今日は朝の4時頃にいったん目が覚めて、そのあとで二度寝したのだが
そこで久々に奇妙な夢を見た。
中学時代の初恋(天地がひっくり返るような強烈なやつ ※1)の女の子と
ダイニングらしき部屋でテーブルを挟んでむきあって座っている。
歳はいまの私と同じように年をとっているようだ。
顔の表情とかははっきりとは見えない。
ただ、「あの子だ」と分かるというだけだ。
静かに向き合っていて、それとなく退屈な感じと落ち着いた感じが同居した、
不思議な空気に包まれている。
二人は同居しているようだが、結婚はしていない。
なんというか、「相棒」のような感じとでもいおうか。
特に会話はなく、見つめ合っているわけでもなく
なんか昼下がりか、3時のお茶してるみたいだ。
当然、中学生の頃のときめきのようなものはなく、
どちらかというと、それなりに生活に追われていると言うか
疲れというのではない、ある種の生活感みたいなものが漂っている。
それで、どちらからだったか分からないが
これからの生活についてみたいなことを少し相談しているようだった。
かつての彼女はとても活発で人懐っこく、はつらつとした女の子だったが
大人になって、相応の落ち着きのようなものを身につけて
とてもリラックスした様子に見える。
目が覚めてから、不思議に思ったのは、夢に彼女が出て来ることは今までにもほとんどなく
ひじょうに珍しい出来事だということだった。
出て来て欲しくても出て来てはくれない、そんな存在だったのだ。
目覚めが悪かったせいもあって(結局二度寝の目覚めは12時前だった)
ぼんやりそのことを忘れないように夢の記憶を反復していた。
そして、ふとなぜこんな夢を見たのだろうと考えて
万葉時代とか平安時代の和歌に歌われたように
ひょっとすると、彼女が私のことを思い出してくれたのではないかと思った。
(むかしの人は、夢に愛しい人が出てこないと、その人が自分のことを思っていないからだと考えた。だからその逆)
だって、そう考えると、私が彼女の夢をほとんど見ないということと整合性がつくからだ。
ま、むなしい想像だが・・・
なにはともあれ、この歳になってもいまだにこんなむかしのことに影響されるというのは
なんだかこっぱずかしいようでもあり、不思議な安堵感もある。
これまでの人生は、私の人生であり、これからもやはり私の人生であり続けるのだ。
それはおそらく誰にも邪魔できないことなのだろう。
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※1:好きな女の子は小学生の3年くらいから意識した子が何人かいたのだが、この中学のときのは、もうなんというか次元が違うと言うか、それまでのいいなと思う女の子への感情とはまったく違うもので、結局、「ああ、好きだったんだな」というのを自分で納得するまでにだいぶ時間が掛かった。本当に腑に落ちたのは高3くらいだったかな。
つきあいたいとかもうそういうのじゃなく、なんか崇め奉ってたって感じだった。
で、おそらくほんとの意味での初恋はこのときだったのだろうと自分では考えている。
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