数年ぶりに、これまで何度も読んできた『心の傷を癒すカウンセリング366日』(西尾和美)(講談社α文庫)を手に取った。
読むたびに、気に入ったフレーズに傍線をつけてきたのだが、今回パラパラとめくってみたら、ふと次のフレーズが目に飛び込んできた。
9月10日分のところにある。
他人を認める力のない人から、認められようとするのはやめましょう。
親が否定ばかりする環境に育った私には、この言葉は重い。
「ここがダメだ」、「あそこがダメだ」
そんな言葉ばかりにさらされて生きてきた。
そして、そんな中でも、できるだけいい子でいようとしてきた。
しかし、悲しいことだが、それは無駄なことなのだ。
努力の方向を変えなくてはいけない。
自分自身のためにも。
父は理性的に否定するタイプ。
母は感情的に否定するタイプ。
情理両面から責め立てられながら、私は生きてきた。
母が亡くなったあとも、母の私を否定する言葉は私の中に残り続けている。
もう、母はいないのに。
母の否定の言葉はいつまでも私の中にこだまする。
他人を認める力のない人から、認められようとするのはやめましょう。
早くそうなりたいものだ…。