~こころに吹く風~

1952年生まれの みよです。
人生の花野に遊びたい。
心躍ることも心塞ぐことも綴ります。

36日目 オステーロ(巡礼宿)Roma 11/3

2019年07月16日 | イタリア巡礼路を辿る旅(Via Francigena)
バチカンで巡礼証明書を手に入れて、へとへとで川沿いを巡礼宿に向かいました。










ヘトヘトだったけど、自分の汗の匂いが気になって、休むことなくシャワーと洗濯。
食事の前に、夜7時半から洗足式がありました。(写真撮り損ね)
(洗足式(せんぞくしき)とは、最後の晩餐のとき、イエス・キリストが弟子たちの足を洗い、「主であり、師であるわたしがあなたがたの足を洗ったのだから、あなたがたも互いに足を洗い合わなければならない。」(ヨハネによる福音書13:1-17、新共同訳聖書)と命じた聖句により、足を洗うキリスト教の儀式。)Wikipediaより
儀式用のケープを羽織ったオスピタレイロが白い琺瑯のポットのお湯を足にかけ、タオルで拭いて、足の甲にキスをしてくれます。
式が終わると食事。リゾット、キャベツとソーセージの煮たの、サラダ、パイナップル。そしてたっぷりのワインとレモンのお酒。私は飲めないんだけど、少しだけいただきました。
この日の巡礼者はオランダ、スペイン、イタリア(ジェノバ、イブレアのカップル)、私たち二人の計7人。
10時頃までみんなでわいわいお喋りしました。
一日40km歩くという、あのスペイン人のイグナチオもいます。追い抜いた筈の私たちが先に宿に着いていて驚いたと、前日の出来事を面白おかしく座を盛り上げてくれました。
私とイグナチオは同い年で握手。R子は74才、スーパーウーマンともてはやされていました。

オランダの青年は旅の前半で二人の日本人青年と一緒に歩いたのだそうです。
そして日本の朝食をご馳走してもらったのですって。ごはんとワカメのみそ汁と焼き魚。若者やるなぁ!

みな巡礼を達成し、和やかで賑やかな夜でした。


翌日の朝食後、オスピタレイロと一緒に記念撮影。写真を撮ってくれたジェノバのシモナが写っていません。

この巡礼宿は2泊できます。ですからすでに2泊したシモナとオランダ青年は去って行きました。
名残り惜しかった。

《宿情報》
☆spedale della provvidenza
住所 : Via dei Genovesi 11B
電話 : 327-2319312
メール : info@pellegriniaroma.it
寄付、40ベット、シャワー、朝夕付、洗足式あり、ザックは建物の外に置く、ザックの中の必要なものは備え付けのカゴに入れてベットサイドへ、2泊まで可、15時~10時

36日目 ラ・ストルタ~ローマ(La storta~Roma)11/3

2019年07月16日 | イタリア巡礼路を辿る旅(Via Francigena)
最後の歩きです。
6:20出発。

道の向こう側に大きなごみ箱が並んでいるでしょう?
歩道と車道にまたがってごみ箱があるのですが、歩道側にごみが溢れていてとっても臭いんです。歩道を歩くとごみに触りそう。車道側は車がビュンビュン行くし、一体どこを歩けば良いのやら。


アオスタやトスカーナのような自然の中をもう歩けないのかと思うと淋しい。


寿司屋の看板、思わず撮ってしまった。

R子は敬愛するTitoの幻を追いかけていて、彼と入ったバルに入り、彼が迷った道に同じように迷い・・・
やっとルートに戻ってランチ。


久し振りのトーストされたパンがおいしかった。

舗装路から自然公園に入る。暑い。


5・6日前の暴風雨の爪痕が残っています。


丘の上からバチカンを望む。たいした感動はない。

再び山道


倒木が道を塞いでいる所が数か所ありました。ザックを下ろして潜ったり、跨いだり。
自転車のグループとすれ違ったけど、彼らはここ、どうしたのかなぁ。


バルで休憩してからいざバチカンへ! 14:00バチカン到着。

ところがこの日のバチカンの写真が一枚もありません。私の心を反映しているかのように。

巡礼証明書(TESTIMONIVM)をどこでもらったら良いのかわからず、バチカンの周りを2時間半もウロウロしました。
派手な制服を着た衛兵さんや、教会脇の事務所に詰めている黒い制服と帽子の衛兵さんや、警備に当たっていたポリスマンや、シスターや、ほんとに沢山の方々に尋ねて、人によって違う場所を指示されて、くたくたになりました。
何度も同じところをぐるぐる回って、最後に黒い制服の衛兵さんが横の教会の神父様に会わせてくださいました。
神父様は、「巡礼証明書を発行する場所は4時で閉まってしまいました。明日は祝日のためお休みです。月曜日にならなくてはそこは開きません。」と、何とかしてあげたいけれども何もしてあげられないと、もどかしそうにしていらっしゃいました。別れ際、私たちの頭に手を載せて祝福してくださり、そのお気持ちが私は嬉しくてウルッとしてしまいました。
旅の間、感情の起伏が大きくなっていたようです。

結局、この日巡礼証明書は入手できました。


探し求めていた場所はここでした。


もう少し重厚なシーンを想像していましたが、ツーリストオフィスみたいなところで、渡された紙に自分で名前を書いて終わりでした。
テスティモニウム(巡礼証明書)を誰に尋ねてもご存知なくて、なんだ、そんなものかと思っちゃいました。

つづく

35日目 ヴェトラッラ~ラ・ストルタ(Vetralla~La Storta)11/2

2019年07月04日 | イタリア巡礼路を辿る旅(Via Francigena)
イタリア巡礼路を辿る旅、こちらの続きです。

前日に確認しておいたバス停から7時のバスに乗り、4回乗り換えてラ・ストルタ(La Storta)へ。


ヴェトラッラ(Vetralla) → カプラーニカ(Capranica) → モンテロージ(Monterosi) → カンンパニャーノ・ディ・ローマ(Campagnano di Roma) → ラ・ストルタ(La Storta)


クレデンシャル(巡礼手帳)にスタンプを貰うためにカンンパニャーノ・ディ・ローマで、2年前にR子がTitoと泊まった巡礼宿へ行くが、時間が早すぎて閉まっている。
「Via Francigena」のロゴの入った車に乗った女性に出会い、スタンプを貰える事務所に連れて行ってもらって無事スタンプゲット。

次のバスを待つ間にバルでランチ。目の前の洋品店に二人で入れ替わり入りストールを買ったけど、後で気づいたら中国製でがっかり!






胸に「問題作成します」
いいね!って声を掛けたら、少年ははにかんでいました。

ラ・ストルタの宿は立派なホテルのような施設でした。







子ども達の団体が入っていました。
私たちが食事をしていると、モンテフィアスコーネの宿で一緒だったスペイン男性イグナチオが入って来ました。私たちを見て目を見張って驚いています。それもその筈、彼は毎日40kmを歩いているのです。私たちがバルで油を売っているのを追い抜いたこともあったらしい。それなのに、私たちが先に着いて涼しい顔で食事をしているなんて。
バスや電車を使っていると知って安心して笑っていました。

《宿情報》
☆Casa Nostra Signora del Sacro Cuore
住所 Via Cassia 1826
電話 0630890863
€74/2人