香彩日記

一筆入魂!今の思いを『書』に込めて。

2021作品作り納め〜百家繚乱展出品作

2021年12月28日 21時52分30秒 | 展覧会ご案内・訪問

今年最後の作品作りは、年明けに参加する展覧会作品。
この中から展示用2枚と差し替え用1枚の計3枚、出品しました。

展覧会は、「百家繚乱展 紙漉き師・田村正と112人のアーティスト展」。
田村師匠の漉いたA5版の和紙を使用して、制作した作品を展示するというものです。

送っていただいた和紙に、マーブリングしたり、色を塗ったり、金銀や色を混ぜて書いてみたり、天井から吊るす展示と聞いて飛ぶものにこだわってみたり、いろいろ試しながら閃書(せんしょ・ひらめきしょ)を楽しみました。(思うように書けなくて苦しみもしましたが😅

百家繚乱展は、下北沢のバー・ラストチャンスで、
会期は、2022年1月5日〜31日(火曜日定休)
通常、18時~26時ですが、1月からは12時開店になり、閉店時間はその日によって変動するそうです。また、オミクロン株の感染拡大で、東京都から新たに要請が出た場合は営業時間を変更するそうです。



様々な分野の112名の作家さんたちの作品は、見応えあると思います。


久々に、絵を描く娘と一緒に参加します。

今年もあとわずか。
あっという間の1年でした。
私事として一番大きなことは、昨年の鎖骨骨折時に骨を繋げるために入れたプレートやネジを外す手術をしたことです。
手術で多少神経が傷ついているので、まだ痛みがありますが、自分でマッサージしながら、気長に付き合って行こうと思います。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

良いお年をお迎えください。
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丘の上の賢人~最近読んだ小説から

2021年12月27日 12時08分29秒 | 本(紹介・レビュー感想)
     


原田マハさんの小説『旅屋おかえり』の札幌・小樽編『丘の上の賢人』を読みました。

     
売れないタレント「おかえり」こと丘えりかは、依頼人に代わって旅をする「旅の代理人」。
『丘の上の賢人』は、連載小説だった『旅屋おかえり』の未収録分だそうです。「旅の代理人」になったエピソードにも触れているので、忘れかけていた「旅屋おかえり」の細かな部分を思い出しました。
明るくて人情家でちょっと天然ボケもある「おかえり」に、笑みがこぼれたり、感動したり、『丘の上の賢人』も素敵なお話でした。
でも、この愛すべきキャラクター「おかえり」が何故売れないのか不思議です😄 

『丘の上の賢人』は、本編のほかに、原田マハさんが札幌・帯広の旅を綴ったエッセイ『フーテンのマハSP 旅すれば 乳濃いし』、礼文島出身の「おかえり」がタレントになるきっかけとなった高校時代のエピソード『おかえりの島~旅やおかえり』の漫画も載っていて、北海道がテーマになっています。

 
 
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落款印2種

2021年12月25日 22時59分08秒 | 篆刻
     

八分(2.4cm角)白文印と三分(9mm角)一文字白文印です。



以前、書作品作りのアドバイスをしていただいた先生からのご依頼で、生徒さんたちの落款印をお作りしました。

お役立ていただけますように。ありがとうございました。

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ハケンアニメ〜最近読んだ小説から

2021年12月22日 16時26分43秒 | 本(紹介・レビュー感想)
     

アニメ業界の舞台裏が描かれた辻村深月さんの小説「ハケンアニメ!」読みました。
     
映画化されるということで、本の表紙も映画バージョンですが、この下に通常の表紙がありました。
     
アニメは書けないので、見出しの書は映画バージョンの表紙の文字を真似て、彩液で書きました。

頂点を目指し競い合う2本のアニメ制作を柱に、時間に追われる過酷な現場がプロヂューサーや監督、アニメーターそれぞれの目線で語られ、辻村深月さんならではの展開に、どんどん引き込まれていきました。

映画版はどんなふうになるのか興味深いです。

文庫版特別篇として、本編につながる登場人物のエピソードも、なるほど~と思いました。

2022.5.31追記:昨日、映画「ハケンアニメ」観てきました!感動的な場面も多かったし、映画ならではの表現もあって面白かったです!でもやっぱり、小説も読んでほしいです😊 
来場者に配られた記念はがきです!

 
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落款印3種

2021年12月16日 12時56分48秒 | 篆刻
     

仮名作品用にご依頼いただいた白文の変形印と朱文の変形印の大小です。


大きい印2顆は条幅用で、白文の円形は1.8cm角の石を削り、朱分の楕円形は1.2×2.4cmの石を削って形を作りました。小さい印は縦1.2cm位の楕円の石を使用しました。

以前、講師をしている書友を通して、6mm角の仮名用小印をお作りした方からのご依頼で、拙ブログをご覧になって、ご注文くださいました 😊 

様々な作品作りにお役立ていただけたら幸いです。

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白文小印2種

2021年12月15日 09時20分37秒 | 篆刻
      

白文の1文字印です。
UPが遅れましたが、先月末にお作りした落款印2点です。

左は先にお作りした6mm角、右は8mm角の石で作った花形印です。

どちらも以前ご注文くださった方からご依頼いただきました。
嬉しい限りです😊 

ご活用いただけましたら幸いです!ありがとうございました。

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愛なき世界〜最近読んだ小説から

2021年12月14日 11時57分03秒 | 本(紹介・レビュー感想)
     

「愛なき世界」は、本屋大賞ノミネート作で日本植物学会賞特別賞受賞作の三浦しをんさんの小説です。


「愛なき世界」とはなんだろう?と思ったら、「愛」という概念を持たない「植物の世界」のことでした。

洋食屋の見習い藤丸くんは、恋愛や結婚に全く興味のない院生・本村紗英に恋をします。
そして、植物の研究に没頭する本村を、藤丸君は理解し、植物学に興味を持ちます。

専門的な話にはついていけなくなりそうですが、へえ~と藤丸くんと一緒に学んだりもしました。
服のセンスが独特の本村に対する藤丸くんの突っ込みに、居合わせた研究室のメンバーが噴き出す場面では、つられて大笑いしてしまいました。

研究者たちは、愛のない研究対象の植物を限りなく愛し、藤丸くんをはじめ洋食屋の店主や常連さん達など登場人物みんな愛すべき人達です。
内容は人間味あふれる「愛ある世界」でした。

上下巻とも巻末に「藤丸くんに伝われ 植物学入門」と題して、登場する植物や実験器具、専門用語の解説付きです。

本の紹介ブログでは、見出しに表紙を真似た書を書いて載せていますが、今回は丁度良い便箋があったので、それに書きました。

 
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国立大学通りの黄葉

2021年12月13日 16時49分30秒 | 立川・国立・国分寺情報
     

今年も余すところ2週間余りとなり、国立の大学通りのイチョウ並木の黄葉も終盤ですが、日を浴びてキラキラ光る葉をつけた木もありました。
見出しの書は、この木の雰囲気で、彩煙墨を磨った中に金粉を混ぜて書いた「銀杏」です。

国立駅から1キロ先の歩道橋からの眺めは、枯れ木が目立ちます。

黄葉のピークは、12月初めころだったようです。
その頃に撮ったのがコチラです↓

駅の近くの銀杏の木には、クリスマスのイルミネーションが施されています。
12月3日撮影

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干し柿

2021年12月12日 15時18分50秒 | その他いろいろ

干し柿用の渋柿4個入を主人が間違えて買ってきたので、干し柿づくりに初挑戦しました。
主人は、食べてみるまで気づかなかったそうで、4分の1に切って口に入れた途端、あまりの渋さにビックリしたそうです😅 

そんなわけで、干し柿にしたのは3個と2分の1個と4分の1個です。
ネットで作り方を調べて、下ごしらえして沸騰したお湯にくぐらせた渋柿を干しましたが、その日は雨だったので部屋干ししました。

そして、翌日からベランダへ!

見出しの書は、物干し竿にぶら下げて、お日様いっぱい浴びている姿を書きました。

雨の日以外は、夜も外にぶら下げたままにして、3週間出来上がるのを待ちました。
4分の1個と2分の1個はカチカチになってしまったので、早めに外していただきました😋  右側が本日、外す直前の画像です。

紐を外してお皿に盛って、さっそくいただきました~♪
初めてにしては美味しくできました!

実は、皮をむいたり紐をつけたり、面倒な工程を買って出たのは主人で、来年は4袋16個やってみよう!と今から張り切っております😄 

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ヨウムの羽で書いた篆書の「鳥」

2021年12月09日 17時09分36秒 | みんなで書道を楽しむ

立川の『紙匠 雅』で、店主の吉田さんの手作りのヨウムの羽の筆で書かせていただきました。

ヨウムの羽の筆は、常連さんが飼っているヨウムから抜け落ちた羽をいただいて作ったそうです。

ヨウムと言えば、拙ブログで何度か紹介した御岳山(みたけさん)の駒鳥売店のギンちゃん。
50年くらい生きる、おしゃべりが上手な賢い鳥です。

ヨウムの羽で書けるなんて感激!何を書こう?さんざん迷って、以前ギンちゃん風に書いた篆書の「鳥」に決めました。

見出しに載せたのは2枚目です。
1枚目はコチラ↓
弾力のある硬めの羽に翻弄されながら、筆を立てて慎重かつ迷いながら書いたので、羽の部分が単調になりました。
2枚目は、体を使って俯仰法で思い切って書いてみました。

書き終わった後、吉田さんが「龍がいる!」と言うので、見てみたら、1画目の書き出しがどちらも「龍」の頭のようになっていました!
アップにすると↓

左が1枚目で、口を開けた龍の後ろ姿に見えます。右側の2枚目は、龍の横顔のようで、なんと偶然「目」もありました!

店内にぶら下げて乾かしてもらっているところをパチリ♪
1枚はそのまま飾っていただいています。

墨はなんとお酒入りでした。店内では、いろいろなお水やお酒を入れて実験書道もしているそうです。

思いがけず、とっても良い経験をさせていただきました!楽しかった~感謝😊 
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