~こころに吹く風~

1952年生まれの みよです。
人生の花野に遊びたい。
心躍ることも心塞ぐことも綴ります。

31日目 アックアペンデンテ~ボルセーナ(Acquapendente~Bolsena)10/29

2019年04月30日 | イタリア巡礼路を辿る旅(Via Francigena)
バス移動のためゆっくり起きました。






昨日巡礼宿が開くまで時間を潰したバス停前のバルにて時間調整。
地図を見るとすぐそこに電気屋があるではないですか!
SIMをどうにかできるか、どんな店か見に行ってみました。スマホが変なことになってしまうのはイヤなのでTIMストアーで対処したかったのですが、「TIM」と表示されているパソコンが置いてあったので、ミラノでSIMを入れた時の領収書と、その時店員が書いたメモを見せて「2か月用のSIMを買ったのに、もう使えなくなった」と訴えました。
店員さんはイタリア語しか話せなくてお互いに四苦八苦!ところが彼は思いついたようにグーグル翻訳で話し始めて、やっと意思疎通が可能に!
€5の手数料を払っただけでスマホを使えるようになって助かった~!

10:45発のバスでボルセーナへ。バスに乗っている間は雨は降らず、降りた途端に雨、風、雷。
ボルセーナの町でランチ。久しぶりにハンバーガーを食べて、なんだか懐かしかった。


巡礼路を逆に歩き、森の中の一軒宿に着きましたが宿は閉まっています。13:20~玄関先のわずかな屋根の下でひたすら待ちました。電話は出ず、メールもSMSも返信なし。土砂降りの雨と激しい雷。怖かったです。
そのうち自転車に乗った若者4人(カナダ2人、イギリス、イタリア)が到着しました。心強かった!
若者達が連絡を取ってくれてやっと15時過ぎに宿に入れ、料金を払い、設備の説明を受けると宿主は帰って行きました。
夕方停電。キッチンなし、食料なし。町のピザやがデリバリーしてくれるという話でしたが、電話がつながりません。


若者たちがどこからか蝋燭を探して来てくれました。

R子は「18ユーロも払ったのに、電気がつかない、お湯が出ないからシャワーも使えない!」と若者たちに怒りをぶつけること!彼らに言っても仕方がないのに~^^
でも彼らはR子の怒りを受け止めたのか、宿主に連絡を取ってくれ、宿主が車でやって来て若者たちを町へ食料調達に連れて行ってくれました。
町から帰ってきた彼らは、町中が停電していたと言っていました。
水とピザにありつけた~
イタリアで食べた一番おいしいピザでした。こんな食べかけしか撮りませんでした。
みんなで食事したのに、写真撮れば良かった。


この若者たちは気持ちの良い気づかいができる素敵な青年たちでした。
別室で遅くまで盛り上がっていたようだけど、私たちの部屋を通らなくては自室に戻れないのに、そしてドアの立て付けが悪いのに、早く就寝した私たちは彼らが通ったことを全く気付かなかった。
翌朝起きると私たちの物干しラックを暖房の近くに移動してくれていました。
また会いたかったな。

《宿情報》
Ostello Gazzetta
住所 locality Gazzeta.snc.
電話 0761-798753
メール ostellogazzetta@gmail.com
27ベット、€13~23

晴れていればボルセーナ湖を望む絶好のロケーション
次の記事に書きますが、家の中に小さな虫が沢山います。R子は就寝中に虫に刺され、数日腫れが引きませんでした。

30日目 ラディコーファニ~アックアペンデンテ(Radicofani~Acquapendente)10/28

2019年04月29日 | イタリア巡礼路を辿る旅(Via Francigena)
イタリアの巡礼路Via Francigenaをたどるブログを随分長い間 中断していました。
憧れのラディコーファニにもう一泊したかったけれど叶わなかったので、せめてブログでそこにとどまったという感じです(^^)
やおら再開~

前回の記事はこちら
ラディコーファニの宿で夜明け前に起き出すと、雨が音を立てて降っていました。
相棒のR子はとにかく「歩く人」。とどまるなんて考えはありません。
私たちはイタリアのニュースは見ていなかったので知らなかったのですが、実はこの頃イタリア全土を嵐が襲っていました。ベネチアの7割が水没したと日本でもニュースになったと数日後に友人から心配するメールを受け取りました。

朝のうちは降ったりやんだりの天候でした。


ラディコーファニの町を振り返り、名残りを惜しみます。






荒涼とした大地!
強風に煽られながら歩きました。




イタリアのこの旅の中で一番心に残った景色です。とてもエキサイティングでした。
もう一度見たい! この空気の中にもう一度身を置きたい!








ポンテAリゴの町のバルをあてにしていたのですが閉まっており、ラディコーファニで買ったお菓子やゆで卵を齧りながら雨の中を歩きました。ぬかるだ道を歩くので、靴は泥のお団子をくっつけているみたいに重くなっていました。
ずっと前を歩いていたR子が道を間違えたと勘違いして戻って来ました。しばらく一緒に歩きましたが、私は歩くのが遅くてすぐに引き離されます。
R子は標識派。私はスマホのルートアプリを頼りに歩いていました。
しばらく前から「ワールド・ヴィア・フランチージェナ・マラソン」の立派な標識が沢山立っていました。R子はそれを巡礼路の標識と思い込んでいて、畑の間の道をどんどん行ってしまいます。
繋がらなくなった私のスマホは地図は見られないけれど、正規のルートと現在地だけは表示されます。現在地がルートからどんどん離れて行く事だけは見て取れました。
R子を追いかけても追いつかない。大声を出しても届かない。。。
私は一人で引き返して正規の標識を見つけ、そこで立ち止まって遠ざかる彼女を見ていました。幸い辺りは畑で見通しはききました。R子は互いが見えなくなる手前でやっと私がいないことに気づいて戻って来ました。
自動車道を外れた道が巡礼路でした。




ここを抜けると自動車道に出ました。
雨が激しく降り、雷も鳴り始めました。
巡礼路の標識もなく、アプリが表示するルートもどの方向へ行けば良いのか判断できません。
しばし途方にくれ、リンゴを齧って空腹をごまかしました。
自動車道が次の目的地アックアペンデンテへ行く道だということだけはわかっていたので、交通量の多いその道を歩く事にしました。
雨は激しく降り、道路を流れ、靴の泥はすっかり洗われました。通り過ぎる車が派手に水を跳ねて行きます。
30分ほど自動車道を歩いたでしょうか。もうこの際ヒッチハイクをしようという事になり、車が来ると振り返り手を挙げながら歩きました。
こんなにビショ濡れの人間を二人も乗せようなんていう人はそういるものではありません。
でもやっと1台の車が止まってくれました。少年と犬を連れた若いご夫婦でした。感謝しかありません。
アックアペンデンテのバス停近くで車を降ろしてもらい、とにかくバルに入り腹ごしらえ。
予約してある巡礼宿を探さなくてはいけませんが、宿のそばにバルがあるとは限りません。雨が小降りになったので、私が一人で宿を探しに行きました。


案の定、誰もおらず扉も開きません。
R子が待つバルに戻り、店員さんに私の電話が使えないと説明して店の電話で宿に電話していただきました。
宿に着いてみると、私はザックの中に大きなビニール袋を入れていたので被害なしでしたが、R子のザックの中が全てグッショリと濡れています。明日履くズボンもないと大騒ぎ。小柄なR子は私のダブダブのを履く羽目に。

夜はWi-Fiがあるバルでサンドイッチを焼いてもらい、ジュースで夕食。
翌日はバス移動することにして、バルのお客さん達がバスのタイムスケジュールを調べてくださって、とてもお世話になりました。


今日の歩き 17km位?

《宿情報》
☆La Casa del Pellegrino
住所 Via Roma, 51
電話 3398499965, 3471662919
教区ホステル、寄付、13ベット、10月まで、キッチンなし

クリムト展

2019年04月27日 | 絵画


連休に入らないうちにと思いクリムト展(東京都美術館)へ行って来ました。金曜日は夜8時まで開館しています。空いていました。
とっても良かったです。楽しかった!
でも腰が痛くて、椅子を探して休み休み見ました。

タケノコ掘り

2019年04月25日 | 
日曜日、狭山丘陵の公園ボランティアの竹林整備に参加しました。
竹林整備、要するにタケノコ掘りです(^^)
孫は道具係、私は記録係。




「ばぁば、口も手も出さないで!あっち行ってて!」
とうるさがられました。
一昨年はばぁばは頑張り過ぎて翌日筋肉痛。去年は懲りて男性の力を借りました。
今年は孫が黙々と掘り、とてもいい顔! 成長したものです。





イベントに参加しても、いつもは途中で飽きてどこかへ行ってしまっていたけど、今回は仕分けと最後の報告までちゃんと参加出来てばぁばはホッとしました。
解散後はザリガニ採り。




充実の一日でした。


草木染 椿の花びら

2019年04月23日 | ものづくり
桜を求めて歩き回っていた時に椿の並木を見つけ、落ちていた花をいただいて原毛と毛糸を染めました。

<覚え書き>
原毛20g、毛糸50g、花びら700g、水400ml、クエン酸50g
① 水にクエン酸を溶かす
② ①に花びらを入れ、沸騰後30分弱火で煮る
③ ざるに手ぬぐいを敷き、②を漉す
④ ②と③を繰り返し、2回分の染液を合わせる
⑤ 原毛と毛糸をぬるま湯にひたし、1分脱水
⑥ ぬるい染液に⑤の原毛と毛糸を入れ、沸騰させないで時々かき混ぜ30分煮たあと1日放置
  (かき混ぜてフェルト化するのが心配だったので、沸騰直前で火を止めてそのまま放置しました)
⑧ 原毛と毛糸を水ですすぎ、1分脱水
⑨ 原毛をほぐし、毛糸はさばいて陰干しする