~こころに吹く風~

1952年生まれの みよです。
人生の花野に遊びたい。
心躍ることも心塞ぐことも綴ります。

オルヴィエート(Orvieto)と帰国 11/6・11/7

2019年10月15日 | イタリア巡礼路を辿る旅(Via Francigena)
予定していたチヴィタ・ディ・バニョレージョへは行きませんでした。
イタリアを37日間かけて歩いて、沢山の美しい景色を見て来たのでもう充分。時間を他に割くよりも、気持ちの良い町オルヴィエートをもっと楽しみたかった。

朝食前の散歩で出会った景色は、トスカーナの美しい景色に劣らず素晴らしかったです。






ドゥオーモ前の広場に面するホテル、良かったです。




チェックアウトして町を散策。










豊かなランチ。栄養付けなくちゃと二人とも大盛りです。


お土産に陶器の柄のサービススプーンやオリーブオイル、チーズ、お菓子など買いました。
もう最後の日だから、ザックが重くなっても大丈夫!

オルヴィエートの町で日本人のご夫婦に声を掛けられました。「あ、日本語喋ってる!」って(^^)
ツアーのフリータイムを利用して、ローマから日帰りでいらしたんですって。日本のテレビでオルヴィエートを紹介したらしいです。

バスとケーブルを乗り継いでオルヴィエート駅へ。ここでまたご夫婦に再会。17:25発でローマテルミニへ向かいました。
駅近くのホテル泊。
翌日フィウミチーノ空港から成田に戻りました。


機内食。搭乗口でスチュワーデスさんに「お席を変更していただけますか?」と声をかけられグレードアップ。ラッキーです。機内食も違うのかな。デザートにアイスクリームも付いていました。

成田に着いて「うぁ~、みんな日本語喋ってる~!」って感動した(*^^*)

ローマ~オルヴィエート(Rome~Orvieto)11/5

2019年10月05日 | イタリア巡礼路を辿る旅(Via Francigena)

巡礼旅も終わりです。
オスピタレイロと握手を交わして巡礼宿をあとにしました。

路面電車の通りまで歩いたところで、あっ!忘れた!
2泊もしたのに寄付を入れて来るのを忘れました(><)
前夜の食事の時に、とっても美しい二人の女性巡礼者の話になったのに。それは、彼女たちが去ったあと寄付の箱を開けてみたら、2ユーロしか入っていなくて、「泊まって食事して二人で2ユーロ!寄付だからいいんだけどね、僕たち一生懸命やっているのに一人1ユーロ!?」と面白おかしく盛り上がったのです。
「寄付を忘れたので戻ります」と電話を入れて戻りました。

帰りの飛行機まであと2日余裕があったので、オルヴィエートとチヴィタ・ディ・バニョレージョへ行く予定でした。
R子が前日に切符を買っておいてくれました。ローマテルミニ駅10:30発の各駅停車とのことでしたが2ESTというホームがわかりません。あっちウロウロ、こっちウロウロ・・・結局1番線ホームの更に奥側500メートルくらいにありました。そして出発は何の間違いか13:00。
一度駅を出てランチして戻りましたが、出発は20分の遅延。

電車でザックに身を預けて眠ってしまったR子。二人して眠ってはいけないと睡魔と闘う私。
そうしたら、隣りに座ったいた青年がガムを勧めてくれました。おばあちゃんの家へ行くところなのですって。

私たちはオルヴィエートのホテルは予約してあったのですが、何も調べていなかったので、駅前から丘の上までケーブルカーがあることを知らなくて、暑い中1時間かけて坂を上りました。バスも何もないとは思わなかったけれど、歩くのが終わってしまうのが寂しくて歩きたかったんだと思います。
昇った先は素晴らしい町でした。




ジェラートを食べ、宿を探し、チヴィタ・ディ・バニョレージョへのバスの時刻、バス停の場所探し、そんなことでクタクタ。

夕食はちょっとお洒落なレストラン。


メニューを見てもわからないので、ガイドブックの肉の煮込みの写真を見せました。で、豚肉の煮込みとパスタをシェア。
今思うと、オススメを訊くべきでした。あとで知ったのですオルヴィエートは美食の町でもあるのだそうです。トリュフのパスタを食べたかったな。
食事の前に供されたバルサミコ酢が絶品でした。12年、25年、60年物だったかな?60年物が感動的に美味しかった!


久し振りにいただくアメリカ式のコーヒーにも満足!
土地の民芸品や食料品、文房具、洋服などの店に寄りながら夜の町を散策して楽しかった。

37日目 ローマ滞在 11/4(日)

2019年08月09日 | イタリア巡礼路を辿る旅(Via Francigena)
ローマ到着翌日はイタリアの祝日でした。
何の日だかはわかりません。11月1日は諸聖人の祝日だったはずですが、その日に祝日の気配はなかったので、次の日曜日を祝日としたのかなぁと、私の勝手な憶測です(^^);

1か月以上ずっと一緒だったR子とは別行動をとることにしました。
蚤の市へ行きたくて調べてあったのですが、アントニオに場所を訊いたら遠くて、一人で行く自信がありません。代わりに近くの朝市を教えてもらいました。
そのあとどうしよう・・・私はローマにどんな名所があるかも知りませんでした。
イグナチオに「今日どこへ行くの?」と聞いたら「バチカンとコロッセオ」との返事だったので、私もそうしようと思いました。全部歩きで。




雨の朝市にて、カップに入ったカットフルーツを食べ歩き。
ぶらぶら見て歩いていると、アラブ系?のお兄さんたちに声を掛けられて、写真を撮ってもらったりして結構面白かった。


雷雨になって教会で雨宿り。ミサの最中でした。


裏通り


パン屋のディスプレイ




バチカンでは教皇のお説教がアナウンスされて、群衆が教皇の生声をありがたそうに聴いていました。

バチカンを離れ、グーグルマップを頼りにコロッセオに向かいます。




途中、English cafe にて、チキンとアンティチョークのクリーム煮、アイスケーキ、紅茶で久々にゆっくりランチしました。










たまたま知らずに通りかかったフォロ・ロマーノ、面白かった!


流れる音色に癒されました。心が乾いていたんですね。


トイレを借りたくてバルに入りたいのですが、観光地のバルはどこも立派で入りづらかったです。
やっとパンを買いトイレを使わせてもらいました。




コロッセオは祝日のため入場無料。
なんか、どうってことなかったかな。
夕陽を浴びて美しいコロッセオをあとにしました。






5時には宿に戻りシャワー
7時半、今日から泊まる巡礼者の洗足式。
8時、食事。
パスタ、サラダ、モッツェレラチーズ、ラ・フランス、ワイン、レモンのお酒

36日目 オステーロ(巡礼宿)Roma 11/3

2019年07月16日 | イタリア巡礼路を辿る旅(Via Francigena)
バチカンで巡礼証明書を手に入れて、へとへとで川沿いを巡礼宿に向かいました。










ヘトヘトだったけど、自分の汗の匂いが気になって、休むことなくシャワーと洗濯。
食事の前に、夜7時半から洗足式がありました。(写真撮り損ね)
(洗足式(せんぞくしき)とは、最後の晩餐のとき、イエス・キリストが弟子たちの足を洗い、「主であり、師であるわたしがあなたがたの足を洗ったのだから、あなたがたも互いに足を洗い合わなければならない。」(ヨハネによる福音書13:1-17、新共同訳聖書)と命じた聖句により、足を洗うキリスト教の儀式。)Wikipediaより
儀式用のケープを羽織ったオスピタレイロが白い琺瑯のポットのお湯を足にかけ、タオルで拭いて、足の甲にキスをしてくれます。
式が終わると食事。リゾット、キャベツとソーセージの煮たの、サラダ、パイナップル。そしてたっぷりのワインとレモンのお酒。私は飲めないんだけど、少しだけいただきました。
この日の巡礼者はオランダ、スペイン、イタリア(ジェノバ、イブレアのカップル)、私たち二人の計7人。
10時頃までみんなでわいわいお喋りしました。
一日40km歩くという、あのスペイン人のイグナチオもいます。追い抜いた筈の私たちが先に宿に着いていて驚いたと、前日の出来事を面白おかしく座を盛り上げてくれました。
私とイグナチオは同い年で握手。R子は74才、スーパーウーマンともてはやされていました。

オランダの青年は旅の前半で二人の日本人青年と一緒に歩いたのだそうです。
そして日本の朝食をご馳走してもらったのですって。ごはんとワカメのみそ汁と焼き魚。若者やるなぁ!

みな巡礼を達成し、和やかで賑やかな夜でした。


翌日の朝食後、オスピタレイロと一緒に記念撮影。写真を撮ってくれたジェノバのシモナが写っていません。

この巡礼宿は2泊できます。ですからすでに2泊したシモナとオランダ青年は去って行きました。
名残り惜しかった。

《宿情報》
☆spedale della provvidenza
住所 : Via dei Genovesi 11B
電話 : 327-2319312
メール : info@pellegriniaroma.it
寄付、40ベット、シャワー、朝夕付、洗足式あり、ザックは建物の外に置く、ザックの中の必要なものは備え付けのカゴに入れてベットサイドへ、2泊まで可、15時~10時

36日目 ラ・ストルタ~ローマ(La storta~Roma)11/3

2019年07月16日 | イタリア巡礼路を辿る旅(Via Francigena)
最後の歩きです。
6:20出発。

道の向こう側に大きなごみ箱が並んでいるでしょう?
歩道と車道にまたがってごみ箱があるのですが、歩道側にごみが溢れていてとっても臭いんです。歩道を歩くとごみに触りそう。車道側は車がビュンビュン行くし、一体どこを歩けば良いのやら。


アオスタやトスカーナのような自然の中をもう歩けないのかと思うと淋しい。


寿司屋の看板、思わず撮ってしまった。

R子は敬愛するTitoの幻を追いかけていて、彼と入ったバルに入り、彼が迷った道に同じように迷い・・・
やっとルートに戻ってランチ。


久し振りのトーストされたパンがおいしかった。

舗装路から自然公園に入る。暑い。


5・6日前の暴風雨の爪痕が残っています。


丘の上からバチカンを望む。たいした感動はない。

再び山道


倒木が道を塞いでいる所が数か所ありました。ザックを下ろして潜ったり、跨いだり。
自転車のグループとすれ違ったけど、彼らはここ、どうしたのかなぁ。


バルで休憩してからいざバチカンへ! 14:00バチカン到着。

ところがこの日のバチカンの写真が一枚もありません。私の心を反映しているかのように。

巡礼証明書(TESTIMONIVM)をどこでもらったら良いのかわからず、バチカンの周りを2時間半もウロウロしました。
派手な制服を着た衛兵さんや、教会脇の事務所に詰めている黒い制服と帽子の衛兵さんや、警備に当たっていたポリスマンや、シスターや、ほんとに沢山の方々に尋ねて、人によって違う場所を指示されて、くたくたになりました。
何度も同じところをぐるぐる回って、最後に黒い制服の衛兵さんが横の教会の神父様に会わせてくださいました。
神父様は、「巡礼証明書を発行する場所は4時で閉まってしまいました。明日は祝日のためお休みです。月曜日にならなくてはそこは開きません。」と、何とかしてあげたいけれども何もしてあげられないと、もどかしそうにしていらっしゃいました。別れ際、私たちの頭に手を載せて祝福してくださり、そのお気持ちが私は嬉しくてウルッとしてしまいました。
旅の間、感情の起伏が大きくなっていたようです。

結局、この日巡礼証明書は入手できました。


探し求めていた場所はここでした。


もう少し重厚なシーンを想像していましたが、ツーリストオフィスみたいなところで、渡された紙に自分で名前を書いて終わりでした。
テスティモニウム(巡礼証明書)を誰に尋ねてもご存知なくて、なんだ、そんなものかと思っちゃいました。

つづく