人生、消去法
世捨て人のつぶやき




結局はこうなんだろう、結局はね。

 「君を信用しているよ」
 この簡単なひと言が、子どもをブランドいらずで幸せに生きられる「自分力のある人間」にしてくれる。


これは、いままでにも思い知らされてきたことだ。
モリッシーは歌う(アルバム「マルアジャスティッド」(=社会不適応者)の"He Cried"で)。

I need you キミが必要なんだ
simple words 素朴な言葉
But the words which had never been heard by the soul でも、死ぬほど石を投げつけられ、今なお生きながらえているその男は
Stoned to death, but still living かつて一度もその言葉を耳にしたことがなかった

So,he frozed where he stood だから、彼はその場で立ち尽くし
And he looked ,and he looked to the ground 足もとを見つめ
And he cried,he cried... 彼は泣いた。泣いたんだ・・・


たった一つの他者からの承認、それを巡って悲劇は繰り返される。

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『非属の才能』(光文社新書)

ひさびさに、今日は新書をまとめ買いした。
その中の1冊が上記のもの。

ま、ちょっとオナニスティックだなと敬遠していたのだが、たまにはね、ということで購入。

ところが50ページも行かないうちにやっぱりそうかと思わされるはめに・・・

たったひと言が人生を変える
 これについては、「勝手に決めた心の師を自分だけの理解者にするといい」という話なのだが、本当はもうひとり、僕の自信を決定づけてくれた人がいる。
 それは母方の祖母だ。
 祖母は中学生だった僕に、「みんなはいろいろ言うと思うけど、おばあちゃんは玲ちゃんは漫画家になれると思うよ」と言ってくれたのだ。
 たった一度の発言だったけれど、この言葉が僕のいまも続く自信の根拠になっている。
 よく考えると、この言葉は祖母個人の意見だ。
 世の中の(群れの)モノサシは関係なく、「わたしはこう思う」という、どこにも属さない自分自身の言葉である。
『フォレスト・ガンプ』という実話をもとにした映画のなかで、聡明な頭脳を持たずに生まれてきた主人公のガンプが常に自分自身を見失わずにいられたのは、「人がどう言おうと、私はあなたを認めています」と言ってくれた母の言葉があったおかげだろう。
 幸運なことに僕は、そんな言葉を早い時期に祖母からもらっていたのだ。
 会ったこともない大偉人を勝手に心の師にすることはできても、こればかりは運だと言わざるを得ない。


著者自らが言ってしまっているが、ここで言われる「運」こそが人の人生において重きをなすのである。
そして、幸運にもこの幸運に見舞われた著者のようなひとは幸せになれるのだろうし、そうでない人はかなり過酷な道を歩まざるをえないと言わざるを得ないだろう。

私には、そんな言葉をくれる祖母も(母方の祖母はいまでいう認知症で私が誰かわかっていなかったし、そんな祖母に何度も会わされ続けた。父方の祖母はそんなことはなかったが、むしろ自らを肯定してほしいと私に要求していたように思う)、母も(どこまでも私に否定的言辞を投げつける存在だった、というか今でもそうか。縁は切ったが)、父も(まっとうな批評ではあるのだが、その実どうしようもないことを非難し続ける)誰ひとりとしていはしなかった。

もう答えは明らかだろう。

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