香彩日記

一筆入魂!今の思いを『書』に込めて。

玉川宗則さんの落款印

2020年11月25日 13時29分08秒 | 篆刻


紙匠「雅」の店主 吉田さんのご紹介で、画家の玉川宗則さんの印をお作りしました。
2cm角の朱文印「宗則」さんです。
水墨画のようなものを描きはじめたそうで、その作品用の落款印です。

玉川さんには何度かお目にかかったことがあり、作品も拝見しているので、ご希望は、そのイメージで自由に作ってほしいとのことでした。

玉川さんの作品は、紙匠「雅」さんの向かいの立川駅地下道にも描かれています。
電車に乗った可愛いネコや動物たちが描かれ、玉川さん独自の作品です。

印を作る時は、まず5~6冊の字書から文字を選びますが、今回は「則」の金文が玉川さんのネコの絵のイメージにピッタリだったので、字体は金文にすぐ決まりました。

ブログUPのご了承をいただいた折に、できれば印を押した作品も載せたいとお願いしたところ、さっそく画像を送ってくださいました。
墨で描かれたネコちゃんたちの水墨画は、玉川さんならではの表現!
押印していただけて、嬉しい限りです♪ありがとうございました!

印袴(印のキャップ)は、紙匠「雅」さんの千代紙と赤い和紙を使用しました。
紙匠「雅」さんにもいつもながらお世話になりました(^^)/
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2021年 参考年賀状

2020年11月24日 21時03分19秒 | 講師のお仕事

本日は、講師をしている書道サークル。
来年2021年の年賀状の参考にいろいろ書いて、持っていきました。
見出し画像は、サークルの教室の黒板に貼ったものです。

年賀状は、昨日、思い立って慌てて制作しました。
まずは、皆様にお配りする資料作り。
コロナの影響で、シニア講座がお休みなので、資料作りは久しぶり。
来年は「うし年」なので、いろいろな書体の「丑」や「牛」の篆書体(金文)、干支の「辛丑」や賀詞を字書から集字して参考手本を作りました。
毎年作るので、賀詞は同じものを選ばないように気をつけました。

そして、この資料の文字を使った年賀状作り。

「丑」は、顔真卿の楷書と隷書を使いました。
隷書はこちら↓
黄土色に見えるのは、金色の筆ペンです。左下は、そのペンで富士山を書いて、集字した「迎春」を参考に書きました。

「丑」の楷書と「賀正」の集字はこちら↓

墨と落款だけでは寂しいので、百均の千代紙風折り紙を切って貼りました。

「謹賀新年」の集字を参考に書いたのはこちら↓
左側は、後から薄墨で金文の「牛」を書いてみました。

「寿」は、自宅にあった赤い紙を利用しました↓
右側は、トレーシングペーパーに書いた「寿」を赤い紙の裏に、貼ってはがせる糊でくっつけて、はさみとカッターで切り取って貼り付けました。
空間がありすぎたので、下に千代紙を貼りました。

金色の筆ペンを使っていたら、ひらがなの「うし」が閃いたので、こんな感じで書きました↓
右側は、千代紙の柄を切り取って貼りました。やはり本物の千代紙は重厚です。失敗が怖くてカットするのは勇気が入るので、百均ので、まず試してみたのは正解かも。

この千代紙は、立川の紙匠「雅」さんで見つけた折り紙サイズ(20枚入り)の1枚。印袴(印のキャップ)用に購入して、作ったのはこちら↓
2顆連結にしたのは、漢字用の姓名印と雅号印のセットです。
「寿」に使った千代紙でも印袴を作りました。その印は、また後日紹介させていただきます。

プライベート用の年賀状もそろそろ考えなくては。
どんなのにしようかなあ。

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万歳

2020年11月21日 15時45分03秒 | その他いろいろ
     

左鎖骨遠位端骨折&手術から5ヶ月経ちました。
1カ月おきに、レントゲン撮って診察してもらっていましたが、先日、先生から「骨は完全にくっついたので終了でいいですよ!」と言ってもらえました♪

コロナの感染者が増える中、総合病院に通うのは心配だったので、診察の間隔をあけてもらえないか頼もうと思っていた矢先の思わぬ展開に、心の中で「バンザーイ!」と叫びました。
しかも、先月から急に整形外科の患者さんが増え、この日は2時間以上待たされていたので、もう来なくていいと思うと、喜びもひとしおでした。

まだ完全に痛みがなくなったわけではなく、リュックサックも背負えないので、山に行くのはまだ先。(^-^;
気になるようなら、金属を外すという選択がありますが、また切らないとならないので、できれば避けたい。。

なので、違和感が少しでもなくなるように、自分なりのリハビリは続けていこうと思います。


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1cm角朱文変形印

2020年11月19日 18時56分33秒 | 篆刻

ブログにコメントくださった方からご依頼いただき、お作りしました。

1cm角の印材(石)で形を作った変形印です。


欠けのあるアンティークな雰囲気がご希望でしたので、画像をお送りしながら、欠けを増やしました。
はじめはコレ↓
次はコレに少し欠けを付けて↓
もう少し欠けても良いとのことで、出来上がりがコチラ↓
比べると欠けがある方が数段良く見えます!

絵手紙などの遊印に使用されるそうです。
ご活用いただけますように(^^)/

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金文風 8分白文印

2020年11月11日 14時24分48秒 | 篆刻

2.4cm角の漢字用落款印です。

ご希望のイメージは、「金文や甲骨文のような絵画的な象形文字で、丸みのある かわいくて あたたかい雰囲気」ということでしたので、思いつくまま6種類の印稿を書いて、画像をメールでお送りして選んでいただきました↓


そして、選んでいただいた3番の印稿をもとにお作りしました。
はじめにお送りした出来上がりの印影画像はこちら↓


修正点などをお聞きしたところ、どこかに少しだけ欠けたようなところを入れてほしいということでしたので、辺縁などに、所々欠けを作ってOKいただきました↓


ブログにメッセージをいただいたのが始まりで、今年3回目のご依頼でした。

それぞれの印が、様々な作品作りのお役に立てましたら嬉しいです。


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