。
そうなのだろう。
きっと、これは一生背負っていかなくてはならない性質のものなのだろう。

一方で、起床して、夢のなかであった恨みの感情を想起しようとしてもできない。
意識がはっきりしている状態では、もはや繰り返すたぐいのものでもないのだろう。
しかし、恨みと怒りの感情は完全には消えたわけではないのだから、これからも時々こうやって夢に顔を出すようになるのかも知れない。

重荷だなぁと感じると同時に、それがすでに私という人間のアイデンティティにまでなってしまっているのかもしれない。
もしそうだとすれば、背負っていかざるをえないのだろう。

しんどいが、仕方がない。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする


   記事一覧画像一覧読者一覧フォトチャンネル一覧