尾形修一の紫陽花(あじさい)通信

教員免許更新制に反対して2011年3月、都立高教員を退職。教育や政治、映画や本を中心に思うことを発信していきます。

3月の奥日光はまだ真冬ー異常に水量がない華厳の滝

2024年03月15日 22時37分58秒 | 旅行(日光)
 突然また奥日光へ旅行。そろそろどこかへ行きたいな、できたら暖かい方が良いなと思いつつ、なにかと用事が立て込んでいた。ところが最近定宿にしている休暇村日光湯元に安いプランがあると気付いて、急に行く気になった。今の日光は外国人観光客の方が多い感じだった。行って判ったけど、確かにこの時期の日光には日本人客が少ない理由がある。年度末の平日だから現役世代は行きにくいに決まってるが、それだけではない。日光杉並木や世界遺産寺社に立ち並ぶ杉の大木が茶色くなって花粉を出している(と思う。)まあ我ら夫婦は花粉症に縁がないので、この時期でも行けるのである。

 今回は特急スペ-シア(新型のスペ-シアXじゃなく)で行って、そこからバスで行動。奥日光は今も寒い時期で地吹雪や路面凍結が心配。宿泊客は乗降自由のフリーパスが半額になる(3月いっぱい)。湯元温泉までのフリーパス3500円が1750円になるのである。寝ててもいいから冬はバスが安心。車で回ると駐車場がちゃんとある場所に入ってしまう。駅前からすぐ乗るのではなく、裏通りを歩いたので、1日目も2日目も今まで知らなかった店でお昼を食べて面白かった。

 東武日光駅からいろは坂あたりまでは道には雪がなかったが、いろは坂の途中から道に雪が積もっている。中禅寺バスターミナルで下りてみると、北風が吹いて寒い寒い。こんなに寒いのか。宿に着く頃には粉雪舞い散る天気になってしまった。宿から見た外の風景を撮ったのが下の1枚目。2枚目は宿だが、完全に真冬じゃないか。3枚目は近くにある奥日光小西ホテル。大きなつららが凄い。少し周辺をハイキングしようかと思ってたけど、考えが甘かった。冬用の装備をしてない限り無理である。
  
 今回は久しぶりに華厳の滝の真ん前までエレベーターで行ってみた。もう何度も行ってるし、駐車場が有料だから車で行動するときは通り過ぎてしまう。今回行ったのは、歴史的に水量が少ないという話を聞いていたからである。行くまでの道は雪掻きされて歩けるが、雪は横に山となっている。男体山が晴れて良く見えた。
 
 華厳の滝が見えてくるが、確かに遠くから見ると「何このチョロチョロ流れてるヤツ」という感じ。外国人客はこういうものと思うのか、喜んで皆写真を撮っている。実は華厳の滝の水量は管理されていて、中禅寺湖の水が滝になっている。今年は例年にない暖冬で雪が少なく、中禅寺湖の水位自体が見たことないほど低くなっていた。その結果、華厳の滝はまあ一応あるという程度になってしまった。2011年に行ったときは雨台風直後で、毎秒60トンと異常に豊かな水量だった。今回は0.3トンというけど、多分もっと少ない。比べてみるとよく判るだろう。(逆光で見にくいけど。)空は快晴なんだけど。
(2011年)(2024年)
 その前になるが、駅から裏通りを歩いて、面白そうなお店があれば食べたいと思っていた。いつもは通らない裏道はこんな感じなのか。あちこちに神社やお寺があるのも日光らしい。結局は東照宮への参道に出て、「弦庵」という手打ちそばに入った。何組かいた客のほとんどは「日光ゆば蕎麦」か「日光ゆばせいろ」を頼んでいたようだが、つい他で食べられないと思って「グリーンカレーそば」を注文してしまった。ま、おいしいんだけど、合うかどうかは…? 世界の弦楽器が壁際に並んでる店だった。
  
 宿の休暇村はやはり過ごしやすい。布団もエアーになったし、デザートやコーヒーを部屋に持ち帰ってもいいという。(持ってかないけど。)お風呂も緑色の大浴場と白色の露天風呂にじっくり浸かるとうれしい。2日目は早めに町まで下りてしまうことにして、実は行ったことがない「憾満ヶ淵」(かんまんがふち)を歩いた。「裏見の滝入口」でバスを降りて、小学校を過ぎると「大日堂跡」に出た。この辺の案内板を読むと、どれも「明治35年の大洪水で流され」と出ている。1902年にスゴイ洪水があったらしい。昔はそこに「大日堂」という施設があって、日光に来た明治天皇が立ち寄ったとか。庭園もあって美しい名所だったという。
  
 普通は神橋方向から行くことが多いと思うが、今回は逆コース。少し歩くと、大谷川(だいやがわ)の流れる渓谷「憾満ヶ淵」である。地蔵が並んでいて、何体あるか数えるたびに違うとかで「化け地蔵」と言われる。半ばあたりに「霊庇閣」(れいひかく)がある。対岸の不動明王石像を供養する護摩壇だったというが、これも洪水で流され1971年に再建された。
   
 渓流から離れて大通りに出ると、金谷ホテル歴史館付近だった。そこのレストランも美味しいが何度も行ってる。そのちょっと先にピザ屋があると、前日に気付いた。ナポリピッツァの店(リンネ)で、大きな窯で焼いているのが見える。一人で焼いてて時間がかかると断りが出ている。なかなか美味しかった。そこから駅に戻って、電車まで時間があるので「明治の館」のケーキショップで一休み。あることは知っていたが、売店だけだと思っていた。しかし、2階で食べることも出来る。喫茶メニューだけだが、明治の館の有名なチーズケーキを楽しめる。案外人がいないし、駅を見下ろせて穴場だなと思った。
  

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